Bの戦場の紹介:2018年日本映画。2016年度集英社ノベル大賞を受賞した、ゆきた志旗のライトノベルをお笑いコンビ「ガンバレルーヤ」のよしこ主演で映画化したラブコメディです。自他共に認める“絶世のブス”のウェディングプランナーが、赴任してきた“B専(ブス専門)”のイケメン上司から交際を求められるのですが…。タイトルの“B”とは“ブライダル”と“ブス”のダブルミーニングとなっています。
監督:並木道子 出演者:よしこ(北條香澄)、速水もこみち(久世貴嗣)、大野拓朗(武内)、高橋ユウ(玲子)、有村藍里(花岡奈美)、おのののか(飯田セリカ)、山田真歩(城ノ宮あずみ)、松下洸平(下河辺)、安藤玉恵(井上朝子)、藤森慎吾(挙式予定の男)、山田菜々(挙式予定の女)ほか
映画「Bの戦場」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「Bの戦場」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
Bの戦場の予告編 動画
映画「Bの戦場」解説
この解説記事には映画「Bの戦場」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
Bの戦場のネタバレあらすじ:起
さいたま副都心にある「ホテル・ブリリアント」のブライダル課に勤めるウェディングプランナーの北條香澄(よしこ)は、いつか自分の元に王子様が現れるものだと信じてきましたが、それは決して叶わぬ夢だということにも気付いていました。なぜならば、香澄は自他共に認める“絶世のブス”だからです。
ある日、香澄の同僚・花岡奈美(有村藍里)が式場に立て籠もってしまうという事態が発生しました。花岡は新婦から、担当の同僚・玲子(高橋ユウ)は美人過ぎるから嫌だという理由で担当を自分に変えるよう言われたのですが、容姿に自信のない花岡は「それって(自分が)私よりブスだから安心ってことでしょ?」とすっかり拗ねてしまっていました。
香澄は仕事を辞めたいと言う花岡に「わかるよ、花岡ちゃんの気持ち。でも、花岡ちゃんこそご新婦の気持ち、わかってる?」と新婦の一世一代の式に賭ける想いを代弁してみせました。ようやく心を開いた花岡は香澄に抱きつき、早速仕事に取り掛かることにしました。一連の様子を、沖縄から赴任してきたばかりの新たな上司・久世貴嗣(速水もこみち)が見ていました。
久世と対面した香澄は、彼こそが自分の理想の王子様だと思いましたが、同時にそれは叶わぬことだとも理解していました。ところが、久世は「素敵ですよ、香澄さんは」と言い、何と「僕と付き合ってもらえませんか、結婚を前提に」と告げてきました。実は久世はブスが好みの“B専(ブス専門)”であり、香澄は久世の発言にショックを受けてしまいます。
Bの戦場のネタバレあらすじ:承
ある日、某製薬会社の営業社員・下河辺(松下洸平)が、ブライダルフェアで恋人の井上朝子(安藤玉恵)にプロポーズをしたいと香澄に相談を持ちかけてきました。久世はあまりいい顔をしませんでしたが、これはいい宣伝となると考えた香澄はよく出入りしている花屋の店員・武内(大野拓朗)と共に下河辺に協力することにしました。
久世は香澄と武内の親しげな様子から、武内も香澄に気があるのではと感じました。久世は思い切って香澄を口説きますが、あまりにもブスと連呼された香澄は気を悪くして立ち去っていきました。
下河辺はブライダルフェアで思い切って朝子にプロポーズをしましたが、朝子はなんと下河辺をビンタしてその場を立ち去ってしまいました。下河辺は今まで朝子に何度もアタックしていたのですが全く相手にされていなかったと香澄に打ち明け、他の来場者たちの前で強引にプロポーズをすれば、さすがの朝子も受け入れざるを得ないのではないかと思って実行したと語りました。しかし、作戦は大失敗で、イベントの来場カップルたちも縁起が悪いとして申し込みがなくなるほどでした。
作戦失敗で落ち込む香澄を、武内が飲みに誘いました。恋人とだいぶ前に別れたという武内は実家がある奈良県へ帰ることにしており、香澄に一緒に住まないと誘いました。動揺した香澄は誤ってマーボー豆腐を散らしてしまい、目を痛めてしまいます。
Bの戦場のネタバレあらすじ:転
翌日。久世は目を痛めた香澄のために評判の眼科医院を紹介しました。実はその医院とは昨日下河辺のプロポーズを断った朝子が経営している医院だったのです。香澄はそこで、朝子は実は下河辺のことが嫌いなのではなく、彼女自身が抱える自らの容姿へのコンプレックスが原因で下河辺を振ってしまっているのだと気づきました。
そこで香澄は一計を案じ、下河辺と朝子を呼び出して一緒に食事をさせる作戦に出ました。この作戦は功を奏し、朝子はようやく下河辺のプロポーズを受けました。この二人は来月、めでたく挙式をする運びとなりました。久世は大仕事を成し遂げた香澄を再び口説きますが、「絶滅危ブス」と褒めているのか貶しているのかよくわからない口説き文句でした。
ある日、地元へ帰ることになった武内の後任として城ノ宮あずみ(山田真歩)という女がブライダル担当に赴任してきました。ところが、あずみはいわゆる“性格ブス”であり、来場するカップルの陰口を叩いたり、やる気のない態度を見せたりしました。やがて武内が奈良に帰る日が近づき、香澄は武内からプロポーズを受け、奈良行きの高速バスの切符を渡されました。武内と久世との気持ちで揺れ動く香澄は動揺してしまいます。
そんなある時、香澄たちの式場で挙式を挙げることになった新婦の飯田セリカ(おのののか)という女性が、シャクヤクのようなピンクの大きな花のブーケを希望してきました。しかし、あずみはやる気もなく時期的に無理だと突き放し、かねてから彼女の態度に憤りを感じていた香澄は思わずあずみに平手打ちをしてしまいました。久世は香澄を「性格までブスになってしまったんですか」と叱り、あずみに謝るよう命じますが、香澄は拒否しました。
Bの戦場の結末
セリカの挙式は下河辺と朝子の挙式と同じ日に決まり、香澄は朝子から式に出席してくれと依頼されました。その一方で香澄はあずみから、セリカのブーケがどうやら用意できそうだと告げられていたのですが、式の当日になってあずみが勝手にブーケの注文をキャンセルしてしまったのです。
泣きながらセリカに謝る香澄を久世が励まし、以前自分が「なければ作ればいい」と言っていたことを思い出した香澄は一生懸命ブーケを作ろうと試みました。そんな香澄の窮地を救ったのは、何とあずみでした。あずみは香澄と共にブーケを完成させ、何とかセリカの挙式に間に合わせることができました。
その後、香澄は武内に奈良へは行かないと告げました。武内は香澄の久世への気持ちに気付いていたのです。大仕事を終えた香澄は久世に感謝の気持ちを伝えました。久世は香澄は絶世のブスのはずなのに最近なぜか可愛く見えることを理由に距離を置いていたことを明かし、香澄にプロポーズしました。しかし、久世があまりにもブスと連呼するのを聞いた香澄は、内心「やっぱ無理かも」と思いました。
以上、映画「Bの戦場」のあらすじと結末でした。
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