名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)の紹介:2024年日本映画。2023年公開の前作『名探偵コナン 黒鉄の魚影』がシリーズ初となる興行収入100億円超えとなるなど今や日本を代表するドル箱シリーズとなった『名探偵コナン』。劇場版第27作となる本作は北海道函館市を舞台とし、新選組・土方歳三ゆかりの刀を巡ってコナンと、コナンと世界観を共有し本作公開に併せて約7年ぶりに連載を再開した『まじっく快斗』の主人公・怪盗キッドが駆け引きを展開します。ゲスト声優として、北海道出身で実兄が函館市長である大泉洋が参加しています。なお、本作の公開によりシリーズの累計観客動員数は1億人を突破しました。
監督:永岡智佳 原作:青山剛昌(『名探偵コナン』『まじっく快斗』) 主題歌:aiko『相思相愛』 声優:高山みなみ(江戸川コナン)、山口勝平(黒羽快斗(怪盗キッド)/工藤新一)、山崎和佳奈(毛利蘭)、小山力也(毛利小五郎)、堀川りょう(服部平次)、宮村優子(遠山和葉)、ゆきのさつき(大岡紅葉)、小野大輔(伊織無我)、遊佐浩二(沖田総司)、緒方賢一(阿笠博士)、林原めぐみ(灰原哀)、岩居由希子(吉田歩美)、高木渉(小嶋元太)、大谷育江(円谷光彦)、松井菜桜子(鈴木園子)、田中秀幸(工藤優作)、島本須美(工藤有希子)、花田光(西村京兵)、M・A・O(中森青子)、池田秀一(黒羽盗一)、津田健次郎(鬼丸猛/土方歳三)、松岡禎丞(福城聖)、菅生隆之(福城良衛)、中博史(斧江拓三)、高野麻里佳(吉永神子)、銀河万丈(ブライアン・D・カドクラ)、金光宣明(町田正徳)、武田幸史(ナチョ・ベルガ)、宮本崇弘(アフロ)、山口竜之介(配達員/警察官)、山口茜(受付係)、石井康嗣(中森銀三)、大泉洋(川添善久)ほか
映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」解説
この解説記事には映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)のネタバレあらすじ:起
日本を代表する巨大財閥のひとつ・斧江財閥の現当主・斧江拓三のもとに怪盗キッドこと黒羽快斗から予告状が送りつけられました。それは斧江財閥が北海道函館市に朱裕する収蔵庫で保管している二振りの脇差を盗むというものでした。キッドを追い続ける中森銀三警部は、本来なら“ビッグジュエル”を狙っているはずのキッドがなぜ日本刀を狙うのか疑念を抱きました。
時を同じくして、函館で開催される剣道の大会に“西の高校生探偵”服部平次とそのライバル沖田総司が出場することになり、平次の良きライバルである江戸川コナンと仲間たち、そして平次のガールフレンド遠山和葉も応援のため函館入りしていました。平次は和葉に告白すべく、函館の絶景ポイントを探していましたが、そのことを知った和葉の恋敵で平次に想いを寄せる大岡紅葉は告白を阻止しようと目論みました。
キッドは予告日の前日にあらかじめ脇差を偽物とすり替えておき、掛軸の入れ物に本物の脇差を入れることで警備の目を欺くことにしました。
予告当日、コナンと探偵の毛利小五郎、平次はキッドを待ち構え、平次はキッドの変装を見破ることに成功しました。平次はキッドが盗んだ脇差のうち一振りを取り戻し、キッドと刃を交えましたが、その時にキッドの素顔がコナンの正体である工藤新一とそっくりであることに驚き、そのままキッドを取り逃がしてしまいました。平次は奪還した脇差の一振りを警察に届け出ました。
翌日、平次は剣道の大会に姿を見せませんでした。和葉は会場で出会った居合の達人である大学生・福城聖から一方的な好意を寄せられることになってしまいました。
名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)のネタバレあらすじ:承
同じ頃、函館の倉庫街で胸に十文字の傷が付けられた男の他殺体が発見され、コナンや平次も駆けつけました。死亡したのは斧江財閥の顧問弁護士・久垣澄人で、ドバイから帰国した直後に殺害されたものとみられ、所持品のゴルフバッグの中身が持ち去られていました。コナンと平次はこの殺人事件がキッドが刀を狙った先日の一件と関連があるのではないかと疑い、ゴルフバッグの中身は刀だった可能性が高いと推測しました。
コナンと平次、小五郎は以前のある事件で関わったことのある北海道警の西村京兵警部に捜査への協力を求められ、西村の部下である川添善久刑事から事情を聞かされました。それはキッドが盗んだ脇差が斧江財閥の初代当主・斧江圭三郎が函館に隠した“宝”、その宝の正体は戦時中の戦局を一変させるほどの兵器の在処を指し示す手がかりだというものでした。
警察の捜査により、表向きは慈善事業家、真の顔はアジア一帯で暗躍する武器商人の日系アメリカ人、ブライアン・D・カドクラという人物が久垣殺害の容疑者として浮上しました。事業不振に悩む拓三は祖父である圭三郎の宝を狙って久垣に探させていたのですが、久垣はその宝をカドクラに売りさばこうと目論んでいたのです。
カドクラは久垣から奪った、宝の手掛かりとなる二振りの刀を所持していましたが、キッドはカドクラに予告状を送りつけ、二振りともカドクラから奪うことに成功しました。これで三本の刀を手に入れたキッドでしたが、その直後に黒い狐の面を被った謎の人物から襲撃されました。キッドは剣の達人である狐面の男に追い詰められましたが、駆けつけたコナンと平次に助けられました。
狐面の男は逃走しましたが、キッドの服には久垣と同様に十字の傷がつけられており、平次は狐面の男こそが久垣殺しの犯人だと睨みました。コナンはキッドが盗んだ刀に発信機が仕込まれているのを見つけ、狐面の男はこの発信機の信号を辿ってきたと推測しました。
キッドは助けてくれたお礼として、今回刀を狙った理由を語りました。それはキッドの父であり、初代怪盗キッドだった黒羽盗一もまた圭三郎の宝を狙っており、宝を見つけたはずでしたがなぜか盗まなかったため、その真意を探るのが目的だったのです。宝の在処の手がかりとなる刀は六本あり、いずれも無名の刀鍛冶・東窪榮龍によって作られたものでした。
刀はキッドが三本、平次が一本所持しており、残りの二本は元教師であり、聖の父である福城良衛が所持していました。キッドは盗んだ刀三本をコナンたちに託して後を任せることにし、コナンと平次は良衛のもとへと向かいました。
名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)のネタバレあらすじ:転
平次は和葉に一方的な好意を寄せる聖と一触即発となりましたが、良衛はあっさりと所持する二本の刀を差し出しました。コナンたちは六本の刀の形状に隠された謎を解き、その結果「土方歳三」「月」というキーワードを解読しました。コナンたちは次の手がかりは北海道東照宮にあることを突き止めましたが、コナンたちの動向は盗聴器を通して拓三とカドクラに筒抜けになっていました。
東照宮に隠されていた手がかりは六本の刀の他にももう一振り存在する、星形の鍔が付いた刀・星稜刀でした。キッドは一足先に東照宮に乗り込んで星稜刀を奪おうとしましたが、既に星稜刀は何者かによって奪われていました。
その頃、聖の持つ刀の鞘から久垣の指紋が検出され、聖は久垣殺しの容疑で逮捕されました。その頃、コナンたちは星稜刀の他にも「五稜郭」「気球」というキーワードを読み解いていましたが、まだまだ宝に繋がる情報には辿り着けていませんでした。コナンと平次は銀三に追われるキッドをおいて再び良衛のもとを訪れましたが、良衛はカドクラによって捕らえられていました。カドクラは函館の至る所に爆弾を仕掛けており、警察に対して良衛の命と爆弾の解除を引き換えに宝を渡すよう要求しました。
カドクラは警察に身柄を確保された拓三を消すために護送中に狙撃を敢行しましたが、銀三は拓三を庇って重傷を追ってしまいました。キッドが駆けつけたことにより銀三と拓三は一命を取り留めました。
コナンは函館に来ていた阿笠博士と少年探偵団に宝探しを協力してもらうことにし、平次は事件を夜までに解決させるとで和葉に告白するために夜に函館山で会う約束をしました。一方、拘留中の聖は拘置所から脱走しました。
名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)の結末
コナンと平次はカドクラ一味と対峙しつつ、阿笠博士らの乗る気球を五稜郭の中心から飛ばしました。あらかじめ入手していた情報によると星稜刀の鍔の形は五稜郭と同じ星の形をしており、コナンは気球上から鍔を通して五稜郭を見た際にちょうど形が重なる高度で気球を止めさせ、その結果宝は函館山にあることを突き止めました。
カドクラは混乱に乗じて宝を奪おうと函館市内の爆弾を爆破させようとしましたが、駆けつけたキッドが起爆装置を奪いました。カドクラは手下たちにコナンを任せると自ら函館山に向かいました。駆けつけた沖田、そして剣の達人である鬼丸猛がカドクラの手下たちと戦い始め、コナンもその間にカドクラの後を追いました。
カドクラと対峙したコナンは、カドクラに拉致されていた良衛こそが狐面の正体であり、久垣殺しの真犯人であると見破りました。良衛はカドクラと手下を倒し、自ら事件の真相について語り始めました。良衛は元々拓三の父で斧江財閥の先代当主・忠之の相棒であり、忠之から宝を見つけ出して破壊するよう依頼されていたのです。しかし、重病を患い余命も長くないと悟った良衛は早くケリをつけることにし、宝の手がかりを持っていた久垣を殺害したのです。
一方、聖もまた良衛の目的を達成すべく、爆弾を乗せたセスナ機で函館山に向かい山を破壊しようとしていました。平次は聖と対峙し、斬り合いの末に勝利しました。自らの計画が失敗に終わったことを悟った良衛はコナンやキッドと共に宝の隠し場所へと向かいました。宝の正体は実は「暗号機」であり、戦時中は確かに戦局を覆す兵器ではあったものの現代ではスマートフォンよりもはるかに性能の劣る代物でした。真実を知った良衛はその場に崩れ落ち、盗一が宝を盗まなかった理由を知って満足したキッドはその場から去っていきました。
事件は解決し、平次は約束通りに函館山で和葉に告白しようとしました。ところが、平次の告白を阻止しようと紅葉がヘリコプターで現れ、閃光手榴弾を爆発させました。平次はそれでも和葉に告白しましたが、和葉には爆破の影響で何も伝わっていませんでした。
その頃、新一(コナン)の父で推理小説家の工藤優作は妻で新一(コナン)の母・有希子に自分には双子の兄がいることを話していました。幼い頃に両親の離婚で離れ離れになり、10年以上も直接は会ってはいないものの今でも連絡は取り合っており、数年前に優作にプレゼントとして星稜刀を送ってきていたのです。実は優作の双子の兄は死を偽装して潜伏している黒羽盗一であり、変装の達人である盗一は川添刑事に変装していたのです。実はコナン(新一)とキッド(快斗)は従兄弟同士であることが明らかになったところで本作は幕を閉じます。
以上、映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」のあらすじと結末でした。
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