唄う六人の女の紹介:2023年日本映画。父の死により、田舎にある実家に戻ってきた主人公の森一郎が、仲介業者である宇和島の運転で山道を走っている時に、突然道の真ん中に現れた女のせいで事故を起こし、目を覚ました時には怪しい雰囲気を持つ6人の女がある村に捕らわれていました…。
監督:石橋義正 出演:竹野内豊(萱島森一郎)、山田孝之(宇和島凌)、水川あさみ(刺す女)、アオイヤマダ(濡れる女)、萩原みのり(牙を剥く女)、桃果(見つめる女)、服部樹咲(撒き散らす女)、武田玲奈(包み込む女/かすみ)、大西信満(山際茂)、津田寛治(島原)、白川和子(杉田)、竹中直人(松根)、ほか
映画「唄う六人の女」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「唄う六人の女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「唄う六人の女」解説
この解説記事には映画「唄う六人の女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
唄う六人の女のネタバレあらすじ:起
田舎の山で暮らしていた父が亡くなったという知らせを受けて、写真家の萱島森一郎(竹野内豊)は田舎の家と土地を処分するために現地へと向かいます。
父とは幼い頃、母に連れられて離れて以来ずっと会っていませんでした。恋人のかすみ(武田玲奈)に連絡し、事の詳細を説明します。かすみには話があるから早く帰ってきて欲しいと言われました。
実家の売買を済ませた森一郎は、仲介業者の宇和島(山田孝之)の車に乗ります。宇和島は山道を信じられないスピードで走るのでした。
トンネルを抜けると、道の真ん中に着物を着た女性、刺す女(水川あさみ)が立っていました。慌ててハンドルを切る宇和島。森一郎は女がセミを咥えているのを目撃します。結局、車は落石にぶつかり二人は気を失ってしまいました。
森一郎が目を覚ますと、腕を縛られた状態でいました。刺す女は鞭で森一郎を叩き、芋虫を煮たスープを飲めと凄んできます。
唄う六人の女のネタバレあらすじ:承
一方、別の部屋で目覚めた宇和島は、牙を剥く女(萩原みのり)が狩って来たウサギにかぶりついている姿を見て驚愕しました。周りには濡れる女(アオイヤマダ)、撒き散らす女(服部樹咲)、見つめる女(桃果)、包み込む女(武田玲奈)がいて、皆異様な雰囲気を纏っています。
風呂に入れられてしまう森一郎。突然濡れる女に引き釣り込まれ、気づくと風呂場とトンネルで繋がっていた池の中にいました。森一郎は必死で池から這い出ます。発情した濡れる女に無理やり襲われそうになりますが、どうにか回避。宇和島を助けに行きますが、見つかってしまい閉じ込められてしまいました。
宇和島が見つめる女に声をかけて油断させて殴り、閉じ込められていた場所から出ますが、森のどの道を歩いても結局同じ道に戻ってきてしまうのです。
唄う六人の女のネタバレあらすじ:転
父が生前使っていたカメラのレンズキャップを見つけ、父もこの場所に来ていたのだと思っていたら、戻った家屋で死んだはずの父の姿を見かけます。父はよく分からない難しい話をしていました。
翌日になり、森を彷徨っていた森一郎は父の家で見かけたフクロウの写真の場所に到着します。そこでは幼い頃、川で溺れた森一郎を女が助けました。女はフクロウになり飛んでいきました。写真はその時のフクロウを父が撮ったものだったのです。この時、森一郎はこの森を救うために6人の女に呼ばれたのだと確信していました。
宇和島のカバンの中の書類から、この土地が放射性物質の廃棄場になることを知った森一郎は「自分の使命が分かった」と刺す女に告げると、刺す女は帰る道を指さしてくれました。
その通りに進み森を抜けると、捜索に来ていたかすみが駆け寄ってきます。一方で、森から抜け出せないことで自棄になっていた宇和島は、見つめる女を強姦します。
唄う六人の女の結末
かすみの運転での帰り道、森一郎にある考えが浮かびます。廃棄場を作り金儲けしようとしていた宇和島が反対派だった父を殺したのではないか…。そう確信した森一郎は、宇和島を証拠人として引っ張っていくため、再び6人の女がいる場所まで戻ることを決意します。
かすみを下ろし、車であの落石がある場所まで戻り、落石に突っ込んでいきました。村まで戻ってきた森一郎。宇和島はすでに正気を失っていて、見つめる女が産んだ卵を叩き割り、刺す女を鎌で傷つけていました。たまらず森一郎は宇和島を殴りますが、やり返した宇和島に鋤で刺されて死んでしまいます。宇和島は牙を剥く女に噛まれた後、森を彷徨いますが力尽きて倒れ、死んでしまいました。
数年後、かすみは子供と一緒に森一郎の実家に住んでいました。子供は森一郎の子供で、あの時かすみが森一郎に伝えたかったことがこれだったことが分かります。かすみは森一郎の遺志を継ぎ、森を守りながら生きています。
以上、映画「唄う六人の女」のあらすじと結末でした。
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