フェリシーと夢のトウシューズの紹介:2016年フランス,カナダ映画。孤児院を拭け出して夢のパリにやって来たダンスの大好きなフェリシー、オペラ座のバレリーナを目指して奮闘が始まる。
監督:エリック・スーメ エリック・ヴァラン 声の出演:エル・ファニング(フェリシー)、デイン・デハーン(ヴィクター)、マディ・ジーグラー(カミーユ)、カーリー・レイ・ジェプセン(オデット)、テレンス・スキャメル(メラントゥ)、タミール・カペリアン(マティー)、ジュリー・カーナー(ル・オー夫人)、ほか
映画「フェリシーと夢のトウシューズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「フェリシーと夢のトウシューズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
フェリシーと夢のトウシューズの予告編 動画
映画「フェリシーと夢のトウシューズ」解説
この解説記事には映画「フェリシーと夢のトウシューズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
フェリシーと夢のトウシューズのネタバレあらすじ:起・ダンサーに憧れて
ブルターニュの孤児施設に暮らすフェリシーはダンサーになる事を夢見て、発明家を目指すヴィクターと一緒に施設を抜け出した。貨物列車に乗り込んだ二人はエッフェル塔建設の進むパリに到着するも、すぐにはぐれてしまった。
一人になってしまったフェリシーが、絵葉書の写真を手がかりにオペラ座を見つけ、舞台袖に潜り込むと、そこではちょうどプリマのロジータが白鳥の湖を踊っていた。夢中になって見ていると守衛につまみ出されそうになってしまう。そんなフェリシーを助けてくれたのは、オペラ座とマダム・ル・オーの家で掃除係をしているオデットだった。
行く所のないフェリシーは、片足の不自由なオデットを手伝い、マダムの家に住む事になった。そこにはバレエ学校からの入学許可を待つ娘のカミーユの専用室もあった。フェリシーが練習を見ていると、プライドの高いカミーユはフェリシーの宝物のオルゴールを窓から投げ捨てた。唯一の母親の思い出の品は壊れてしまった。
そこへ、郵便屋がカミーユにバレエ学校の入学許可証を届けにやって来た。
フェリシーと夢のトウシューズのネタバレあらすじ:承・はじめてのバレエ
フェリシーはカミーユ・ル・オーとしてバレエ学校に入ろうとした。守衛に見つかってつまみ出されそうなるが、学長がとりなして無事に学校に潜り込んだフェリシー。しかしダンスは好きでもトウシューズの履き方も立ち方のひとつもわからなかった。
クラスでは振付師の先生が、くるみ割り人形のクララとしてプリマのロジータと一緒に踊る生徒を決めるために、毎日クラスから一人ずつ落として行くと発表し、何一つできないフェリシーは焦った。
はぐれてしまった橋の上でヴィクターと再会したフェリシーが、壊れてしまったオルゴールを直してくれるように頼むと、発明家を目指す彼は、エッフェル塔を作ってる技師のアトリエに雇われたと話し、二人はどちらが先に自分の夢に辿り着けるか話した。
フェリシーと夢のトウシューズのネタバレあらすじ:転・秘密のオデット先生
オペラ座で掃除をしていたオデットに見つかってしまったフェリシーは、勿論叱られたが、実は元ダンサーのオデットに毎日朝5時から基礎の練習をしてもらえる事になり、クラスでも落とされずに残った。
ある夜、ヴィクターにつれられて入ったパブでブルターニュ民謡にのせて踊っていると、それを見ていた振付師の先生に誉められた。しかし家の前で男子クラスにのルディにカミーユの名を呼ばれるのをマダムに見られてしまい、彼女の入学許可証を使ってクラスに潜り込んでいた事がばれてしまった。
翌日、クラスで真実を明かされ、学校から追い出されそうになったが、フェリシーの才能を見抜いていた先生のとりなしで、改めてフェリシー・ルブラとしてクラスに残してもらえる事になった。
そして、カミーユと二人で最終選考まで残った。オデットはそれを祝い、自分の赤いトウシューズをフェリシーにプレゼントした。そして、翌日の選考のために練習して眠るように言うが、フェリシーはルディと出掛けた挙げ句、居合わせたヴィクターと喧嘩をし、寝過ごして選考に遅刻し、辛うじて踊らせてもらえたが、同じ所で転んでしまい、クララ役はカミーユが勝ち取った。
フェリシーと夢のトウシューズの結末:最後のチャンス
孤児院に送り返され、脱け殻のように過ごしていたフェリシーは、母親とオルゴールの夢を見て再び一人でバレエの練習を始めた。それを見ていた孤児院の先生は、彼女をバイクに乗せパリまで連れ出した。
舞台を拭くオデットのもとへ戻ったフェリシーは、オペラ座の屋根裏に住める事になった。喧嘩別れしてしまったヴィクターのアトリエに謝り行くと、机の下に隠れてしまったヴィクターは直したオルゴールだけを返した。
オペラ座の掃除中に舞台上でカミーユに挑発され、互いにダンスをしながらオペラ座の中を巡り、来客たちに注目されてしまうと、やって来た振付師の先生は「なぜ踊るの?」という問いを二人に投げた。
母親に言われたからとしか答えられないカミーユは、自分が自分でいるために踊ると言うフェリシーに、クララの役を譲った。それに怒ったマダムは、ヴィクターのアトリエを再び訪ねたフェリシーを、作りかけの自由の女神上まで追い詰めた。ヴィクターは発明した羽でフェリシーを救うと、そのままオペラ座まで飛んだ。
オデットの赤いトウシューズを履いたフェリシーはロジータと舞台に立ち、幕は上がるのだった。
以上、映画「フェリシーと夢のトウシューズ」のあらすじと結末でした。
フェリシーと夢のトウシューズのレビュー・考察:近代化中のパリ
作中で映されるパリの風景には建設中のエッフェル塔が何より目を引く。このカットにより時代が19世紀末のパリ万博直前というのがすぐにわかる。勿論、オペラ座のバレエ団は既に存在しており、フェリシーたちのレッスン場での姿はさながらドガの踊り子たちのようで、アニメーション的な物語であると同時に作り込みが時代にそくしていて丁寧さを感じる。
最初は子供たちの為にと思って視聴していましたが、途中から引き込まれていき、最後まで楽しくみることが出来ました。
ところどころ、そんなことある?うまく行き過ぎじゃない?とツッコミはいれつつ、綺麗な映像に引き込まれました。
ストーリーとしては王道なサクセスストーリーですが、主人公のフェリシーがダンサーになるために全力で挑んでいく姿に思わず応援しちゃいたくなる、そんな映画でした。
一緒にみていた5歳の娘も、映画を見終わってからバレーを踊ってしまうくらい魅了されていました。