平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊の紹介:2014年日本映画。2013年に放映開始された「仮面ライダー鎧武」が平成仮面ライダーシリーズ15作品目となったのを記念して製作された今作は、歴代の昭和仮面ライダーと平成仮面ライダー、総勢30人が集結して壮絶なバトルを繰り広げます。かつて仮面ライダーZXが戦った悪の組織・地下帝国バダンの復活、謎のライダー・仮面ライダーフィフティーンの暗躍も絡めており、ゲストとして烈車戦隊トッキュウジャーとキョウリュウレッド(獣電戦隊キョウリュウジャー)も参戦します。
監督:柴﨑貴行 出演者:佐野岳(葛葉紘汰/仮面ライダー鎧武)、井上正大(門矢士/仮面ライダーディケイド)、半田健人(乾巧/仮面ライダーファイズ)、桐山漣(左翔太郎/仮面ライダーW)、白石隼也(操真晴人/仮面ライダーウィザード)、菅田俊(村雨良/暗闇大使/仮面ライダーZX)、速水亮(神敬介/仮面ライダーX)、板尾創路(葵連/仮面ライダーフィフティーン)、藤岡弘、(本郷猛/仮面ライダー1号)ほか
映画「平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
「平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊」の予告編 動画
映画「平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊」解説
この解説記事には映画「平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
「平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊」のネタバレあらすじ:起
沢芽市の中心部で突如、仮面ライダー同士の戦いが勃発します。仮面ライダーカブトや仮面ライダーフォーゼら「平成ライダー」と、仮面ライダーストロンガー・スカイライダー・仮面ライダーJら「昭和ライダー」が対峙、Jが巨大化し街に危害を及ぼしかねない事態になったため、その場に立ち会わせていた葛葉紘汰(佐野岳)は仮面ライダー鎧武に変身して応戦します。なぜ仮面ライダー同士が争う事態になったのか。この事件の直前、紘汰は沢芽市で起きた謎の事件の調査をしていたところ、シュウと名乗る謎の少年(青木柚)と遭遇します。そこに一人の男が現れ、紘汰に「お前の様なひよっこを、ライダーと認めるわけにはいかん」に言い放ちます。その男は伝説の戦士、仮面ライダー1号こと本郷猛(藤岡弘、)でした。その最中、かつて仮面ライダーZX(声・菅田俊)が戦っていた悪の組織「地下帝国バダン」の戦闘員が襲い掛かります。本郷は1号に変身、戦闘員を相手にしている隙に紘汰たちは脱出します。紘汰は本郷の言動に何か不満と疑問を感じるのでした。
「平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊」のネタバレあらすじ:承
脱出した紘汰らは謎の戦士・仮面ライダーフィフティーン(声・板尾創路)の攻撃を受けます。フィフティーンは紘汰にシュウを渡せと迫りますが、突如シュウは謎の力を発揮し、紘汰らは難を逃れます。紘汰は、行きつけのパーラーで出会った仮面ライダーディケイドこと門矢士(井上正大)から、バダンがシュウの持つ能力を欲していることを聞かされます。士は事件を解決するのは他のライダーの協力が必要と感じ、風都に仮面ライダーWの片割れである左翔太郎(桐山漣)を訪ね調査を依頼、さらにちょうど旅に出る途中だった仮面ライダーファイズこと乾巧(半田健人)に協力を求めた矢先にバダン兵が襲ってきます。士はディケイドに変身して応戦しますが、巧はなぜか変身することをためらいます。その後、巧は旅先で町医者をしている神敬介(速水亮)と出会い、自らの苦悩を打ち明けます。かつて巧はファイズとして戦っていた時、共に戦っていた仮面ライダーカイザこと草加雅人(村上幸平)を目の前で失ったことを未だに引きずっており、生きる意味も見いだせなくなっていました。敬介は巧に「迷う事があれば海を眺めろ。海は全てを受け入れてくれる」と励まします。後日、再びバダン兵が巧を襲撃してきました。巧は勇気を振り絞ってファイズに変身、バダン兵を撃退します。すると突然、その場にいた敬介は仮面ライダーXに変身、なぜかファイズを攻撃します。
「平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊」のネタバレあらすじ:転
紘汰はシュウに案内され、風都にある彼の自宅を訪ねます。そこでシュウは身の上を語りだします。シュウは本名を葵柊といい、実は既に交通事故により亡くなっており、この際に現世とあの世を結ぶ不思議な力を手にしていたのです。一方、士は翔太郎からの情報を元に柊の母・咲(雛形あきこ)に対面します。謎のライダー・フィフティーンの正体は柊の父・連(板尾創路)であり、柊を生き返らせるため、柊の力を欲していたバダンと手を組んでいたのです。バダンの実態は死後の世界の住人たちであり、現世に復活すべく「メガ・リバース計画」を企てているのです。計画は現世と死後の世界をひっくり返すというもので、実現すれば現世の人々が残らず犠牲になるというものでした。柊は連に思いとどまるよう説得しますが連は聞く耳を持たずフィフティーンに変身、紘汰は鎧武に変身すると駆け付けた士に柊を託します。士は柊を思い出の地である風都の灯台で待つ咲の元へ連れて行きますがフィフティーンに阻まれ、柊はバダンにさらわれてしまいます。士は紘汰にバダンの野望を阻止することと、なぜ昭和ライダーが平成ライダーを敵視するのかを突き止めることを呼びかけ、生き残った他の平成ライダーを探すことになります。そして士と紘汰、翔太郎は旅から戻った巧と合流、さらに仮面ライダーウィザード(声・白石隼也)、仮面ライダーオーズ、仮面ライダーキバも駆け付けます。そこに1号率いる昭和ライダー勢が現れ、今回の事件の元凶は平成ライダーにあると告げます。失った者たちへの想いを断ち切れない平成ライダーの心の甘さがバダンを蘇らせたと指摘すると、時には優しさを捨てる勇気も必要だと語ります。受け入れることができない紘汰たち平成ライダー勢は変身、昭和ライダーと衝突します。
「平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊」の結末
両陣営が次々と相打ちになり、鎧武を残すのみとなった時、遂にバダンが動き出し「メガ・リバース装置」を地上に出現させます。その時、バダンの幹部・暗闇大使に変装していた仮面ライダーZX・村雨良(菅田俊)が正体を現し、装置を破壊します。しかし、良の目的はすでにバダン総統(声・関智一)に見透かされており、装置もダミーだったのです。バダンはメガ・リバース装置の本当の姿である巨大な「バダン・シティー」を出現させます。長年の間バダンへの復讐の機会をうかがっていた良はZXに変身し、倒されたと思われていた昭和・平成両陣営のライダーを召喚します。実は異空間「ヘルヘイムの森」に飛ばされていたライダーたちは陣営を超えて遂に集結、総勢30人の仮面ライダーがバダンに戦いを挑んでいきます。
ライダーとバダンの全面戦争にトッキュウ1号・ライト(志尊淳)率いる「烈車戦隊トッキュウジャー」の5人、そして「獣電戦隊キョウリュウジャー」の桐生ダイゴ(竜星涼)もキョウリュウレッドに変身してライダー側に加勢し、戦いはさらに激しさを増していきます。そしてバダン総統は遂に真の姿を現し「骸骨恐竜」に変身してライダーを攻撃します。トッキュウジャーはキョウリュウレッドや仮面ライダー電王(声・関俊彦)の協力を得て巨大ロボ「トッキュウオーキョウリュウジンfeat.デンライナー」を出動させ「骸骨恐竜」を倒します。
一方、ディケイドはメガ・リバース装置から柊を救出、未だに草加への未練を断ち切れず苦しむ巧を敬介と操真晴人(白石隼也)が励ますと巧は遂に過去を断ち切る決意をし3人同時にX・ファイズ・ウィザードに変身するとメガ・リバース装置の内部に潜入して攻撃を加え、最後は歴代ライダーの「ライダーキック」により装置は破壊されます。フィフティーンとの一騎打ちに臨んだ鎧武は1号の力を得て「1号アームズ」に変身し、必殺のライダーキックでフィフティーンを打ち破ります。戦いが終わると、柊の身体が消滅を始めます。歴代昭和ライダーは柊の最後の願いである「両親に謝りたい」との想いを叶えるため力を合わせ、柊を思い出の灯台へ転送します。そこには咲と洗脳から目覚めた連がいました。柊は両親に想いを伝えると静かに消滅していきました。
事件はこれで解決かと思われましたが、本郷は今回の事件の原因は平成ライダーの心の甘さにあると改めて糾弾、昭和ライダー15人と平成ライダー15人は再び衝突します。両者の対決は一進一退の状況となり、やがて1号と鎧武の一騎打ちとなります。1号は必殺技「ライダーキック」を発動、鎧武は直撃を受け倒れ込みます。すると1号は、鎧武の背後にある一輪の花を見つけます。身を挺して花を守った鎧武の姿勢を称えた1号は自らの負けを認め、両陣営のライダーは和解、ライダーには昭和も平成もなく互いに力を合わせて世界の平和を守ることを再確認しあいます。そして、ライダーたちはそれぞれの生活と戻っていくのでした。
「平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊」感想・レビュー
-
私は平成ライダーの中ではディケイドが一番好きなので、井上正大さん演じる士が活躍してくれていたのが嬉しかったです。
納谷さん亡きあとに首領の役を受け継いだ関さんの声もそっくりでいい感じでした。
最後に、この映画でも活躍していた仮面ライダーZXのテーマソング「ドラゴンロード」のリマスターがかかる演出も好きです。
この映画でグッと来たところは、仮面ライダーXが仮面ライダー555にいろいろな思いを伝えた場面ですね。エックスライダーは555が経験した苦い思い出を聞いて、自分で乗り越えろというイメージで励ましてくれました。後に地下帝国バダンの戦闘のときでも、エックスライダーは戦いを拒んでいる555に、厳しいながらも優しさを含んだ叱咤激励をしました。それは、過去を振り返らないで前を向いていけというメッセージとも受け取れました。エックスライダーの思いを聞いて、自分もついウルッと来ちゃいました。
この場面を見て、仮面ライダーXの言うように、どんなに苦い経験があっても、なるべく引きずらないようにして前向きになれるような気がしました。もやもやしてた555が乗り越えたみたいにしていけると思います。