思い出のマーニーの紹介:2014年スタジオジブリ映画。この作品は、児童文学「思い出のマーニー」を原作とした、スタジオジブリの長編アニメーション映画です。孤独で内気な少女は、喘息の治療から海辺の街へとやってきます。その街に住む女の子達とは、仲良くできない中、少女は誰もいないはずの湿っ地屋敷に住む少女マーニーと出会います。マーニーは何者なのか。2人の交流と成長を描いた作品です。
監督:米林宏昌 声の出演:佐々木杏奈(高月彩良)、マーニー(有村架純)、久子(黒木瞳)、彩花(杉咲花)、佐々木頼子(松嶋菜々子)ほか
映画「思い出のマーニー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「思い出のマーニー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
思い出のマーニーの予告編 動画
映画「思い出のマーニー」解説
この解説記事には映画「思い出のマーニー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
思い出のマーニーのネタバレあらすじ:起
杏奈は、内気で友達を作ることができない少女でした。母はおらず、育ててくれていた祖母も亡くなり、養母の頼子に育てられていることに対し、死んだ母や祖母を憎んでさえいました。また、頼子が自分に隠れて市から補助金を受けていることを知った杏奈は、頼子の愛情も信じることができず感情がだせなくなります。自分は、輪の中に入ることができないから、孤独なんだと信じ込むようになり、ひどい喘息を起こすようになります。医師から空気のいい、落ち着いた環境で療養を進められ、杏奈は1人、頼子の親戚の家に滞在することになります。
思い出のマーニーのネタバレあらすじ:承
海辺の街のはずれに、湿地の奥に建っている一件の屋敷を見たとき、杏奈は初めてのはずなのに知っているような気がしてなりませんでした。親戚の家を出て、ひとり屋敷へ近づくと、屋敷は荒れ果てていました。しかし、次第に夢の中で屋敷に住む人々が現れるようになります。ある日、親戚のおばさんのおせっかいで、街の女の子達と祭りにいくことになりますが、喧嘩をしてひどいことを言ってしまいます。杏奈は逃げ出し、ボートを使って湿っ地屋敷を訪れると、そこに少女が現れます。マーニーと名乗った少女と杏奈は、とても気があいました。マーニーは、自分のことを誰にも言ってはいけない、と告げ秘密の友達になろう、と約束します。毎日毎日マーニーと遊びますが、ふと目を離すとマーニーが遠くにいたりと、違和感を覚え始めます。ある日、マーニーの家のパーティに花売りとして杏奈も入りこみます。しかし、次の日に屋敷にいくとそこには、屋敷を工事する人しかいません。
思い出のマーニーのネタバレあらすじ:転
湿地のほとりで杏奈はスケッチをしていましたが、その近くでは老婦人の久子さんも屋敷の絵を書いていました。昔、屋敷に住んでいた少女と友達だったと告げ、その屋敷に新たにこしてくる家族がいるのだと教えられます。その日、屋敷に近づくと、マーニーのいた部屋から、小さな女の子が現れ「あなたがマーニー?」と問いかけられます。初対面ではなりながらも、家に上げてもらった杏奈は、彩花と名乗る少女から、マーニーの日記を渡されます。その日記は、自分との思い出が綴ってありました。彩花はその日記が杏奈のもので、マーニーは架空の人物なのだと思い込んでいました。彩花から日記をもらった杏奈は、再びマーニーに出会います。そこで、杏奈は養母はお金をもらうために自分を育てているのではないか、という孤独感を白状し、マーニーは恵まれた環境でも親には置いて行かれ、メイド達にはひどいいじめを受けていることを告げます。そして、あるとき、メイド達がお仕置きにとサイロに閉じこめようとしたことから、サイロが怖くて仕方がないと明かします。それを聞いた杏奈は、恐怖を克服するために、マーニーと共にサイロへ向かいますが、ひどい嵐の中、気がつくとサイロにいるのは自分だけで、マーニーはどこにもいません。嵐の中置いて行かれたことに、ひどい怒りと悲しみを覚えます。しかし、ある時夢でマーニーに会うことができました。すると、マーニーは泣きながら置いて行ったことを謝り、杏奈もまたマーニーを許すのでした。
思い出のマーニーの結末:マーニーの真実
翌日、杏奈は彩花に呼ばれ、マーニーの日記の残りのページを見つけます。そこには、久子という名前が書かれており、杏奈と彩花は久子さんに、マーニーについて教えてほしいと願い出ます。彼女は、マーニーの生涯を教えてくれました。裕福な屋敷にくらすマーニーでしたが、両親は派手好きで、いつもマーニーを置いて外出していて、屋敷には意地悪なばあやとメイドしかおらず、孤独な日々を過ごしていました。マーニーが大人になり、娘が生まれ、孫娘もできたものの、娘は亡くなってしまい、マーニーが孫娘を育てていたことを告げます。それを聞きながら杏奈は、自分がずっと大事に持っていた写真が湿地屋敷を写したものであること、マーニーが自分の祖母であることに気がつきます。そして、頼子が杏奈を迎えにきた際、補助金を受け取っていることを内緒にしていたことを謝罪してきます。お金をもらっていても、杏奈は自分の娘だと告げられ、杏奈は頼子の愛を信じることができました。そして、東京へと戻る際、喧嘩した少女に謝罪を、彩花にまたくることを、そして、久子さんに自分とマーニーの関係について手紙を書く、と約束し、帰っていくのでした。
以上が「思い出のマーニー」のあらすじと結末です。
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