仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦の紹介:2013年日本映画。『平成仮面ライダー』シリーズの第15作『仮面ライダー鎧武』と第14作の『仮面ライダーウィザード』が共演する作品です。ある目的のために旅を続けるウィザード、パラレルワールドの戦国時代に迷い込んだ鎧武、二人のライダーの前に強大な敵が立ちはだかります。
監督:田﨑竜太 出演者:佐野岳(葛葉紘汰/仮面ライダー鎧武)、白石隼也(操真晴人/仮面ライダーウィザード)、小林豊(駆紋戒斗/仮面ライダーバロン)、高杉真宙(呉島光実/仮面ライダー龍玄)、志田友美(高司舞/始まりの女)、久保田悠来(呉島貴虎/仮面ライダー斬月)、山口智充(DJサガラ)、奥仲麻琴(コヨミ/白い魔法使い)、永瀬匡(仁藤攻介/仮面ライダービースト)、戸塚純貴(奈良瞬平)、高山侑子(大門凜子)、小倉久寛(輪島繁)、敦士(大須賀/オーガ)、上田眞央(ランマル)、JOY(イエヤス)ほか
映画「鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦の予告編 動画
映画「鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦」解説
この解説記事には映画「鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦のネタバレあらすじ:『仮面ライダーウィザード 約束の場所』(前編)
仮面ライダーウィザードこと操真晴人(白石隼也)は、亡きコヨミ(奥仲麻琴)が遺した形見の指輪“ホープウィザードリング”を誰にも知られることのない場所に葬るための旅を続けていました。
その頃、晴人の仲間である大門凛子(高山侑子)と仮面ライダービーストへの変身能力を失った仁藤攻介(永瀬匡)は、警視庁国家安全局0課の木崎警視(川野直輝)らと共に“白い魔法使い”だったコヨミの亡き父・笛木奏の研究所跡を調べていたところ、笛木が造り出していた人造ファントム“カーバンクル”が複数体保管されており、突然仁藤らに襲い掛かりました。仁藤らに同行していた稲森真由(中山絵梨奈)や飯島譲(相馬眞太)、山本昌宏(川口真吾)が量産型ライダー・仮面ライダーメイジに変身してカーバンクルに対抗していたその時、突如として謎の男・大須賀(敦士)が現れてファントム・オーガへと変身、カーバンクルを体内に取り込んで暴れ出しました。メイジたちや変身できない仁藤は全く歯が立たず、オーガは次の標的を晴人の力の源であるウィザードラゴン(声:大友龍三郎)に定め、旅を続けていた晴人に襲い掛かりました。晴人はウィザードに変身して応戦するもオーガの前に敗れ去り、ホープウィザードリングを奪われてしまいました。
仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦のネタバレあらすじ:『仮面ライダーウィザード 約束の場所』(後編)
晴人はホープウィザードリングを取り戻すため、仁藤や奈良瞬平(戸塚純貴)たちに協力を求めようとしたその時、死んだはずのコヨミが現れ、白い魔法使いに変身して周囲の人々を襲い始めました。このコヨミは偽物だという晴人の前に大須賀が現れ、このコヨミは彼女を想う晴人の気持ちがホープウィザードリングにより実体化されたものだと告げると、コヨミを倒して絶望するか、コヨミを倒せずに大勢の人間たちが犠牲になるかのいずれかを選べと挑発してきました。仁藤は晴人を気絶させると封印していたビーストキマイラ(声:西村知道)の力を解放してビーストに変身、晴人に代わって白い魔法使いと対決しましたが逃げられてしまいました。
晴人は輪島繁(小倉久寛)に、コヨミのことを忘れられなかったことへの後悔を口にしましたが、輪島は「誰だって弱さを抱えている。だから人は強くなれる。お前がそうじゃなかったのか?」と諭し、瞬平は初めて作った魔法の指輪“チチンプイプイウィザードリング”を晴人に手渡しました。
意を決した晴人はウィザードに変身、コヨミが変身した白い魔法使いと対決しましたが、途中で闘いを放棄して白い魔法使いを抱きしめ、変身を解除するとコヨミは自分の希望だったと気持ちを打ち明けました。コヨミは本来の意志を取り戻して消滅、ホープウィザードリングは晴人の手に戻ってきました。激昂したオーガは強引に晴人を絶望させ、体内からウィザードラゴンを引き出そうとしました。その時、チチンプイプイウィザードリングが発動して晴人の意識を有したもう一人のウィザードが出現、晴人の“アンダーワールド”へと突入しました。オーガもウィザードラゴンを狙ってアンダーワールドへ突入、ウィザードはオーガに最後の決戦を挑み、「ここは俺の希望が満ち溢れる世界。ここで俺が負ける訳がないんだ!」と言い放ち、遂にオーガを倒しました。戦い終えた晴人は、アンダーワールドの中にある輪島の骨董屋『面影堂』の中にいるコヨミにホープウィザードリングを託すと元の世界に戻っていきました。コヨミとの約束を果たした晴人は仲間たちと喜びを分かち合っていたその時、突然異次元空間から武神鎧武(声:小山力也)とウツボカズラ怪人(声:吉野裕行)が現れ、仁藤を吸収して姿を消してしまいました。晴人たちは何が起こったのか理解できず、ただ立ち尽くすのみでした。
仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦のネタバレあらすじ:『仮面ライダー鎧武 戦極バトルロワイヤル!』(前編)
大企業『ユグドラシル・コーポレーション』の支配する街、沢芽市。そこでは、DJサガラ(山口智充)の司会により、大量の“ロックシード”を賞品としたダンスバトル大会「戦極バトルロワイヤル」が行われていました。仮面ライダー鎧武こと葛葉紘汰(佐野岳)率いる『チーム鎧武』、仮面ライダーバロンこと駆紋戒斗(小林豊)率いる『チームバロン』らがしのぎを削りあうなか、突如その場にウツボカズラ怪人が現れ、チーム鎧武の高司舞(志田友美)を“運命の巫女”と呼んで連れ去ろうとしました。紘汰は鎧武に、戒斗はバロンに、呉島光実(高杉真宙)は仮面ライダー龍玄に変身して対峙しましたが、三人のライダーはウツボカズラ怪人ともども謎の空間に巻き込まれ、姿を消してしまいました。
鎧武たちが迷い込んだのは、歴代の平成仮面ライダーによく似た“武神ライダー”がしのぎを削り合っていた、戦国時代ならぬ“戦極時代”と呼ばれる世界でした。遠方に火の手が上がっているのを見つけた紘汰たちが現場に駆け付けると、そこでは教会“本能寺”で武将・ノブナガ(岩永洋昭)が家臣・ランマル(上田眞央)、仮面ライダーオーズに酷似した武神オーズらとともに怪人たちと戦っている最中でした。戒斗は死を覚悟したノブナガからランマルとタカのコアメダルを託されますが、武神オーズは現れたウツボカズラ怪人に飲み込まれてしまいました。形勢不利とみて一時退却した紘汰と光実の前に今度は武将・イエヤス(JOY)の一団が現れ、紘汰と光実は捕えられてしまいました。イエヤスは強引に紘汰と光実を部下に迎え入れてしまいました。その際、紘汰は武神ウィザードが持っていたウィザードリングを手に入れました。
一方、戒斗はランマルから、この世界では何ヶ月も雨が降っておらず、各地で飢饉に見舞われていることを知らされました。そのため、潤った土地を求めて武神ライダーたちの戦いが勃発したということであり、戒斗はノブナガに代わって武将となり、天下を獲ると宣言しました。
その頃、紘汰たちの身を案じる舞、“ヘルヘイムの森”で発生した異変の調査に出向いた光実の兄・仮面ライダー斬月こと呉島貴虎(久保田悠来)も“戦極時代”へと巻き込まれていました。貴虎はそこで、仮面ライダーWに酷似した武人Wが残したガイアメモリを手に入れました。
仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦のネタバレあらすじ:『仮面ライダー鎧武 戦極バトルロワイヤル!』(後編)
武神鎧武とウツボカズラ怪人は次々と武神ライダーたちを倒し、吸収していきました。やがて紘汰たちの前にも再び武神鎧武らが現れ、龍玄までもが吸収されてしまい、鎧武はイエヤスを匿ってその場を脱出しました。その場にいた貴虎は武神フォーゼのアストロスイッチを回収しました。武神鎧武とウツボカズラ怪人は14人の武神ライダーを取り込み、その力を“ご神木”へと注ぎ込みました。そして武神鎧武は、真の力を得るために“運命の巫女”を手に入れる決意を新たにしました。
その頃、戒斗は舞と再会、この世界で天下を獲ると豪語してイエヤスのもとにいる紘汰に挑戦状を叩きつけるべく舞を使いに送りましたが、途中でウツボカズラ怪人が現れて舞をさらおうとしたその時、ウツボカズラ怪人を追って異世界に突入したウィザードが舞の危機を救いました。
ひとまず落ち延びた紘汰は、大勢の家臣たちを犠牲にしてでも天下取りにこだわるイエヤスと意見が合わず対立していたとことに晴人と舞が合流、戒斗が軍団を率いて勢力を拡大していることを知ります。晴人はイエヤスが誰かの希望を守るために戦っているのではと紘汰を諭し、イエヤスは改めて天下を統一して争いのない世を創るとの本心を明かしました。紘汰は戒斗との一騎打ちを決意、紘汰は鎧武に、戒斗はバロンに変身、鎧武は自分が勝ったら協力しろと言ったうえで闘いに挑み、勝利を収めてバロンに共闘を約束させました。
その時、地下から巨大化したご神木がイエヤスの城を襲い、武神鎧武とウツボカズラ怪人が襲い掛かってきました。激闘の末、仁藤と光実はウツボカズラ怪人から解放され、貴虎も光実を助けるために加勢、ここに鎧武・ウィザード・ビースト・バロン・龍玄・斬月の6人ライダーが勢ぞろいしました。
武神鎧武はご神木と融合して“蓮華座 武神鎧武”へと進化を遂げ、ウィザードや鎧武らの前に立ちはだかりました。その時、鎧武らが手にしたウィザードリング・アストロスイッチ・コアメダル・ガイアメモリがロックシードに姿を変え、鎧武はウィザードアームズに、バロンはオーズアームズ、龍玄はWアームズ、斬月はフォーゼアームズへと変身しました。ビートもビーストハイパーに変身、ウィザードは強化形態のインフィニティースタイルを経て最強形態のインフィニティードラゴンゴールドへと変身しました。ビーストハイパー・バロン・龍玄・斬月はウツボカズラ怪人を倒し、武神ライダー14人から力をもらった鎧武とウィザードは武神鎧武に最後の戦いを挑み、最後は必殺のライダーキックを炸裂させて武神鎧武を倒しました。
空から待ち望んだ雨が降り出し、戦極時代にようやく平和が訪れました。紘汰たちや晴人たちは元の世界へ帰還を果たし、仲間たちのもとへと戻っていきました。
その後、貴虎はヘルヘイムの森で、戦極凌馬(青木玄徳)や湊耀子(佃井皆美)と共に新たな変身ベルト“ゲネシスドライバー”の試験に臨んでいました。
15作目記念ということで、「その命、神に帰しなさい!」や「振り切るぜ!」など、平成ライダーシリーズの数々のキャラクターが名台詞と共にゲスト出演しているのが楽しいです。
メインで活躍するライダーたちがWやフォーゼらの能力を使って戦う展開も面白いのですが、ウィザードはそのまま戦った方が強そうに見えて仕方がない。