劇場版 ドルメンXの紹介:2018年日本映画。高木ユーナの同名漫画を原作とし、2018年3月に実写ドラマとして放映された作品を、テレビ版のキャスト続投で映画化したコメディ作品です。地球を侵略しようとやってきた宇宙人が手段のひとつとしてアイドルグループを結成することにするのですが…。
監督:小室直子 出演者:志尊淳(隊長)、浅香航大(イチイ)、小越勇輝(ニイ)、堀井新太(サイ)、玉城ティナ(ヨイ)、桐山漣(実光修吾)、白洲迅(MANABU)、横山由依(記者)、青木さやか(舞園先生)、徳井義実(羽多野社長)ほか
映画「劇場版 ドルメンX」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「劇場版 ドルメンX」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
劇場版 ドルメンXの予告編 動画
映画「劇場版 ドルメンX」解説
この解説記事には映画「劇場版 ドルメンX」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
劇場版ドルメンXのネタバレあらすじ:起
とある惑星からこの地球にやってきた宇宙人の隊長(志尊淳)、イチイ(浅香航大)、ニイ(小越勇輝)、サイ(堀井新太)、ヨイ(玉城ティナ)は、いかにして土地を汚さず、戦争をせず、地球人に気づかれないよう地球を侵略しようか考えていました。しかし、そんな都合のいい方法など見つかるわけもなく、何も出来ぬまま2ヶ月が過ぎていきました。
ある日、隊長たちはすっかりアイドルオタクとなっていたヨイに誘われ、とある男性アイドルグループのライブ会場に足を運びました。隊長たちはファンを熱狂させるアイドルたちの華やかなステージを見て衝撃を受け、自分たちもトップアイドルになれば地球を侵略できると思い付いてしまいます。
隊長たちはヨイに勧められ、早速「ジャノン・スーパーボーイ・コンテスト」に応募してみることにしました。しかし、隊長・ニイ・サイは写真選考を突破したものの顔に自信のあったイチイはあっさり落選してしまいました。イチイは深く落ち込みながらも仲間たちには本心を隠し、仲間たちの服選びやスピーチの練習などに付き沿いました。
そして迎えたコンテストのファイナルステージ当日。隊長たちは他のファイナリストたちの気合いに押され気味になるなか、イチイは偶然にも出くわした芸能プロダクション「羽多野プロ」の羽多野社長(徳井義実)に自分たち全員を所属させてくれるよう頼みました。
ファイナルステージを突破したのは審査員特別賞を受賞したニイだけで、隊長ら他の仲間たちは敢えなく落選してしまいます。イチイは本気でやらなければ地球侵略などできないと隊長たちに訴え、隊長たちは全員で羽多野社長に事務所に入れさせてほしいと頼みました。
劇場版ドルメンXのネタバレあらすじ:承
羽多野社長は隊長たちを事務所に所属させることにし、隊長たちを中心とするアイドルグループ「ドルメンX」を結成しました。「ドルメンX」は早速1ヶ月後に路上ライブをすることが決まり、隊長たちメンバーはダンスや歌のレッスンを始め、曲作りが趣味のサイがオリジナル曲を作ることになりました。
レッスンをしていくうちに、「ドルメンX」のメンバーが互いに気付かなかった特性が浮き彫りになっていきました。ニイは他のメンバーの誰よりもダンスの素質があるのですが、ヨイはそんなニイを見て自分は一生懸命頑張っている人のことを心の中で軽蔑していることに気がつきました。しかし、アイドルとしての素質があるのは器用なニイではなく不器用でもひたすらがむしゃらに突っ走るリーダーの隊長でした。
羽多野社長はサイを曲作りに専念させ、隊長・イチイ・ニイはそれぞれオーディションを受けることにしましたが、拠点としているアパートの家賃を滞納していたことから危うく追い出されそうになってしまいます。ヨイはメンバーの生活費を稼ぐため居酒屋で働き始めました。
路上ライブの日が近づきましたが、未だにサイは曲を完成させていませんでした。サイが自分の曲を評価されるのを恐れていることを知ったヨイは、見栄を気にしていたら地球人には勝てないこと、地球人のアイドルたちはそれぞれ辛い経験をバネにして立ち向かっていることを伝えました。
そして遂に路上ライブの当日を迎え、隊長たちはサイが完成させたオリジナル曲を歌い、一生懸命踊る姿に少しずつ注目してくれる人々が増えていきました。隊長たちが歌い終えると聴衆たちから拍手が送られました。
劇場版ドルメンXのネタバレあらすじ:転
隊長とイチイは若手俳優の実光修吾(桐山漣)が座長を務める舞台の合宿選考に参加しましたが、未だにダンスも歌も下手なままの隊長は周囲の足を引っ張ってしまいます。そんな隊長を見かねた実光は隊長に的確なアドバイスを送り、それらの合宿選考の様子が動画で流れると少しずつ隊長やイチイのファンが増えていきました。
それに面白くないニイは嫉妬心から隊長たち宛のファンレターを破いてしまいました。イチイたちはニイの思いを受け止めて話を聞き、そのうえで隊長は罰としてニイに破いたファンレターを貼り合わせるよう命じました。
隊長たちと打ち解け合った実光は自らも「ドルメンX」に加入したいと打診しました。羽多野社長はあっさりと実光の加入を認めましたが、同時に来月のワンマンライブでチケット2千枚をソールドアウトさせなければ「ドルメンX」を解散させると宣言してしまいます。
隊長たちはチラシを配ったりテレビ局に番組に出演させてくれるよう交渉したりと必死に営業努力を続け、サイは羽多野社長の命でライブ用の楽曲を大量に作ることとバラエティ番組に出演することにしました。しかし、隊長たちの必死の頑張りも虚しく、チケットの売れ行きは思わしくありませんでした。
そんなある日、隊長たちと共に高級レストランを訪れた実光は、幼馴染で今は人気アイドルとなっているMANABU(白洲迅)とまさかの再会を果たしました。実光とMANABUは幼稚園時代からアイドルになる夢を持っていたのですが、小学生時代に受けたオーディションで合格したのはMANABUだけでした。実光は今でもMANABUが自分を裏切ったと思っているのです。
そして迎えたライブ当日。チケットはとうとう完売せず、「ドルメンX」は解散することが決定してしまいます。隊長たちはせめて来てくれたお客様のために精一杯頑張ることを誓いました。その時、大勢の人々が当日券を買いに長蛇の列を連ね始めました。
実は、隊長たちの頑張りに報いたいとの思いで実光がMANABUに会い、わだかまりを解いて協力を求めたのです。土壇場でチケットが完売した「ドルメンX」は一転して活動を続行することとなり、隊長たちは超満員のファンの前でパフォーマンスを披露しました。
劇場版ドルメンXの結末
時は流れて2033年。長期に渡るワールドツアーを成功させた「ドルメンX」は1年ぶりに日本に凱旋帰国しました。かつてメンバーだった実光は、年を取らない隊長ら宇宙人と年を取る自分ら地球人の差を痛感して「ドルメンX」を脱退していました。
しかし、最初は地球を侵略するためだけにアイドルになった隊長たちもすっかり地球人に愛着が湧いてしまい、侵略者としての自覚が薄れたことで何と隊長たちの存在そのものが消滅する危機に直面しました。隊長の手が消えかかっているところを見た羽多野社長は、彼らが本当に宇宙人だったことに気付きました。
「ドルメンX」は自分たちが消滅してしまう前にラストライブとして無料ライブを開催することを決め、実光にも一緒にやりたいという思いを伝えました。
そして最後のライブ当日、ステージを終えた隊長たちが涙を流しているところに実光が現れました。実光に励まされた隊長たちは、いつか地球を侵略することを固く誓いました。
以上、映画「劇場版 ドルメンX」のあらすじと結末でした。
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