デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章の紹介:2024年日本映画。浅野いにお原作の漫画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』、略称”デデデデ“を、幾田りら(YOASOBI)と“あのちゃん”のダブル主演で二部作として映画化した長編アニメーション映画の後編です。前章での出来事の後、二人の主人公はキャンパスライフを謳歌する一方、宇宙からの侵略者により世界は滅亡の危機に瀕していました。そんななか、主人公は再び不思議な少年と出会い・・・。
監督:黒川智之 主題歌:幾田りら feat. ano「青春謳歌」 声優:幾田りら(小山門出)、あの(中川凰蘭)、種﨑敦美(栗原キホ)、島袋美由利(出元亜衣)、大木咲絵子(平間凛)、和氣あず未(竹本ふたば)、白石涼子(田井沼マコト)、入野自由(大葉圭太)、内山昂輝(小比類巻健一)、坂泰斗(渡良瀬)、諏訪部順一(中川ひろし)、津田健次郎(小山ノブオ)、大西沙織(須丸光)、松田健一郎(宝田)、河西健吾(三浦太郎)、こばたけまさふみ(荻野)、竹中直人(侵略者の議長)ほか
映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」解説
この解説記事には映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章のネタバレあらすじ:起
東京上空に宇宙からの侵略者の「母艦」が飛来し、今まさに人類は滅亡の危機に瀕していました。自衛隊は東京各地で目撃される侵略者の駆除活動を行い、生き延びた侵略者たちは街に潜伏しました。日本政府は侵略者の存在を隠蔽し続け、そんな政府の転覆を狙って侵略者狩りを続ける過激派グループ「青共闘」も暗躍を続けていました。
その頃、大学生となった小山門出と中川凰蘭は親友の出元亜衣や平間凛と共にオカルト研究会に勧誘され、そのまま加入することになりました。門出はたまたま自分と同じく漫画「イソべやん」のファンである竹本ふたばとも意気投合しました。ふたばは侵略者に対しては同情的であり、侵略者の保護を目的とする団体「SHIP」に参加していました。
ある日、凰蘭は大葉圭太という謎めいた男と出会いました。大葉はくしゃみをした際に頭がずれたことから、凰蘭は大葉の正体が侵略者であることを確信し、門出にもそのことを伝えました。大葉はそのまま門出と凰蘭が暮らすシェアハウスに居候することになりました。
大葉の正体はやはり侵略者のひとりでした。今から3年前の8月31日(通称「8.31」)、侵略者の母艦が東京上空に飛来した際に瀕死の重傷を負った彼はたまたま近くで重傷を負っていた本物の大葉に遭遇、彼の身体を乗っ取ることで生き延びて人間社会に溶け込んで生活していたのです。
門出は高校時代の担任でかねてから想いを寄せていた渡良瀬に告白しましたが、渡良瀬は来年東京を離れることを理由に彼女を振ってしまいました。一方、凰蘭は大葉と心を通わせ合うようになっていきました。
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章のネタバレあらすじ:承
母艦は白い煙を上げて傾きはじめました。政府は侵略者の存在を公表し、侵略者の駆除を民営化する法案を成立させたことで人々の侵略者狩りは激化していきました。その一方、政府と繋がりのあるS.E.S社(サンティリ・エレメンツ・ソリューション)の宝田は母艦の長期間にわたる浮遊を可能にしている未知の元素・F元素(ファンタジウム元素)を解析していました。S.E.S社は建設中の新国立競技場の真下に要人だけを地球から脱出させる「方舟」を準備していました。
門出や凰蘭の親友で前作『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章』で死亡した栗原キホの元恋人・小比類巻健一は過激派グループに属して侵略者たちを狩っていました。ある時、大葉は小比類巻に追われていた侵略者のひとりを助け、そこで母艦の中心部の炉が崩壊に近づいており、侵略者の本国は東京の母艦を最初から捨て駒にするつもりだったこと、炉のメンテナンス用のパスワードも共有していなかったことを知りました。もし母艦が墜落した場合、艦内の大量のF元素が放出され、地球人類も侵略者も全滅し世界は滅亡するというのです。
大葉は凰蘭に他者と記憶を共有する装置を提供し、彼女の過去の記憶を探った結果、凰蘭こそがこれから訪れるであろう地球滅亡の危機の引き金を引いた張本人であることを知ってしまいました。
やがて夏になり、新国立競技場のお披露目式が近づく時、宝田は方舟の利権を狙うCIAによって暗殺されました。その頃、門出や凰蘭らオカルト研究会の面々は大葉やふたばの同郷の友人で女装好き男子の田井沼マコトを交え、小田原付近で合宿するのとになりました。大葉と惹かれ合っていく凰蘭でしたが、大葉は、母艦の襲来前から侵略者の目撃情報があった小田原付近に来てから凰蘭の様子がどこかおかしいことを察知していました。その夜、凰蘭は忽然と姿を消しました。大葉は凰蘭を探しているマコトに自分の正体は侵略者であることを明かし、自分の知る過去の真実を装置でマコトと共有することにしました―――。
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章のネタバレあらすじ:転
―――門出と凰蘭が小学生だった頃、凰蘭は門出と共に参加した夏合宿で侵略者と遭遇しました(『前章』参照)。門出は侵略者から空間をねじ曲げて物体を操ることのできる不思議な棒を借してもらい、人助けのために役立てようとして暴走してしまい、結果として自ら命を絶つことになってしまいました。
凰蘭は侵略者に門出を蘇らせてくれるよう頼みましたが、侵略者のテクノロジーでも死者を復活させることはできませんでした。侵略者は代案として、並行世界の自分自身に意識を移す装置が侵略者の船が墜落した小田原付近にあることを告げました。その装置を使って並行世界の凰蘭と門出が侵略者と出会わないようにすれば、門出が暴走せず生存する世界線を作ることができるのですが、侵略者は調査員である自分が凰蘭たちに出会わなかったら数年後に侵略者は母艦をもって地球に現れ、その結果並行世界の人類は滅亡するかもしれないと忠告しました。
凰蘭は門出ともう一度会えるなら自分が世界を滅ぼした極悪人になっても構わないと決意し、兄・ひろしと共に装置のもとへと向かい、並行世界での門出と侵略者の遭遇を阻止することに成功しましたが、侵略者たちは予告通りに母艦で本来の世界の地球に現れ、門出が生存することと引き換えに人類は滅亡の危機に瀕することとなってしまいました。
実は侵略者の正体は過去に地球を離れたかつての地球人であり、調査員から「知能を持たない生物」のみが住んでいると報告を受けた母艦の侵略者は地球を新たな居住地にすることにしたのです―――。
―――そして現在。大葉は凰蘭が例の装置を発見する前に連れ戻すことに成功しました。そして新国立競技場のお披露目式の日に方舟が出現、競技場ごと浮遊して大気圏外へと飛び立っていきました。
小比類巻は自ら手にかけた侵略者の記憶を読んで東京に危機が迫っていることを知りました。情報は瞬く間に拡散され、人々は東京から脱出しようとして大混乱に陥りました。大葉は地球人類も侵略者も救うと決心し、凰蘭の記憶の中の侵略者の記憶から母艦のメンテナンス用のパスワードが「トモダチ」であることを知り、凰蘭の制止を振り切って一人母艦へと向かいました。
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章の結末
翌日。侵略者よりも更に高い位の「高次元の存在」によるピンク色の「光」が全世界に向けて放たれました。この光から放出されたシャボン玉のような物質に触れた者は爆破して死亡してしまうのです。殺害し始めました。
大葉は母艦に辿り着き、侵略者に迎え入れられましたが、小比類巻によって妨害されました。小比類巻は高次元の存在によって世界が滅ぼされても自分は生き残って救世主となることを目論んでおり、母艦の崩壊を止めようとする大葉に襲いかかりました。小比類巻は大葉に加勢した侵略者たちによって母艦から振り落とされ、大葉は炉心に向かってパスワードを入力しましたが既に手遅れでした。
その頃、小田原の門出や凰蘭たちは合宿を終えて東京に戻ろうとしていました。凰蘭は門出にもしも自分が世界を滅ぼす存在だったらと問いかけてみると、門出は凰蘭がどれだけ責められてもそばにいると返しました。
一方、母艦は完全に制御不能となって大爆発を起こし、東京全体を道連れにして消滅しました。ひろしや渡良瀬らは命を落としましたが、海に落ちていた小比類巻、東京に戻ろうとしていた門出や凰蘭たちは一命を取り留めました。小比類巻は本来ならば光によって人類は滅ぼされていただろうけども、大葉の介入で被害が東京だけに留められたことに気づきました。
数日後。門出や凰蘭たちは小田原で避難生活を送っていました。そこに怪我を負った大葉が現れ、門出や凰蘭と再会を果たしました。
以上、映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」のあらすじと結末でした。
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