転校生の紹介：1982年日本映画。山中恒の児童小説「おれがあいつであいつがおれで」を大林宣彦監督が映像化した青春ドラマで、「尾道三部作」のうちの1作品です。2007年にはリメイクされています。尾道を舞台に、ひょんなことから心と体が入れ替わってしまった少年と転校生の少女が引き起こす騒動を描いています。
監督：大林宣彦 出演者：尾美としのり（斉藤一夫）、小林聡美（斉藤一美）、佐藤允（斉藤明夫）、樹木希林（斉藤直子）、宍戸錠（斉藤孝造）ほか
映画「転校生」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「転校生」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「転校生」解説
この解説記事には映画「転校生」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
転校生のネタバレあらすじ：起
広島県尾道市。中学3年生の斉藤一夫（尾美としのり）はいたずら好きなクラスの人気者で、8ミリフィルムで日常の風景などを撮ることを趣味としていました。そんなある日、一夫のクラスに、神戸から斉藤一美（小林聡美）という少女が転校して来ました。一美は一夫を見るなり、かつて幼馴染だったことを思い出しましたが、一夫は一美に、クラスメイトの前で自分の幼稚園時代のおねしょの話をされてしまい大困惑します。学校の帰り、とある神社に立ち寄った一夫は、石段の上から自分に付きまとってくる一美めがけてジュースの空き缶を蹴り飛ばしますが、石段から落ちそうになった一美と一夫は抱きとめて一緒に転がり落ち、そのまま意識を失ってしまいます。
転校生のネタバレあらすじ：承
意識を戻した二人は、それぞれの家に帰りますが、そこで二人は心と体が入れ替わっていることに気が付いてしまいます。どうしようもできない二人は、とりあえず互いの家族の中で暮らすことにします。事情を知らない家族や友人らは、突然乱暴な口調と態度に変貌した一美や、まるでオカマっぽくなよなよしてしまった一夫に戸惑います。やがて一夫（中身は一美）は悪友からいじめの対象になってしまいますが、一美（一夫）は悪友を叩きのめしてやり、家からおにぎりを持ってきたりと心遣いを見せるようになります。
転校生のネタバレあらすじ：転
ある日、一美が転校前の学校で付き合っていたヒロシ（山中康仁）が訪ねてきます。一美の中身が入れ替わっているとも知らず、ヒロシは一美の誕生日を祝おうとデートに誘います。一美（一夫）は最初のうちは女の子らしく演技をするのですが、心配になってこっそり後をつけてきた一夫（一美）の目の前で一美（一夫）はうっかり本性を出してヒロシをからかってしまい、一夫（一美）を怒らせてしまいます。ヒロシはそんな二人を慰めると、そのまま神戸に戻っていきました。しかし、その数日後、一夫の一家は父（佐藤允）の転勤に伴い、横浜へ引っ越すことが決まってしまったのです。
転校生の結末
まさかの事態に戸惑った二人でしたが、いつまで経っても元には戻らず、絶望的になった二人は意を決して家出してしまいます。そんな二人の間にはほのかな恋心が芽生えていました。やがて家出から戻ったある日、二人はあの神社の石段からまたしても転がり落ちてしまいます。気が付くと、二人は元の状態に戻っていました。二人は互いに想いを伝えあい、抱き合いながら涙を流しました。やがて一夫の引っ越しの日が訪れ、一美はトラックに乗った一夫を見送、「さよなら、私！」と叫びました。一夫はトラックの助手席から8ミリフィルムを回し、一美を取りながら「さよなら、俺！」と返しました。
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