埋もれるの紹介:2014年日本映画。企業の不正告発を発端としながら、予想もつかないストーリーへとつながってゆくミステリー作品。第6回WOWOWシナリオ大賞受賞作品を映像化した映画。
監督:吉田康弘 出演者:桐谷健太(北見透)、国仲涼子(浅尾葉子)、水橋研二(加藤稔)、落合モトキ(楠本和也)、片岡礼子(小橋雅子)、金井勇太(高橋光一)、望月歩(浅尾優人)、伊藤歩(田島由香)、大友康平(中島茂樹)、斉木しげる(三原武雄)、緑魔子(熊沢加代子)、ほか
映画「埋もれる」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「埋もれる」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「埋もれる」解説
この解説記事には映画「埋もれる」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
埋もれるのネタバレあらすじ:起
北見は、大手食品会社「金丸フーズ」を内部告発したことで退職を余儀なくされる。自分の正義感で同僚の人生を狂わせてしまったと悩む。結果、妻と別れて子どもとも別離し北見は実家へ戻る。市役所での仕事を得るが、この仕事でも市長と特定企業との癒着が行われていることを知る。
埋もれるのネタバレあらすじ:承
上司の命令を受け、ゴミ屋敷の老女のもとを尋ねる。老女の隣には北見の初恋相手・葉子が夫と離婚し息子と住んでいた。なぜかゴミ屋敷の老女の肩を持つ葉子。北見は老女と向き合おうとするが、強制撤去が決まってしまう。市長の癒着を見逃せない北見だったが、東京でも実家でも「正義のヒーロー気取りだ」と揶揄される。葉子とのデートで愚痴るが、後悔しているのではないか。誰ともしっかり向き合っていないからこっちに逃げてきたのでは?と言われてしまう。その言葉をきっかけに元妻や元部下に謝罪をする。仲直りし、抱き合う北見と葉子。
埋もれるのネタバレあらすじ:転
そんな中、ゴミ屋敷で不法投棄の通報が。駆けつけるとボヤまで出ている。ボヤを消し、北見がゴミを片付けているとスーツケースが出てくる。それを見て叫び出す老女。北見は市役所データーベースを使って調べると、葉子の元夫は8年前から消息不明となっていた。近所の人の話では、葉子の元夫は居眠り運転でゴミ屋敷の老女の一人娘をひいてしまった過去があるという。夜、葉子の息子がなかなか帰らない。ずぶ濡れになって帰ってきた息子を葉子は叱る。
埋もれるの結末
北見が出勤すると、市長の不正が公となり逮捕のニュースが入る。上司であり同級生でもある加藤が出勤しておらず怪しむ同僚たち。だが告発者は加藤ではなかった。加藤の話では、葉子と息子は夫に暴力を振るわれていたという。市長が失脚すればゴミ屋敷撤去の件は白紙となるからでは、と葉子を疑う。暴力、失踪、スーツケース、ゴミ屋敷。北見の頭のなかは混乱する。「何か俺に隠していることはないか?」と尋ねる北見に「何もないと答える」葉子。北見がスーツケースを開けようとすると葉子が現れ「もう告発はしないと言ったよね?その扉を開けないで」と頼む。真実を知りたいと北見は開けるが、スーツケースの中には土しか入っていなかった。後日、北見が娘と池で釣りしていると「ここに物を落としたら絶対に見つからないね」と娘は呟く。雨の中、スーツケースを引く葉子の息子と、水の中に落ちていく何者かの手の映像が映る。何かに気付き驚いている北見の表情で物語は終わるのだった。
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