クリスマスとよばれた男の子の紹介:2021年イギリス映画。貧しいながらも父親と2人で暮らしていたニコラス。ある雪積もる真冬の中、父親がエルフが住んでいると言われているエルフヘルムを探す仕事を引き受けてしまい、離れ離れに暮らすことになってしまいます。意地悪な父親の姉と暮らしてニコラスは寂しい思いをしている中、それがきっかけである奇跡が起こります。
監督:ギル・キーナン 出演:ヘンリー・ローフル(ニコラス)、マギー・シミス(ルースおばさん)、ミヒウ・ハウスマン(ニコラスの父親)、サリー・ホーキンス(マザー・ヴォルド)、ジム・ブロードベント(国王)、クリスティン・ウィグ(カルロッタおばさん)、ほか
映画「クリスマスとよばれた男の子」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「クリスマスとよばれた男の子」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
クリスマスとよばれた男の子の予告編 動画
映画「クリスマスとよばれた男の子」解説
この解説記事には映画「クリスマスとよばれた男の子」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
クリスマスとよばれた男の子のネタバレあらすじ:起
クリスマスのイルミネーションで飾られている家が並んでいる中、一軒の家だけ寂し気です。そこには父親と3人の子供が住んでいます。父親は夜に仕事があったため、ルースおばさんに来てもらい、3人の子供の子守を依頼します。
3人の子供の母親は最近亡くなってしまい、父親は仕事で忙しく、子供たちは寂しい思いをしています。そんな子供たちにルースおばさんはクリスマスの話を聞かせます。
ニコラスという少年は、森の奥で父親と貧しいながら幸せに暮らしています。ニコラスの母親は2年前に亡くなっています。ある日、家にねずみが現れ、父親はすぐに殺そうとしましたが、ニコラスはそれを阻止し、そのねずみをミーカと名付けてペットとして飼うことにします。ニコラスはミーカに頑張って言葉を覚えさせようとしますが、なかなかうまくいきません。
雪が降りしきる季節に、父親が国王から依頼を受けて、エルフが住んでいると言われている伝説のエルフヘルムを探しに3カ月間家を出ることになってしまいます。その報酬は高額だったため、ニコラスとの安定した暮らしを手に入れるため、父親は即決してしまいます。
ニコラスは落ち込みます。代わりに父親の姉カルロッタおばさんと一緒にしばらく暮らすことに。しかし、カルロッタおばさんはとても意地悪な人でした。極寒の中、外で寝ろと命令したり、食べ物を横取りしたりとても意地悪です。挙句の果てには、ニコラスが大切にしていた、母親が作ってくれた野菜の人形をスープにしてしまいます。
それが原因で母親が作ってくれた赤い帽子も燃えてしまい、ニコラスは落胆をします。ふと焼けてしまった赤い帽子を見てみると、穴が開いている部分から何か見えます。破ってみると、そこにはエルフヘルムへと続く地図が記されていました。
クリスマスとよばれた男の子のネタバレあらすじ:承
先に行ってしまった父親を見つけて、その地図を渡すと決意したニコラスは、カルロッタおばさんに気づかれないようにミーカを連れて家を出ます。
極寒の吹雪の中、地図を頼りに歩き続けます。なかなかたどり着けなく途方に暮れている中、母親から託されたブレスレットのスイッチを不意に押してみると、ミーカが流暢に会話をし始めました。魔法は存在したのだとニコラスは喜びます。
途中で矢の刺さったトナカイとニコラスは出会います。ニコラスはそのトナカイを助けてあげると、トナカイはついてきて、ニコラスとミーカを背中に乗せて走り出してくれます。これで雪道を進むのが格段に楽になり、スピードも上がります。
地図に書かれていたエルフヘルムに到着しましたが、なにもない白銀の世界が広がっているだけです。そこにポツンと父のナイフをニコラスは見つけます。これからどうすればいいのか目的を失ったニコラスは意識を失います。そこに耳が尖ったエルフが現われ、ニコラスを救ってくれます。
意識を取り戻したニコラスは、エルフヘルムはどこにあるのか尋ねると、エルフはここだと言います。しかし、ニコラスがどんなに凝視しても雪がただ一面に広がっているだけです。エルフから信じないと見えないと言われ、ニコラスは意識を集中させます。すると、だんだんとに賑やかな街並みが見えてきました。
クリスマスとよばれた男の子のネタバレあらすじ:転
ニコラスが珍しそうにエルフヘルムを歩いていると、クリスマスパーティーに招待されます。豪勢な料理やお菓子に陽気な音楽。多くの村人が楽しんでいました。そこにエルフヘルムのリーダー、マザー・ヴォルドが現われ、クリスマスパーティーを中止させます。村を守るためには、クリスマスパーティーのような浮かれた行事はしてはならないとのこと。
すると、ニコラスはマザー・ヴォルドに目を付けられ、人間であることがばれてしまいます。ニコラスは、他に人間が来なかったか尋ねると、エルフの子どもであるリトル・キップを誘拐して立ち去ったと言います。父親はそんな悪いことをする人ではないとニコラスは疑います。
エルフはかつて、人間を歓迎していましたが、このようなことが頻発したため、エルフたち、とくにマザー・ヴォルドは一切人間を信用しなくなってしまいました。
間もなくしてニコラスは塔に拘束されてしまいます。そこには妖精のエルフがいました。彼女はいたずらっ子でしたが、彼女のおかげで塔を脱出することに成功します。
エルフヘルムを後にしたニコラスは、父親とリトル・キップを探す目的を見つけます。しばらく雪道を歩いていると、檻に入れられたリトル・キップを見つけます。そして父親と久しぶりの再会を果たします。しかし、父親たちの仲間がニコラスを疑い、父親は仕方がなくニコラスを拘束します。
その日の真夜中、父親はニコラスとトナカイ、リトル・キップを解放し、逃げるように指示します。しかし、すぐに父親の仲間が気づき、攻撃をしかけてきます。ニコラスとリトル・キップとミーカはトナカイの背中に、父親はトナカイにそりを縛って一緒に逃げます。
しかし前方には崖が。魔法の力でトナカイは飛べそうでしたが、重くてなかなか思うように飛べません。それを悟った父親はソリが繋がれている紐を切って崖から落ちてしまいます。そのおかげでトナカイは飛び立つことができました。ニコラスは悲しみます。
クリスマスとよばれた男の子の結末
気を取り直して、ニコラスはリトル・キップを連れてエルフヘルムに戻ると、村人は大歓迎でニコラスをヒーローのように扱います。マザー・ヴォルドを除いて…。
リトル・キップの両親から伝統的なおもちゃをプレゼントされ、ニコラスは何かを閃きます。急いでおもちゃをたくさん作ることを依頼し、村人みんなで協力しておもちゃ作りを始めます。その作ったたくさんのおおもちゃを袋に入れて、ニコラスはトナカイに乗って出かけようとすると、マザー・ヴォルドに止められます。
すると、ニコラスが首に着けていた母親の形見のペンダントを見て言葉を失うマザー・ヴォルド。そのペンダントはマザー・ヴォルドのかつての人間の友人が持っていたものだったからです。その人間はニコラスの母親でした。マザー・ヴォルドは急に去ってしまったことにショックを受け、それが人間嫌いになった一因でもありました。
ニコラスは、よくエルフヘルムの話を母親から受けていたこと、彼女はずっとエルフを忘れていなかったことを伝えました。その答えに微笑むマザー・ヴォルド。ニコラスは大きな袋を抱えて、国王の元へとトナカイに乗って向かいます。
国王は“希望”を求めていました。そんな国王と一緒に、子どもたちが寝ている枕元の横におもちゃを届けます。子どもたちの喜びは“希望”へと変わることをニコラスは国王に伝えたかったのです。
ルースおばさんのクリスマスのお話が終わり、子供たちは下の階へ降りると、そこにはないはずのツリーが飾られており、ツリーの下にはたくさんのプレゼントが積まれていました。子供たちは大喜びです。
帰り際、ルースおばさんの耳がちらっと見え、その耳はエルフのように尖っていました。ルースおばさんは帰り道にこっそりとエルフの力で花火を放って、クリスマスイルミネーションが点灯された家が続く道を歩いていきます。
以上、映画「クリスマスとよばれた男の子」のあらすじと結末でした。
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