デメキンの紹介:2017年日本映画。お笑いコンビ『バッドボーイズ』の佐田正樹が自らの衝撃の半生を綴った自伝小説・コミックスを映画化したホンモノ青春グラフィティです。“デメキン”と呼ばれていじめられていた主人公が福岡で最大勢力を誇る暴走族の総長にまで上り詰めていく姿を描きます。
監督:山口義高 出演者:伊藤健太郎(佐田正樹)、山田裕貴(合屋厚成)、栁俊太郎(真木)、今田美桜(アキ)、髙橋里恩(マーカツ)、田中偉登(ヨージ)、福山翔大(鮫島)、三村和敬(将)、藤木修(大沼部清人)、岩永ジョーイ(ミツグ)、神永圭佑(三浦)、成田瑛基(庄野崎源太)、笠松将(蘭忠次)、黒石高大(大八誠)、坂田聡(店長)ほか
映画「デメキン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「デメキン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
デメキンの予告編 動画
映画「デメキン」解説
この解説記事には映画「デメキン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
デメキンのネタバレあらすじ:起
福岡に生まれ育った佐田正樹(伊藤健太郎)は小学生の頃、ギョロッとした二重まぶたから “デメキン”と呼ばれていじめられていました。そんなある日、「強くならなきゃ」と覚悟を決めて拳を握った正樹はいつしか自分をいじめていた連中を返り討ちにするほど腕っぷしが強くなり、いつしかケンカなら誰にも負けない存在にまでなっていた正樹は中学時代からの親友・合屋厚成(山田裕貴)と暴れ回る日々を送っていました。
やがて正樹は高校に進学するも、トレードマークの赤いリーゼントが上級生のカンに触ってトラブルとなり、無期限停学処分を食らってしまいます。一方の厚成は高校にはいかず、恋人のアキ(今田美桜)を支えるために地元のラーメン屋で働き始めました。やがて厚成のラーメン屋はいつしか正樹ら不良たちの溜まり場となり、正樹と厚成は中学時代にあこがれていた地元・笹熊の暴走族『悪死魔』の10代目総長だった真木(栁俊太郎)にあやかって、自分たちもチームを結成しようと思い立ちました。
デメキンのネタバレあらすじ:承
真木はかつて「ケンカは自分の腕っ節を見せ付けるためにするもんじゃなか。自分の信念の主張が正しくて強いのを見せ付ける時にするもんたい」と主張していましたが、恋人が敵対するグループにレイプされた時に怒りを爆発させ、相手グループを半殺しにした帰りに交通事故に遭い命を落としていたのです。この事件がきっかけとなって悪死魔は解散に追い込まれ、以来この笹熊では暴走族結成は禁止とされていました。
しかし、正樹と厚成は真木の遺志を継ぐため、不良仲間たちと『亜鳳』を結成しました。やがて福岡統一の野望を抱く『汝風』総長の大八(黒石高大)が少年院から出所、笹熊を拠点に猛威を振るい始めていました。やがて大八にその度胸と素質を見出された正樹はこの人物となら福岡統一できると確信、大八の勧めによりチーム名を「幻影」に変え、大八が初代総長となった『福岡連合』の傘下に加わりました。後にお笑いコンビ『バッドボーイズ』を結成することになる大沼部清人(藤木修)もまた『福岡連合』傘下となった『汝風』の一員として加わっていました。
デメキンのネタバレあらすじ:転
正樹は大八の「仲間には優しく、従わない者には容赦なく」という姿勢に影響を受け、『糸島連合』総長の庄野崎(成田瑛基)とは激しく拳を重ねた末に互いを認め合う存在となり、同級生のミツグ(岩永ジョーイ)が総長の『死流會』については、父を亡くしているミツグが奨学生として勉学に励んでいることを知り、話し合いで『福岡連合』の傘下に入ることを承諾させました。やがて当時13ものチームが乱立していた福岡一帯の暴走族はこうして次々と『福岡連合』の傘下に入っていき、もはや向かうところ敵なしの様相を呈してきました。
そして18歳を迎えた大八は暴走族からの引退を決意、正樹に特攻服を譲り渡すと、「福岡制覇は二代目の福岡連合で成し遂げてほしい」と正樹を二代目総長に指名しました。
デメキンの結末
しかしその頃、福岡一帯には正樹たちと同じく福岡統一の野望を抱いている最大のライバル、9代目総長・蘭忠次(笠松将)率いる『蝉魔丸』が立ちはだかっていました。『蝉魔丸』は『糸島連合』のシマを荒らし回り、何人か病院送りにしていました。しかし、アキが妊娠したことを知った厚成は仲間たちのために単身『蝉魔丸』に乗り込み、返り討ちを受けて半殺しにされてしまいます。病院に駆け付けた正樹は、かつて厚成も自分と同じいじめられっ子だったことを知り、無念を晴らすため『福岡連合』をひとつにまとめ、『蝉魔丸』との全面抗争に乗り出しました。途中で復讐を誓う『糸島連合』も『福岡連合』に加勢して大混戦となり、正樹は忠次とのタイマンに挑み、壮絶な死闘を制して抗争に終止符を打ちました。傷だらけで地元に戻った正樹はボロボロになった厚成の出迎えを受け、二人はがっちりと健闘を称え合いました。
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