指輪をはめたいの紹介:2011年日本映画。婚約指輪を渡そうとして記憶喪失になった主人公が、花嫁探しに奔走する恋のラビリンスを描いたラブ・ファンタジー。婚約指輪を渡そうとしていた相手がわかったときの、ちょっぴり切ないラストシーンが見どころとなっています。
監督:岩田ユキ 出演者:山田孝之(片山輝彦)、小西真奈美(住友智恵)、真木よう子(潮崎めぐみ)、池脇千鶴(鈴木和歌子)、二階堂ふみ(エミ)、ほか
映画「指輪をはめたい」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「指輪をはめたい」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
指輪をはめたいの予告編 動画
映画「指輪をはめたい」解説
この解説記事には映画「指輪をはめたい」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
指輪をはめたいのネタバレあらすじ:起
製薬会社の営業をしている29歳の片山輝彦(山田孝之)。彼は、営業で訪れたスケートリンク場で転倒し、脳震とうを起こして病院へと運ばれます。病院で目覚めた輝彦は、医師から、なぜ勤務時間にスケートリンクにいたのか尋ねられますが、よく覚えていません。
営業日報を見れば何かがわかるだろうと考えた輝彦は、スケートリンクに置き忘れたカバンを探すことにしました。病院からスケート場まで移動した輝彦は、自分のカバンを肩にかけて滑っている謎の美少女・エミ(二階堂ふみ)に出会います。自分のカバンを返すよう輝彦が訴えますが、無視してリンクを滑り続けるエミ。
スケートができない輝彦は、何とかカバンをとりかえそうと、リンクの外から空き缶を投げてエミにぶつけようとします。しかし、エミはスイスイっと空き缶をよけてしまい、全く当たりません。輝彦が力尽きて倒れ込むと、エミが「氷の上に上がる勇気もないのね。」と冷たく言い放ち、カバンを返してくれました。
カバンを開けると、そこには見覚えのない婚約指輪がありました。そしてなぜか涙を流す輝彦。彼は倒れてしまった前後の記憶がなく、指輪を誰に渡すつもりだったのかも全く思い出すことができませんでした。
指輪をはめたいのネタバレあらすじ:承
スケートリンクで転倒する前の記憶が抜け落ちてしまった輝彦は、誰に結婚指輪を渡そうとしていたのか気になって仕方がありません。しかし、そんな時こそ仕事に打ち込もうと考えた輝彦は、営業先であるソープを訪れます。
すると突然、ソープ嬢の潮崎めぐみ(真木よう子)に馴れ馴れしく話しかけられ、そのままベッドに押し倒されてしまいました。混乱した輝彦は逃げるように店を出て、公園で一人座っていると、そこへ鈴木和歌子(池脇千鶴)が現れます。「薬がきれる頃だったので、ちょうどよかった…」と話す和歌子。
彼女は、この公園で紙芝居をしているのですが、独特の世界観に子どもたちからイジメの標的にされ、切り傷が絶えません。そんな和歌子は、ふいに輝彦にキスをしようとします。驚いた輝彦が走って家に帰ると、同じ会社で働く住友智恵(小西真奈美)が待っていました。
智恵は、「輝彦が好きなつくね汁を作ってあげる。」と言うと、家に入ろうとします。すると、輝彦の携帯が鳴りました。電話の相手はめぐみからで、今から家に行ってもいいかと聞かれます。動揺した輝彦は家を飛び出し、走ってその場から逃げ出しました。
どうやら記憶をなくす前の自分には、恋人が三人いたようだと考える輝彦ですが、三人とも見覚えがありません。
病院で再検査を受けた輝彦ですが、どこも異常が見つからず、よくわからなくなった輝彦は、スケートリンクで出会ったエミに相談することにしました。どうやら輝彦は、曜日で付き合う女性を変えていたようで、まずは三人の女性から詳しく話を聞いてみてはどうかとエミからアドバイスをもらいました。
その後輝彦は、三人の女性からそれとなく話を聞いてみますが、自分がどの女性と結婚しようとしていたかまったく見当がつきませんでした。
指輪をはめたいのネタバレあらすじ:転
同じ会社で働く智恵もソープ嬢のめぐみも、地味な和歌子も、みんな可愛くて魅力的な女性ばかり。プロポーズを誰にするつもりだったのかわからない輝彦は、今度は三人の女性のことをもっと深く知るために、デートをすることにしました。それでも全く手掛かりがつかめないまま時間だけが過ぎて行きました。
困り果てた輝彦は、本当に自分が求める女性を決めるために、三人の女性と会わないことにします。女性から連絡があっても電話をとらないようにして、輝彦は三人と顔を会わせないようにしました。その頃から輝彦は、スケートリンクで出会ったエミの元へ通いつめるようになっていました。
初めは、婚約者が誰かを探すためにエミに相談していた輝彦ですが、次第に彼女の美しさに気付き惹かれるようになります。営業成績が一番だった輝彦は、仕事そっちのけでスケートリンクに通い詰めるようになっていました。
そんな彼のことを心配した智恵が、ある日家にやってきます。連絡がとれないことで不安になった和歌子とめぐみもやってきて、家の中は修羅場と化しました。輝彦は、「指輪をハメる相手は、君たちじゃない!」と言って、ベランダから逃げようとします。
しかし女性達に責められた輝彦は、落下してしまい、再び頭をうって意識を失ってしまいました。そんな彼に、昔の記憶が蘇ります。
指輪をはめたいの結末
実は、輝彦が指輪を渡そうとしていた相手はエミでした。エミとはかつて交際をしていて、婚約指輪を購入してプロポーズをしようとしますが、彼女のほうから一方的に別れを告げられます。
傷心の輝彦は、エミを見返すために他の女性との結婚を目指し、智恵や和歌子、めぐみとの付き合いを始めました。しかし、いつまでたっても輝彦はエミのことを忘れることができません。頭をうってから輝彦が見ていたエミは、彼と付き合っていた頃の思い出の中にいるエミで、すべてを思い出した輝彦はボロボロになります。
会社を辞めた輝彦は、これまで滑れなかったスケートを練習することにしました。体中傷だらけになりながら、何とか滑れるようになった輝彦は、エミに「今までありがとう。さようなら。」と、ようやく別れを告げることができるのでした。
以上、映画「指輪をはめたい」のあらすじと結末でした。
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