コンフィデンスマンJP 英雄編の紹介:2021年日本映画。ドラマシリーズが人気となり映画化されたコンフィデンスマンJPシリーズの第三弾。お馴染みのダー子、ボクちゃん、リチャードがマルタ島を舞台に、欲にまみれた詐欺師同士の戦いに参戦していく様を描いています。
監督:田中亮 出演:長澤まさみ(ダー子)、東出昌大(ボクちゃん)、小手伸也(五十嵐)、小日向文世(リチャード)、松重豊(丹波)、瀬戸康史(マルセル真梨邑)、城田優(ジェラール・ゴンザレス)、生田絵梨花(畠山麗奈)、広末涼子(韮山波子)、織田梨沙(モナコ)、関水渚(コックリ)、赤ペン瀧川(ちょび髭)、石黒賢(城ヶ崎善三)、梶原善(奪われた男)、徳永えり(海上自衛官)、高嶋政宏(政府官僚)、生瀬勝久(ホウ・ナムシェン)、真木よう子(謎の女)、角野卓造(三代目ツチノコ)、江口洋介(赤星栄介)、ほか
映画「コンフィデンスマンJP 英雄編」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「コンフィデンスマンJP 英雄編」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
コンフィデンスマンJP 英雄編の予告編 動画
映画「コンフィデンスマンJP 英雄編」解説
この解説記事には映画「コンフィデンスマンJP 英雄編」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
コンフィデンスマンJP英雄編のネタバレあらすじ:起
施設の子供たちを誘拐し、有名な絵画などの取引に利用するという詐欺事件が発生。事件に携わっていたインターポールのスーパーエリート捜査官マルセル真梨邑(瀬戸康史)は、誘拐された少年を保護するも、現場に残されたツチノコのカードを発見します。
100年ほど前、悪い金持ち達から美術品を騙し取り、貧しい人々に分け与えていたツチノコという英雄がいました。そのツチノコの称号は代々コンフィデンスマンに引き継がれていて、これまで3代続いてきました。4代目はいまだ空席のようです。
前回の大きなヤマから2年が経ち、ダー子(長澤まさみ)の身を案じたボクちゃん(東出昌大)は、ダー子にコンフィデンスマンを辞めるよう願いますが、ダー子は聞き入れようとしません。それどころかダー子、ボクちゃん、リチャード(小日向文世)共に、3代目ツチノコ(角野卓造)に師事された関係、4代目ツチノコの座をかけて勝負しようという流れになってしまいました。
世界中のセレブたちが集まるマルタ島ヴァレッタ。そこが舞台になります。7日間で一番稼いだ者が勝者となり、敗者は勝者の言うことを何でも聞かなければなりません。獲物はスペイン人マフィアのゴンザレス(城田優)の持つ「踊るビーナス」。三人はそれぞれに潜入し、それぞれの手段で接触を図りました。
そこにマルセル真梨邑も乱入し、ツチノコ逮捕を狙っています。さらに、日本から詐欺事件を追っていた警察官丹波(松重豊)とダー子たちのライバルとも言えるマフィアのボス赤星(江口洋介)もここヴァレッタの街にやってきたのです。
コンフィデンスマンJP英雄編のネタバレあらすじ:承
最初に動きを見せたのはボクちゃんでした。嫌嫌ながら仕方なく結婚しているゴンザレスの内縁の妻・麗奈(生田絵梨花)に同情したボクちゃんは、麗奈のために「踊るビーナス」の買収に成功、麗奈に手渡しました。
しかし、麗奈は何者かに誘拐されてしまうのでした。懸命に麗奈を助け出そうとするボクちゃんでしたが、ある男に邪魔をされます。それは自らを4代目ツチノコと名乗るリチャードでした。
心臓が悪い麗奈は病院に運び込まれました。付き添うボクちゃんに、丹波とマルセル真梨邑が近づき、もうこんな事はやめてツチノコの居場所を教えるよう告げます。ボクちゃんはどうしてリチャードがこんなことをしたのか納得がいかない様子です。
リチャードはというと、ハニートラッパーの波子(広末涼子)とダー子と組んでいるはずの五十嵐(小手伸也)と組み、ボクちゃんの動向を探っていました。ボクちゃんが「踊るビーナス」を手に入れた事を知ると、麗奈を誘拐する作戦を実行し、「踊るビーナス」を手に入れたのです。
最終日となり、リチャードの元にダー子とボクちゃんが現れます。勝負は決したように見えましたが、そこに現れた警官隊により三人は逮捕されてしまいます。リチャードがしたことが許せなかったボクちゃんが呼び寄せたのです。
コンフィデンスマンJP英雄編のネタバレあらすじ:転
牢屋の中、ボクちゃんは諦めきれず悶えているダー子を抱き締め「君を守るためだった」と告げます。その様子をモニターで見つめて高笑いしているのはマルセル真梨邑でした。赤星を脅し、ダー子たちの情報を得ていたマルセル真梨邑は、丹波や麗奈を使い、まんまとボクちゃんとリチャードを嵌めていたのです。
ダー子たち三人は日本に送還されることなく、秘密裏に処分されようとしていました。丹波の温情により日本に帰ることを許され、船で移送されることになります。ダー子は上着の中に入ったカードを見つけました。「I win ツチノコ」と書いたカード。それは4代目ツチノコを名乗ったマルセル真梨邑だったのです。
マルセル真梨邑は「3代目が認めなくとも俺がツチノコだ!」と、勝ち誇った様子でこれまでに入手してきた美術品がある小屋へと足を向けました。すると小屋に隠していた美術品が全てなくなっていたのです。怒りをぶつける場所がなく叫び暴れるマルセル真梨邑。
その頃、ダー子は3代目との約束を思い出していました。ダー子たちは4代目を継ぐ気などはさらさらなく、自分の代で終わらせたい3代目のために、称号に囚われ暴走した者を退治すると約束しました。
話はダー子たちが真剣勝負をすると決めた日に戻ります。ダー子の元に子猫ちゃんのコックリ(関水渚)が現れます。コックリから誘拐事件の話を聞いたダー子は、犯人であるツチノコを退治することを決め、他の子猫ちゃんたちを集めるようコックリに指示しました。
なんと、永遠のライバル赤星までもがダー子についていたのです。そしてリチャードを呼び、今回の詳細を説明します。「ボクちゃんはいいのか?」と言うリチャードに「ボクちゃんは騙されてるほうが力を発揮するのよ」とダー子は説明します。
たくさんの子猫ちゃんたちが集まりました。麗奈や丹波までもが子猫ちゃんだったのです。あとは計画通り事を進め、マルセル真梨邑から美術品を盗むだけ。そして見事に美術品を奪い取りました。
コンフィデンスマンJP英雄編の結末
悔しくてたまらないマルセル真梨邑の前に謎の女性(真木よう子)が現れます。「誰?」と言う女性にマルセル真梨邑だと名乗ると、彼女は本物のマルセル真梨邑だということが分かり、彼女にボコボコにされてしまいました。
見事勝利したダー子たちは祝杯を上げていました。その中には丹波もいました。タンバリンと名乗り、ダー子に弟子入りを希望しているようです。1人騙されていたボクちゃんは拗ねています。
結局、勝負の結果はダー子に軍配が上がったようです。ダー子の願いはいつまでもボクちゃんやリチャードと一緒にいたい、そう願っていたのです。勝ち取った5万ユーロがグラスに落ちたとき、ミミズのマークが浮かびます。
つまり、ボクちゃんが奪われ、ダー子に手渡した人物、怪しい贋作師こそが3代目ツチノコだったのです。ダー子は改めて3代目には勝てないと思うのでした。
以上、映画「コンフィデンスマンJP 英雄編」のあらすじと結末でした。
毎回最後にするネタバレがすごく好きです。今回もすっきりして気持ちよかったです。