劇場版K MISSING KINGS(ケイ ミッシングキングス)の紹介:2014年日本映画。2012年10月から放送されたテレビアニメ「K」の続編で、異能力を持つ人間達の激しい戦いを描いたバトルファンタジー。学園島事件からずっと行方不明の伊佐那社を探していた夜刀神狗朗とネコは、櫛名アンナが拉致される場面に遭遇する。彼女を救うため仲間が立ち上がる中、それぞれの絆が試される。
監督:鈴木信吾 声優:浪川大輔(伊佐那社)、小野大輔(夜刀神狗朗)、小松未可子(ネコ)、堀江由衣(櫛名アンナ)、津田健次郎(周防尊)ほか
映画「劇場版K MISSING KINGS」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「劇場版K MISSING KINGS」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「劇場版K MISSING KINGS」解説
この解説記事には映画「劇場版K MISSING KINGS」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
劇場版K MISSING KINGSのネタバレあらすじ:物語の始まり
舞台は戦後現実とは異なる歴史を歩んだ仮想日本。人間に異能力を与える<ドレスデン石盤>により、7人の<王権者>が選ばれていました。王は自ら能力を授けた人間<クランズマン>と共に<クラン>と呼ばれるチームを構成しています。赤のクランズマン十束多々良が<無色の王>に殺害され、<赤の王>周防尊率いる赤のクランが「学園島」と呼ばれる人工島を占拠。尊は自らの手による十束の仇討ちを望み、協力した<白銀の王>伊佐那社ごと<無色の王>を消失させました。そして尊自身も<青の王>宗像礼司に殺害されます。――「学園島事件」と呼ばれるその出来事から1年近くが経ったある日。<黄金の王>國常路大覚が管理する「御柱タワー」を緑のクランが襲撃し、國常路の不在もあってタワーの制圧に成功します。御柱タワーにはドレスデン石盤が安置されていました。宗像は自分のクランに待機を命じ、睨み合いが始まります。
劇場版K MISSING KINGSのネタバレあらすじ:敗北
白銀のクランズマン夜刀神狗朗とネコは、行方不明の社を探し続けていました。そんな折、2人は街で赤のクランズマン櫛名アンナと鎌本力夫を目撃します。彼らは緑のクランズマン平坂道反に追われていました。緑のクランは社を探し出すため、アンナの感応能力を利用しようとしていたのです。しかし現在アンナの能力は不安定な状態に陥っており、社を探すことは出来ません。事情を知った狗朗とネコは、2人を自分達の拠点に匿うことにします。ところが移動中の駅構内で緑のクランズマン御芍神紫の襲撃を受けます。紫は狗朗の兄弟子ですが、現在は対立していました。狗朗が応戦するもののまるで歯が立たず、その間にアンナは道反によって拉致されてしまいました。
劇場版K MISSING KINGSのネタバレあらすじ:アンナを救うために
鎌本は赤のクランの拠点であるバーに向かいます。そこには赤のクランズマン八田美咲がいました。八田は尊の死後バラバラになった仲間に不満を持ちずっとふてくされていましたが、アンナが拉致されたと聞き行動を開始します。昔の親友で現在は仲違いをしている青のクランズマン伏見猿比古に情報を求めると、御柱タワーに印のついた地図画像が送られて来ました。早速御柱タワーに突撃を仕掛ける八田。狗朗とネコもそれに続き、タワー内にいた緑のクランズマンを蹴散らします。アンナは石盤が安置されている部屋に囚われていました。彼女を救うため、狗朗と紫、八田と道反、そして緑のクランズマンでオウムのコトサカとネコがそれぞれ戦うことになります。劣勢を強いられる狗朗達の元へ赤のクランズマン草薙出雲が現れました。彼はドレスデン石盤について調べるため半年前ドイツに渡航していました。草薙は囚われているアンナに近づき、何事か呟きます。それを聞いたアンナの精神は夢の世界へ向かいました。
劇場版K MISSING KINGSのネタバレあらすじ:王の誕生
アンナはやわらかな雰囲気の部屋で目を覚ましました。視線を動かすと、アンナを心配する十束が椅子に座っています。そこへ現れた尊は、泣きながら抱きつくアンナに穏やかな笑みを向けます。尊と十束の後押しを受け強く決意するアンナ。ドレスデン石盤が赤く光り、アンナが新たな<赤の王>として覚醒します。王の誕生を受け、力を増した八田が道反を撃破。一方狗朗もネコの言葉と社との思い出を振り返り、何とか紫に一太刀浴びせます。そこへ飛来したコトサカが突然人間の声で喋り始めました。声の主は<緑の王>比水流。彼の異能力で発生した雷がアンナ達を襲います。アンナは皆を守ろうと対抗しますが、押し負けて倒れてしまいました。雷光が輝いた瞬間、宗像が助けに入り全員無事に生還します。
劇場版K MISSING KINGSの結末:夜明け
その頃上空の飛行船には、ベッドに横たわる國常路と会話する社の姿がありました。社は旧友の國常路によって匿われていたのです。老いた國常路は静かに息を引き取りました。社は「今度こそ逃げない。立ち向かってみせるよ」と約束します。世界が夜明けに包まれる中、この物語はテレビアニメ「K RETURN OF KINGS」へと続いていきます。
以上、映画劇場版K MISSING KINGSのあらすじと結末でした。
作画はいつも通り綺麗でした。アニメシリーズに続き、アクションシーン多めで楽しめますが、カメラアングルが結構ぐるぐるするので酔いました。特に感動したのはアンナと尊、十束さんの再開?シーンです。尊が死んだときこそ涙したアンナですが、その後は表に出さず大人びた対応をしていました。それが再会によって崩壊し、ありのまま思ったことを尊にたたきつけるところは涙なしに見られませんでした。その後赤の王として覚醒し、焔の翼で飛び上がるシーンは圧巻でしたし、キャラクターソングの入り方がずるかったです。