HOMESTAY(ホームステイ)の紹介:2022年日本映画。死んだシロの魂が、管理人によって同じく死んだ真の体に移されます。管理人は、真の体にホームステイしたんだ、100日以内に真が死んだ理由を見つけてほしい、そうすればシロも真も消えずに済むと言います。シロは真として生きはじめますが…という内容のファンタジーミステリーです。森絵都の小説『カラフル』を原作に、Amazonがオリジナル作品として世界に配信した作品です。
監督:瀬田なつき 出演者:長尾謙杜(シロ(小林真))、山田杏奈(藤枝晶)、八木莉可子(高坂美月)、望月歩(小林満)、濱田岳(管理人)、石田ひかり(小林早苗)、佐々木蔵之介(小林治)ほか
映画「HOMESTAY(ホームステイ)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「HOMESTAY(ホームステイ)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
HOMESTAY(ホームステイ)の予告編 動画
映画「HOMESTAY(ホームステイ)」解説
この解説記事には映画「HOMESTAY(ホームステイ)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
HOMESTAY(ホームステイ)のネタバレあらすじ:起
手術室に運ばれた小林真(長尾謙杜)が目覚めると、時間が止っています。医師の男が話しかけます。「君の名はシロだ、死んだ小林真の体に入っている。いわばホームステイだ。君は小林真が死んだ理由を100日以内で見つけるんだ。答えを出さなかったり、3回間違えるとシロも真も消滅する」と言って100日の砂時計を渡します。
母・早苗(石田ひかり)の車で家に帰ると兄で大学生の満(望月歩)がいます。満はほとんど話さず、司法試験の為に勉強ばかりしています。「僕、どうなったの?」と真が聞くと、早苗は「風邪で肺炎になっただけよ」と言います。続けて「お父さんは?」と聞く真に「外国へ出張に行ってるよ、病院には見に来ていたけど」と早苗が答えます。
その夜、真の事を知りたいと思い、入ったらいけないと言われていた真の部屋に入ります。すると真の写真が1枚もありません。あちこち調べていると、満が入って来て「お前はここに倒れていたんだよ」教えます。
翌朝、幼馴染の晶(山田杏奈)がやって来ます。時々一緒に高校へ行っているようで、真になりきろうとシロは何でも相槌をうちます。教室に入ると、皆が自分を相手にしません。真はクラスで浮いていたようです。
昼休み、一人で弁当を食べていると、美月先輩(八木莉可子)が「連絡しても返信がない、絵のモデルもしてやったのに」と声をかけてきました。真は美人の美月に見とれます。シロは内心、真になってよかったと思います。
HOMESTAY(ホームステイ)のネタバレあらすじ:承
絵が気になり美術室へ行きます。そこへ美術の先生が入って来て「リンゴの絵を描いてみろ」とかじったリンゴを置きます。ヤバいと思いながらデッサンを始めると、見事に描けたのです。先生が管理人(濱田岳)に変わり「答えのヒントを教えてやろう」と言いますが、真には全く理解できませんでした。
真の生活に慣れてきた頃、高校の100周年イベントのリーダーである晶が真に「マスゲームの絵を描いてよ」と言います。真は大好きな美月の絵を描きはじめます。やがて真は美月のショッピングのおともをします。色々な場所に行き、色々話した後、真がレストランに案内します。
レストランのオーナーがやって来て「お母さんには色々世話になってます」と言います。厨房の方を見ると母が働いているのです。ここは母の職場だったのでした。その母・早苗はオーナーと不倫関係になっていました。
真が家に帰ると、父・治(佐々木蔵之介)が帰っています。治は真の体を心配しながら「お前の将来の為に、オレがやったことは間違ってなかった」と言います。「お父さんは何をしたんですか?」と問う真に「本当に何も覚えていないのか?」と治が言って部屋を出て行きます。
その途中で満が「記憶が戻ったらどうするんだ?」と言い、母・早苗も「あなたは真から逃げている」と言います。すると治が早苗に「逃げているのはどっちだ、何も知らないと思っているのか?」と不倫のことを示唆したのです。
早苗が仕事に出て行ったのを見計らって、真は家中を調べます。すると箱の中から真の写真とスケッチブックが出てきます。写真の真の顔は全てカッターで削られ、スケッチブックには真っ黒い異様な絵が描かれています。そして最後のページに真の遺書があったのです。
部屋に満が入って来てスケッチブックを燃やし窓から放り投げます。外へ飛び出した真でしたが時間が止まります。縄跳びをする少女がいて「答え分かった?」と聞きます。真は「真は自殺したんだ」と答えます。少女は「それは死に方で、答えは理由よ、お手付き1回」と言います。
HOMESTAY(ホームステイ)のネタバレあらすじ:転
半分焼けたスケッチブックを持って家に帰ると、晶が入って来て「花火大会に行く約束でしょう」と言います。真は「僕は風邪なんかじゃない、自殺したんだ」と怒鳴ります。晶は真の頬をひっぱたいて帰りました。
その時、真はあの日の事を思い出します。絵で生きようと決めた真が美大に進学しようとしていた時、父の治が反対し、絵の筆を全部折ったのです。それを見た真は美大の願書を破り捨てます。
学校で美月が友人たちから、真の絵を見て「これ美月じゃない」と聞いています。「私じゃないよ、書いた男子とも仲良くないし」と言ったのです。ショックを受けた真は、マスゲームの会場に行き、美月の絵を持ち帰ってしまいます。
この様子を見ていた美月の友人のリコが「あの子、彼氏じゃないの?行ってやったら」と美月に言います。美月は「違うよ、私が好きなのはリコよ」と言ってプレゼントを渡しキスしたのです。
その帰り道、早苗がレストランのオーナーとデートしているところを見てしまいます。この光景はあの日見たのと同じでした。あの日、真は家に帰ると写真の自分の顔をカッターで削り、大量の睡眠薬を飲んだのです。
車に乗った男が降りてくると時間が止まります。「答え分かったか?」と聞かれ、「家族と美月に追い込まれて自殺したんだ」と真が答えます。男は「お手付き2回」と言っていなくなります。
満が「真が帰ってこない」と早苗に言います。早苗は「私が探しに行く」と車を走らせます。街の道路沿いで真を見つけて車に乗せようとすると「お母さんはいいよ、逃げるところがあって、あの男だろ」と真が言います。早苗が「もう会わないわ、このあいだが最後だった」と言いますが、真は早苗を振り切って道路に飛び出します。そこへ車が走ってきたのです。
HOMESTAY(ホームステイ)の結末
真は軽傷でしたが早苗は意識がありません。治が早苗の手を握りしめ寄り添っています。満が真に「お前はわからないのか。美大に行きたかったらお父さんと向き合えよ、話しろよ。お前は世話の焼ける弟で、いつも面倒見ていた。そんなおまえがいなくなってみろ。その気持ちがわかるか?」と叱りつけます。
学校では美月とリコのキス動画が拡散されています。男子がリコに話を聞くと「美月が勝手にやってきたことよ」と言ったのです。それを聞いた美月は自殺しようと屋上に上がります。止めに行った真に、美月は「真君の気持ちがわかった、私ひどいこと言ったよね」と謝ります。
家に帰った真は、父から筆のプレゼントをもらいます。真は管理人を探します。するとストリートミュージシャンに会い時間が止まります。「答えが正解だったら、真の体に真を戻してやってくれ」と頼みます。ストリートミュージシャンは「わかったけど条件がある、シロが生前犯した過ちを答えろ。でも間違ってたら両方とも消えるよ」と言いました。真は過去の新聞を読み漁り、過ちはないか探します。
やがて100周年イベントが迫り、生徒達は晶に「真君の書いた絵がない」と言い出します。晶は真が以前描いた絵を美術室で探し始めます。
100周年イベントの前日になり、真が予行練習をする晶に謝りに行きます。「ゴメン」と言う真に、晶は「おあいこよ、私も真に気づいてあげられなかった」と答えます。目の前のマスゲームの絵は、真が描いた花火の絵になっていました。
100周年イベント当日、100日になった真が「オレのせいで真が死んだ。オレが真を殺したんだ。オレは真だったんだ」と言って倒れます。そこへ管理人がやって来ます。「おめでとう、しぶとく生きろよ」と言うと、砂時計が止まります。早苗の意識が戻り、真は生まれ変わった真として、しっかり生きようと誓ったのでした。
以上、映画「HOMESTAY(ホームステイ)」のあらすじと結末でした。
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