ドクター・ドリトルの紹介:2020年アメリカ映画。動物と話せるドリトル先生は名医だが、変わり者。世間から距離を置き、さまざまな動物たちと暮らしていたが、重い病に倒れたヴィクトリア女王を救うために、唯一の治療法を求めて伝説の島へと冒険の旅に出る。同行するのは頑固なオウム、臆病なゴリラ、寒がりのシロクマなど個性豊かな動物たちと、助手のスタビンズ少年。大砲が飛び交う中での航海や狂暴なトラとの対峙など壮大なスケールの冒険物語。原作は100年間も愛され続けてきた世界的ベストセラー。主題歌は数多くのグラミー賞を獲得しているオーストラリア出身のシンガーソングライター、シーアが務めている。
監督:スティーヴン・ギャガン 出演:ロバート・ダウニーJr(ジョン・ドリトル先生)、アントニオ・バンデラス(ラソーリ)、マイケル・シーン(マッドフライ医師)、ハリー・コレット(スタビンズ少年)、カーメル・ラニアード(レディ・ローズ)、ジム・ブロードベント(バッジリー卿)、ジェシー・バックリー(ヴィクトリア女王)、エマ・トンプソン(オウムのポリー/声)、ラミ・マレック(ゴリラのチーチー/声)、ジョン・シナ(シロクマのヨシ/声)、クメイル・ナンジアニ(ダチョウのプリンプトン/声)、オクタヴィア・スペンサー(アヒルのダブダブ)、トム・ホランド(イヌのジップ/声)、クレイグ・ロビンソン(リスのケヴィン/声)、レイフ・ファインズ(トラのバリー/声)、セレーナ・ゴメス(キリンのベッツィ/声)、マリオン・コチヤール(キツネのチュチュ/声)ほか
映画「ドクター・ドリトル(2020年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドクター・ドリトル(2020年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ドクタードリトルの予告編 動画
映画「ドクター・ドリトル(2020年)」解説
この解説記事には映画「ドクター・ドリトル(2020年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドクタードリトルのネタバレあらすじ:起
イギリスで暮らしているドリトル先生(ロバート・ダウニーJr)は動物と話すことができる名医でした。しかし、妻リリーを亡くしてからというもの、動物たちのためにヴィクトリア女王(ジェシー・バックリー)から贈られた庭園に引きこもり、人から距離を置いた生活をしていました。
ある日のこと、気の優しい猟師の息子スタビンズ少年(ハリー・コレット)が誤って撃ってしまったリスを抱えて庭園を訪ねてきました。最初は少年を遠ざけていたドリトル先生でしたが、リスの容態を見てすぐ手術を始めます。動物たちと会話をしながら手際よく手当をしているドリトル先生を見て、スタビンズ少年は一瞬にして虜になりました。
そこへレディ・ローズ(カーメル・ラニアード)が訪れ、女王が重い病に倒れたためドリトル先生に宮殿へくるよう告げました。気乗りしないドリトル先生でしたが、万が一女王が亡くなったら庭園は閉園しなくてはいけなくなり、動物たちが危険な目に遭うことになってしまうため、重い腰をあげて動物たちを従えて宮殿に向かいました。通された先にはすっかり衰弱したヴィクトリア女王の姿がありました。
犬のジップが女王の匂いを嗅ぐと、これまでに嗅いだことのない匂いがしました。さらにドリトル先生は部屋の水槽に顔を突っ込むと、部屋での出来事を全て見ていたタコと会話し、女王が毒を盛られたことを突き止めました。
唯一の治療薬は伝説の島にある“エデンの樹”の果実。ドリトル先生はみんなを引きつれて、伝説の島を探す危険な冒険の旅へと出発しました。
ドクタードリトルのネタバレあらすじ:承
航海の途中、ドリトル先生一行の邪魔をしようとする者がありました。軍艦で迫ってきたのは、王位を狙うバッジリー卿(ジム・ブロードベント)の手先、マッドフライ医師(マイケル・シーン)でした。
大砲で狙われ追い込まれたドリトル先生たちでしたが、動物たちと見事なチームワークでこのピンチを切り抜けます。さらにドリトル先生は潜水服に着替えると海底から呼び寄せたシロナガスクジラにハーネスを装着。伝説の島の手がかりとなるモンテベルデ島までひとこぎでたどり着きました。
モンテベルデ島は亡き妻リリーの父であり暴君のラソーリ(アントニオ・バンデラス)が支配する海賊の島です。冒険家だったリリーは伝説の島への経路を日記に記し、ラソーリの保管下にありました。しかしラソーリは娘を奪ったドリトル先生を憎んでいたため、この日記は盗み出さなくてはいけません。しかし失敗。ラソーリはドリトル先生をオリに閉じ込め、獰猛なトラのバリーを放しました。
実はこのバリー、ドリトル先生の元患者。リリーの冒険をきっかけに診察が中断となり、バリーはドリトル先生を恨んでいたのでした。あやうくバリーの餌食にされるところでしたが、仲間の動物たちの活躍により救出されました。
日記を手に入れることができたドリトル先生はさっそく出航するために港へと向かいました。
ドクタードリトルのネタバレあらすじ:転
しかし、桟橋にいたのはマッドフライ医師でした。ドリトル先生たちは兵士に囲まれ日記を横取りされたあげく、船まで沈められてしまいました。
もう手がなくなったドリトル先生は、あきらめるしかありませんでした。ドリトル先生は動物たちに話しました。「リリーを失った傷をこの冒険で癒したかった」と。しかしそれができなくなった今、女王も動物も救えずモンテベルデ島に残る決断を迫られていました。
そこへ登場したのは大きな剣を光らせたラソーリでした。みんな身構え戦闘態勢に入りましたが、ラソーリはドリトル先生の話を聞いて、大切な娘リリーに対する深い愛に共感し、手助けをすると言ってきたのです。
ラソーリから船を与えられ、マッドフライ医師を追いかけるようにしてたどり着いた伝説の島。しかしそこは洞窟だらけでエデンの樹などどこにも見当たりません。
マッドフライ医師たちに気付かれないよう、洞窟の裏を通ってエデンの樹を探します。やがて一行はひときわ大きく深い洞窟にたどり着きました。そこは微生物が怪しい光を放つ洞窟でした。しかしそこには待ち構えるようにマッドフライ医師の姿もありました。
もう逃げることができないと思ったその時、地響きのようなうなり声とともに巨大なドラゴンが現れました。怒りで体じゅうからマグマのように燃えたぎり、口から炎を吐いて威嚇してきます。ドラゴンに迫られたマッドフライ医師は溝に落ちてしまいました。
ドリトル先生はドラゴンとの会話を試みて、ドラゴンも過去に大切なパートナーをなくしたことがありストレスで胃腸に病気を抱えていたことを突き止めました。
再びスタビンズ少年と動物たちのチームが一丸となってドラゴンの治療にあたりました。これに感謝したドラゴンは一行をエデンの樹へと案内し、果実を持ち帰ることを許したのでした。
ドクタードリトルの結末
バッキンガム宮殿では、レディ・ローズたちがヴィクトリア女王の最期を見守っていたところでした。そこへ慌ただしくやっていたドリトル先生とスタビンズ少年、そして動物たち。大急ぎで果実を絞り女王に飲ませます。みるみる生気を取り戻し、すっかり元気になった女王。
しかしこれだけでは終わりませんでした。ドリトル先生は、仲間のナナフシを壁に飾ってあった額縁にそっとしのばせて、部屋を監視させていました。
ナナフシが言うには、女王に毒を盛ったのはバッジリー卿とのこと。しかもその証拠に彼のポケットには毒草のビンが入っているというのです。女王の命によって、バッジリー卿はただちに捕らえられました。
こうしてバッキンガム宮殿に再び平和が訪れました。ドリトル先生、スタビンズ少年、そして女王救出のために活躍した動物たちへ女王から賞が贈られ、ドリトル先生の診療所も再び開かれることとなりました。
一方、洞窟の溝に落ちたままのマッドフライ医師は、コウモリたちと会話をしようと必死でした。しかしマッドフライ医師の努力むなしくコウモリたちはそっぽを向いたままでした。
以上、映画「ドクター・ドリトル」のあらすじと結末でした。
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