ウィッシュの紹介:2023年アメリカ映画。2023年に創立100周年を迎えたウォルト・ディズニー・カンパニーの記念作品となるミュージカル・ファンタジー・長編アニメーション作品です。どんな願いも叶うといわれている 魔法の国・ロサス王国を舞台に、ひょんなことから王国に隠された秘密を知った主人公の少女がディズニー史上最恐のヴィラン(悪役)に立ち向かう様を描きます。
監督:クリス・バック、ファウン・ヴィーラスンソーン 声優:アリアナ・デボーズ(アーシャ)、クリス・パイン(マグニフィコ王)、アラン・テュディック(バレンティノ)、アンジェリーク・カブラル(アマヤ王妃)、ヴィクター・ガーバー(サビーノ)、ナターシャ・ロスウェル(サキーナ)、ジェニファー・クミヤマ(ダリア)、エヴァン・ピーターズ(サイモン)、ハーヴィー・ギレン(ガーボ)、ラミー・ユセフ(サフィ)、ニコ・ヴァーガス(ハル)、デラ・サバ(バジーマ)、ジョン・ルドニツスキー(ダリオ)ほか 日本語吹替版:生田絵梨花(アーシャ)、福山雅治(マグニフィコ王)、山寺宏一(バレンティノ)、檀れい(アマヤ王妃)、鹿賀丈史(サビーノ)、恒松あゆみ(サキーナ)、大平あひる(ダリア)、落合福嗣(サイモン)、蒼井翔太(ガーボ)、岡本信彦(サフィ)、青野紗穂(ハル)、竹達彩奈(バジーマ)、宮里駿(ダリオ)ほか
映画「ウィッシュ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ウィッシュ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ウィッシュ」解説
この解説記事には映画「ウィッシュ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ウィッシュのネタバレあらすじ:起
昔むかし、あるところに願いごとが何よりも大切だと思っている若者がいました。その若者・マグニフィコは幼い頃に故郷で盗賊に家族を殺され、自分や人々を守るために魔法を学び、ついには世界一の魔法使いにまで昇りつめました。マグニフィコは妻となるアマヤと出会い、地中海のとある島に自らの王となって“なんでも願いが叶う魔法の国”ロサス王国を建国しました。ロサス王国にはマグニフィコ王に願いを叶えてもらうべく沢山の人々が移り住みました―――。
―――時は流れ、17歳の少女・アーシャは母・サキーナ、祖父・サビーノ、子ヤギのバレンティノと暮らしていました。サビーノの100歳の誕生日の日、この日は月に一度開かれる、マグニフィコ王が願いを叶える儀式をする日でした。ロサス王国の国民は18歳になった時、儀式で自分の一番大切な願いをマグニフィコ王に捧げるとどんな願いでも叶うといわれていました。ただし、王に差し出した願いは忘れてしまうのです。
アーシャには城の厨房で働く足の不自由な少女ダリア、いつも眠そうな大柄の少年サイモン、短気な少年ガーボ、よくくしゃみをする少年サフィ、能天気でひょうきんな少女ハル、恥ずかしがりな少女バジーマ、天然な性格の金髪少年ダリオという友人がいました。
この日、アーシャはマグニフィコ王の弟子になるための面接を受けることになっていました。ダリアはアーシャの弱点は「優しすぎること」だと見抜いていました。友人たちの中で一足早く18歳になったサイモンはマグニフィコ王に願いを捧げたのですが、その日からすっかり無気力になってしまっていました。
面接の直前、アーシャはアマヤ王妃から、マグニフィコ王に会ったら皆の願いを見たがらないよう忠告を受けました。マグニフィコ王の書斎には危険という理由で魔法で封じられた“禁じられた書”がありました。マグニフィコ王に接したアーシャは、12歳の時に亡くなった哲学者の父は「星が自分を導く」と話していたことを語りました。マグニフィコ王はアーシャを「何よりも大切な場所」だという実験室に通し、そこで国民の願いがこもった“願いの玉”を見せました。
その中にはサビーノの願いの玉もあり、サビーノはマンドリン奏者になりたいという夢を持っていましたが、マグニフィコ王は「これは若者の心を動かし、ロサスを壊しかねない危険な願いだからダメだ。私が叶えるのはロサスのためになると確信した願いだけだ」と却下しました。アーシャは国民のほとんどの願いが叶えられないままだと感じ、叶える気がないなら願いは本人に返すべきだと進言しましたが、マグニフィコ王は国民は自分に願いを捧げると心に穴が開き、そのことがこの国をコントロールするために必要なことだと却下しました。
マグニフィコ王は儀式に臨み、参加者の願いを受け取ったのちアーシャの願い「王国一美しいドレスを縫い上げること」を叶えました。サビーノはがっかりしました。マグニフィコ王はアーシャを不合格とし、家族の願いは永遠に管理しておくと告げました。
ウィッシュのネタバレあらすじ:承
帰宅したアーシャはサキーナとサビーノに国民の願いは叶わないと告げましたが、サキーナとサビーノは信じず、サビーノは怒って「出て行け!」と告げました。アーシャはバレンティノを連れ、かつて父と一緒に登って夜空の星に願いをかけた思い出の木に向かいました。アーシャが星に願いごとをすると、空から魔法の力を持つ願い星の妖精“スター”がやってきました。
スターは周囲に光の粒を振り撒くと、バレンティノは人語を話せるようになり、周囲の草木にも命が宿り、動物や草木たちも喋れるようになりました。動物や植物たちは自分たちはみんな宇宙の一部だと歌いだし、大いに勇気づけられたアーシャは人々の願いの玉を取り戻す決心をしました。
翌日、アーシャはバレンティノとスターを連れてダリアが働く城の鶏小屋に向かいました。そこには友人たちも揃っており、アーシャは友人たちにスターを紹介しました。スターは鶏小屋の鶏たちも喋れるようにし、アーシャはスターの存在はマグニフィコ王には秘密にしておくよう告げると、国民の願いを取り戻すと宣言しました。
マグニフィコ王は広場で演説を行うことにしました。ダリアは王の書斎には料理を運ぶためのエレベーターがあると教え、アーシャはバレンティノやスターと共に書斎へと向かいました。その際、アーシャはダリアに時間稼ぎをしてくれるよう頼みました。
マグニフィコ王は演説で、昨晩の夜空からの光は“素人の魔法”であり、この国が危険に晒されるので情報を提供するよう呼びかけました。人々は口々に「素人だと判断した理由は?」「素人なら安全では。願いは無事か?」などと詰め寄り、イラついたマギニフィコ王は自分に有益な情報を知らせた者の願いだけを叶えると言い放ちました。
一方、書斎に入ったアーシャたちは実験室のカギを開けようとして書斎の書物を燃やしてしまいました。慌てて消火したアーシャたちは実験室に入り、中からサビーノの願いの玉を見つけました。程なくしてマグニフィコ王が戻ってきたため、アーシャたちは隙をついて脱出しましたが、マグニフィコ王は禁じられた書を読んで強力な魔力を身につけました。
帰宅したアーシャはサビーノに願いの玉を返しました。そこにマグニフィコ王が現れ、バレンティノとスターは身を隠しました。マグニフィコ王はアーシャの行動やスターの存在に気づいており、スターの持つ強力な魔法の力を欲していました。
マグニフィコ王はアーシャに罰を与えるべく、サキーナの願いの玉を握り潰しました。自分の心の一部を失ったサキーナは苦しみ出し、アーシャたちはその場から逃げ出しました。近くの島まで逃れたアーシャはサキーナとサビーノにこの島に隠れるよう指示すると、マグニフィコ王との決着をつけるためバレンティノやスターと共にロサスへと向かいました。
ウィッシュのネタバレあらすじ:転
マグニフィコ王はロサス全土にアーシャの指名手配のお触れを出し、禁じられた書を読んで強力な魔法の杖を作り上げました。マグニフィコ王とは正反対で国民想いの優しい性格であるアマヤ王妃は禁断の魔法に触れた王の暴挙に衝撃を受けました。
マグニフィコ王は先の演説の際に自身に質問してきた国民3人の願いの玉を潰し、国民に願いの玉を潰したのはアーシャだと罪を被せました。
マグニフィコ王にアーシャの情報を告げたのはなんとサイモンでした。サイモンは「王に忠実な騎士になりたい」という自分の願いを叶えてもらうためにアーシャを裏切り、さらにはアーシャについた裏切り者としてダリア、ガーボ、サフィ、ハル、バジーマ、ダリオの情報までも提供してしまいました。
スターはねずみに魔法をかけ、アーシャの伝言を託してアマヤ王妃のもとに向かわせました。アーシャたちは追われる身となったダリアたちと共に逃げ、バジーマの秘密の部屋に身を寄せました。アーシャたちは今までマグニフィコ王に騙されていたことを思い起こし、今こそ王から国民の願いを取り戻そうと誓いあいました。そこにアマヤ王妃も現れ、王は禁断の魔法を使うまでに堕落してしまったと嘆くとアーシャたちに協力すると約束しました。
マグニフィコ王は次々と国民の願いの玉を潰し、そこから魔力を得てパワーアップしていました。アーシャからスターを紹介されたアマヤ王妃はアーシャたちと作戦を練り、アーシャとスターがマグニフィコ王を城の外に誘き寄せている間に友人たちが書斎に潜入することにしました。
アーシャは森の中でスターに魔法の杖を作ってもらいました。アマヤ王妃はマグニフィコ王にアーシャは森にいると伝え、王が城を離れた隙にダリアたち6人を書斎に招き入れました。アーシャは森にやってきたマギニフィコ王と戦いましたが苦戦を強いられ、その場から脱出しました。
スターはダリアたちと合流して実験室に行き、ダリヤとアマヤ王妃は禁じられた書を読んでマグニフィコ王との対決の方法を探りました。他の5人はバレンティノの助けを借りて願いの玉を解放することに成功しました。それを見たサビーノはサキーナを連れて島から出発しました。
逃げていたアーシャはマグニフィコ王に捕まってしまいましたが、実は王はサイモンが変身していた替え玉でした。サイモンはアーシャを捕まえようとしましたが、スターに魔法をかけられていた森の動物たちがサイモンと戦いはじめ、その間にアーシャは脱出しました。
ウィッシュの結末
実は城にいたマグニフィコ王は止めようとしたアマヤ王妃や駆けつけてきたアーシャを攻撃し、スターを捕らえて魔法の杖に封印してしまいました。そしてマグニフィコ王は魔力を使ってアマヤ王妃や国民たちを拘束し、星に願いをかけられないように夜空を煙で塞いでしまいました。
追い詰められたアーシャは「ウィッシュ~この願い~(リプライズ)」を歌い始め、その歌声に背中を押された国民全員が歌い始めました。マグニフィコ王は魔力を強めて国民を縛り付けようとしましたが、国民は一致団結して拘束を打ち破り、スターは杖から脱出しました。
マグニフィコ王は杖の鏡に閉じ込められ、新たにロサス王国の王となったアマヤ女王によって地下牢に封印されました。空に放たれた願いの玉はそれぞれの持ち主のもとに戻り、サキーナも願いを取り戻しました。洗脳から解かれたサイモンはアーシャたちに自らの罪を詫び、アーシャたちはサイモンを許しました。
ロサス王国は誰もが自分の願いを思い通りに叶えることができるようになり、サビーノはマンドリン奏者になるという夢を叶えました。スターはアーシャに魔法の杖を授け、友人たちはアーシャに“フェアリー・ゴッドマザー”になってみてはどうかと勧められました。
こうしてアーシャはこの国の人々の願いを叶える魔女フェアリー・ゴッドマザーとなり、スターは夜空に伝説のミッキーマウスに似た形の花火を打ち上げ、城の上に光のアーチを架けました。
以上、映画「ウィッシュ」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する