アネットの紹介:2021年フランス, ドイツ, ベルギー, 日本映画。コメディアンのヘンリーとオペラ歌手のアンの間に生まれたアネットが繰り広げる童話風のファンタジー作品。ミュージカル映画らしく全編を歌と踊りで表現しているのも見所の1つです。主演のアダム・ドライバーがプロデュースに参加しています。
監督:レオス・カラックス 出演:アダム・ドライバー(ヘンリー)、マリオン・コティヤール(アン)、デヴィン・マクダウェル(アネット)、サイモン・ヘルバーク(演奏家)、ほか
映画「アネット」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アネット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アネットの予告編 動画
映画「アネット」解説
この解説記事には映画「アネット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アネットのネタバレあらすじ:起
スタンダップコメディアンのヘンリー(アダム・ドライバー)と、オペラ歌手のアン(マリオン・コティヤール)の間にアネットが生まれます。(生まれたアネットは操り人形として表現されています。)
アネットが生まれてからヘンリーとアンの間に変化が生じました。アンはオペラ歌手として成功していく中、鳴かず飛ばずのヘンリー。次第に育児にも偏りが生じてしまいます。ヘンリーとアンの間に溝が出来てしまい、ギクシャクした関係になってしまいました。
そんな関係を修復させようと、家族3人でヨット旅行に出かけることにします。そこでとんでもない事件が起こってしまいました。酒に酔ったヘンリーは甲板の上でアンにワルツを踊るよう強制し、そのせいでアンが海に落ちてしまったのです。酔っ払っていたヘンリーは助けられず、アンは海へと消えていきます。
その後、ヨットも沈んでしまい、ヘンリーとアネットは救命ボートに乗り、どこかの島へと流れていきます。疲れ果てたヘンリーは眠りに落ちました。その夢の中で変わり果てたアンが現れます。
アネットのネタバレあらすじ:承
夢の中でアンはヘンリーに、一生祟る、自分の歌声をアネットに譲りヘンリーを苦しめると話すと、アンは海へと消えていきました。ヘンリーとアネットはその後、無事救助され家に帰ることが出来たのです。
ヘンリーは事情聴取を受けましたが、アンの転落による事故として扱われる事になりました。ヘンリーとアネットは二人で暮らすことになります。どうにかアネットを喜ばそうとプレゼントを贈るヘンリー。そのプレゼントに反応して歌うアネット。ヘンリーはその歌の美しさに気づきます。
ヘンリーはアンの同僚で今や有名な演奏家となった者(サイモン・ヘルバーク)を自宅に呼び寄せ、アネットの歌を聞かせます。ヘンリーはアネットを大々的にデビューさせる構想を話しました。演奏家は乗り気ではありませんでしたが、収入のないヘンリー及びアネットが生きていくには仕方がないと考え、協力することにしたのです。
アネットのネタバレあらすじ:転
アネットの歌声は大きな反響を呼び、世界ツアーをするほどになりました。ヘンリーはそのおかげで裕福になりましたが、毎日酒に溺れていきます。それはアンに対する自責の念からくるものでした。
ある日、ヘンリーが酔っ払って帰ると、演奏家がアネットにヘンリーとアンの思い出の曲を教えているのを目撃します。激怒したヘンリーがその曲を演奏家が作ったこと、その曲を演奏家が作ったこと、演奏家がヘンリーとアンが付き合う前のアンの恋人で、アネットが演奏家の子供かもしれないという事実を知ってしまいます。
さらに激昂したヘンリーは演奏家を殺してしまいます。事が終わり、アネットの様子を見に行ったヘンリーは、アネットの様子から先程の行動をアネットに見られていたのではないかと悟りました。
アネットの結末
アネットは引退することを決めました。最後のステージがスーパーボウルのハーフタイムショーとなります。その当日、登場したアネットは歌うことなく、父ヘンリーの所業を訴え始めたのでした。このことがヘンリーの逮捕へと繋がります。
有罪となり収監されることになっても、ヘンリーはアンの亡霊に苦しみ続けました。
数年が経ち、アネットが服役しているヘンリーの元に面会にやってきます。これまで操り人形の姿をしていたアネットは生身の人間の姿をしています。謝罪をしようとヘンリーはアネットに声をかけますが、アネットは謝罪を受け入れようとせず、母親のアンでさえ自分の恨みを晴らす道具にさせられたのだと激しく非難しました。
ヘンリーは愛させて欲しいとアネットにお願いするものの、あなたには愛する対象はどこにもいないと、アネットは冷たく言い放ち、面会時間は終了し、アネットは去っていきます。うな垂れるヘンリーの部屋には、もう動くことのない操り人形が転がっていました。
以上、映画「アネット」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する