宇宙戦艦ヤマト2199/第七章 そして艦は行くの紹介:2013年日本映画。16万8千光年の大航海はいよいよクライマックス。ガミラス星での戦闘とイスカンダル星での人々の心情を、オリジナルとは違うストーリーで綴ったシリーズ最終弾。沖田とスターシャが交わした約束は最新作『2202』シリーズを楽しむうえで欠かすことができない。そして、古代と雪の愛、沖田と守の願いが感動を呼ぶ。
総監督:出渕裕 声優:菅生隆之(沖田十三)、小野大輔(古代進)、桑島法子(森雪/ユリーシャ・イスカンダル)、大塚芳忠(真田志郎)、山寺宏一(アベルト・デスラー)ほか
映画「宇宙戦艦ヤマト2199 第七章 そして艦は行く」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「宇宙戦艦ヤマト2199 第七章 そして艦は行く」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
宇宙戦艦ヤマト2199/第七章 そして艦は行くの予告編 動画
映画「宇宙戦艦ヤマト2199 第七章 そして艦は行く」解説
この解説記事には映画「宇宙戦艦ヤマト2199 第七章 そして艦は行く」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
宇宙戦艦ヤマト2199/第七章 そして艦は行くのネタバレあらすじ:起
ワープアウト直後のヤマトを襲った光はガミラスの波動砲(デスラー砲)でした。ヤマト左舷を掠めたそれは後方で命中した惑星を崩壊へと導きます。明らかな敵意を向けられたヤマト、その艦長・沖田十三はイスカンダルへ行く前にガミラスを倒す必要があると判断します。波動エネルギーを利用した大量破壊兵器を使用したアベルト・デスラーに対してスターシャ・イスカンダルが抗議してきますが、ヤマトも同じものを装備しているとデスラーが言うとそれに動揺するのです。ガミラス本星に進入したヤマトは波動防壁を艦首に展開して総統府に艦そのものを食い込ませました。直後に総統府からデスラー専用艦であるデウスーラが上空へと発艦します。そこにはユリーシャと間違われて拉致された船務長・森雪もいました。ガミラス星上空にある機動都市要塞『第二バレラス』の一部がガミラス総統府への落下コースを辿ります。それはデスラーが差し向けたものでした。彼はヤマトともども総統府を破壊することを“古き衣を脱ぎ捨てる”と言い、『第二バレラス』を新たな帝都とし、イスカンダルとの大統合を行うことを宣言します。これには総統府に残されたガミラスの閣僚らも愕然としていました。そんな中にあって『第二バレラス』の一部は落下を続けます。沖田はこの危機を逃れる為に波動砲発砲を命じました。多くの生命を守る為に波動砲を使おうとする沖田に感動するユリーシャが、デウスーラに雪が乗っていることを感じると、沖田は古代進に対して戦術長の任を解くとともに雪救出の別命を与えます。
宇宙戦艦ヤマト2199/第七章 そして艦は行くのネタバレあらすじ:承
ヤマトから放たれた波動砲はデスラー総統府を貫いた後に落下構造物を粉砕しました。ガミラス副総統のヒスらは敵であるはずのヤマトに助けられたことを知ります。総統府とヤマト破壊に失敗したデスラーは尚もデスラー砲で総統府とヤマトを狙います。デウスーラにいる雪はデスラー砲制御室に侵入し、破壊工作を施しました。それを知らないデスラーが発砲すると『第二バレラス』が大爆発を起こしたのです。宇宙空間に漂うデブリの中に古代は雪を見つけました。苦難を超えて愛しあう二人は再会を遂げたのです。ヤマトはイスカンダルに到着します。スターシャは波動砲を装備するヤマトにコスモリバースシステムを譲渡することを最初は躊躇っていましたが、ユリーシャやヒスの進言もあり地球人を信じることにしました。スターシャは波動砲封印を譲渡の条件とします。波動砲はかつてイスカンダルが開発したものと同じ兵器でした。それにより星々を滅ぼした愚行を地球人にさせてはならない為のスターシャの想いなのです。沖田はそれを承諾しました。
宇宙戦艦ヤマト2199/第七章 そして艦は行くのネタバレあらすじ:転
スターシャは古代をイスカンダルの墓地へと誘います。数多くの墓標の中に古代は兄・守の名を見つけます。守は生態標本の目的でガミラス本星へと連行されようとしていました。その途中に乗せられていた艦が故障、イスカンダルに不時着したのです。しばらくはイスカンダルで療養したものの、その生涯をここで終えていました。コスモリバースシステムをヤマトに譲渡することは守との完全な別れであるとスターシャは考えています。地球帰還の準備が整いイスカンダルを離れたヤマトは帰路を急ぐべくバラン星から銀河系へ向かう亜空間ゲートを利用します。しかし、そこには旧ガミラス軍が罠を張っていました。ゲートに進入したヤマトにデウスーラが突如接近し、多数のアンドロイド(ガミロイド)が奇襲をかけます。デスラーもヤマトに入り込み、そこで雪と再会したのです。激しい白兵戦の中で雪が撃たれます。駆けつけた古代が雪を抱きしめる様子を見たデスラーは古代らを撃つなと側近に命じてヤマトを離れました。かつて鹵獲したガミロイド『オルタ』から取得した情報で、対ガミロイドのウイルスが開発されておりそれが発効すると全てのガミロイドが行動を停止します。デウスーラに戻ったデスラーはヤマトに向けてデスラー砲を発砲しようとしました。その寸前にヤマトは三式弾を連発させてデウスーラに打撃を与えます。デスラー砲の引き金は引かれますが、大ダメージのあるデウスーラが自爆してしまいました。ヤマトは危機を凌いだものの、雪の状況は最悪でした。
宇宙戦艦ヤマト2199/第七章 そして艦は行くの結末
生命の危機に瀕している雪を何とかしたい真田らは、昏睡状態にあったユリーシャの生命を維持した自動航法室のカプセルに彼女を収容します。しかし、それもむなしく雪は一時的に目覚めて古代を呼んだ直後に死亡してしまったのです。ヤマト艦内では航空隊長・加藤三郎と衛生士・原田真琴の結婚祝賀パーティーが開かれました。これは古代の発案によるものです。古代は真田や真琴らに雪の死を伏せるようにと頼んでいました。お祝いムードの盛り上がりを背にして古代は、雪が安置されている自動航法室を訪れます。そこで、彼は雪に対する溢れんばかりの愛情を言葉にして並べました。そこに兄・守の幻が浮かびあがり、沖田にヤマトを還すと言い残して消えゆきます。するとコスモリバースシステムが作動し、短時間のうちに終息して全く動かなくなりました。それによるものか、奇跡が起こりました。雪が蘇ったのです。信じられないことでしたが、古代は喜び雪を抱きしめました。守がコスモリバースシステムに影響していると推測していた真田は、守の意思をはかりかねます。動かないコスモリバースシステムを持ち帰っても地球を救うことはできないので新見らに絶望感が漂いました。地球がようやく見える距離となった頃、艦長室で療養していた沖田は家族との写真と赤いままの地球を眺めながら、「地球か・・・ みな懐かしい」との言葉とともにその壮絶な生涯を終えたのです。直後、再び奇跡が起こります。コスモリバースシステムが再起動したのです。古代と雪らが見つめる中、ヤマトは地球帰還を果たします。
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