チョコリエッタの紹介:2014年日本映画。幼い頃交通事故で母親を亡くし、その後心のよりどころだった飼い犬も死んでしまい、完全に心を閉ざした少女が、映研の先輩と親しくするうちに徐々に変化していくという青春ドラマです。名作といわれるフェリーニの『道』のシーンが挿入され、『道』へのオマージュも感じさせる2時間40分の長い作品です。
監督:風間志織 出演者:森川葵(宮永知世子)、菅田将暉(正岡正宗)、市川実和子(宮永香世子)、村上淳(宮永周一)、須藤温子(宮永霧湖)ほか
映画「チョコリエッタ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「チョコリエッタ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
チョコリエッタの予告編 動画
映画「チョコリエッタ」解説
この解説記事には映画「チョコリエッタ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
チョコリエッタのネタバレあらすじ:起
知世子は父の周一と母の香世子と犬のジュリエッタと暮らす平凡な家庭でした。夏のある日、知世子は両親と旅行に出かけることになりました。海に行きたい知世子は浮き輪をつけて車に乗り込みました。一週間の予定なので留守番は父の妹の霧湖に頼んでいました。楽しいはずの旅行は走行中の事故によって終わりました。知世子と父は入院し、母は死亡しました。高校生になった知世子は学校で将来の夢を書くように先生に言われ、自分は犬になりたいと書き、自分の名前を『チョコリエッタ』と名乗りました。
チョコリエッタのネタバレあらすじ:承
知世子は女の子でありながら坊主頭にして少年の様でした。映研クラブに所属していましたが、部員が減り廃部寸前でした。そして知世子の唯一のよりどころの犬のジュリエッタも亡くなりました。ますます閉鎖的に心を開かなくなった知世子は卒業生で映研の先輩の正岡正宗の部屋を訪ねました。そこで正宗に見せられた映画はフェリーニの『道』でした。この映画を見ていると映像が自分に投影されて見えるようになりました。何かを悟った知世子は正宗の部屋に頻繁に出入りするようになりました。そして犬になりたい知世子と人を殺したい正宗の二人は先輩後輩を超え変な関係になりました。一方自宅ではジュリエッタが死んだ後も捨てない犬小屋の事で知世子と霧湖はケンカになりました。
チョコリエッタのネタバレあらすじ:転
正宗が知世子の映画を撮りたいといい、二人は映画の撮影に入りました。街中で撮影するうち二人は旅に出て撮影することにしました。正宗の死んだ祖父のバイクに乗り二人は撮影しながら出発しました。寂れて廃墟となったアーケード街などを撮りながら夜を迎えました。父と霧湖が当分家に帰らないことを理由に帰りたくないという知世子を連れ正宗はラブホテルに泊まりました。二人を何をするのでもなく朝を迎え、知世子の行きたいという海に向かいました。しかし正宗が道を間違え、知世子の一番嫌いな山に着いてしまいました。正宗がザンパノ、知世子がジェルソミーナを演じて撮るはずだった映画も森の嫌いな知世子の豹変に正宗は知世子を置き去りにしてどこかへ行きました。
チョコリエッタの結末
道路で寝る知世子に色々なものが見えました。ジェルソミーナが出てきたり、もう一人の自分が出てきたりして知世子の何かが吹っ切れました。歩いて彷徨う知世子を正宗がバイクで拾って夜の海に向かいました。そして一生帰りたくないという知世子を自宅に送り届けると、ジュリエッタの犬小屋を二人で外に出し燃やしました。そして正宗は別れを告げ帰りました。知世子はフェリーニの『道』と同じような風景の浜辺でカメラを回していました。カメラ越しにジュリエッタと母が見えました。はっとした知世子は浜辺に歩いて行きました。
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