仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットルの紹介:2014年日本映画。『平成仮面ライダーシリーズ』第16作の『仮面ライダードライブ』と第15作『仮面ライダー鎧武』が共演する作品です。それぞれ強敵との死闘を経たドライブと鎧武が手を組み、地球を機械化しようと目論む機械生命体と対決します。
監督:柴﨑貴行 出演者:竹内涼真(泊進ノ介/仮面ライダードライブ(声))、佐野岳(葛葉紘汰/始まりの男/仮面ライダー鎧武(声))、内田理央(詩島霧子)、上遠野太洸(チェイス/魔進チェイサー(声))、小林豊(駆紋戒斗/仮面ライダーバロン(声))、高杉真宙(呉島光実/仮面ライダー龍玄(声))、志田友美(高司舞/始まりの女)、久保田悠来(呉島貴虎/仮面ライダー斬月(声)/仮面ライダー斬月・真(声))、綾部祐二(ゾルーク東条/仮面ライダールパン(声)/サイバロイドZZZ(声))ほか
映画「ドライブ&鎧武MOVIE大戦フルスロットル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドライブ&鎧武MOVIE大戦フルスロットル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットルの予告編 動画
映画「ドライブ&鎧武MOVIE大戦フルスロットル」解説
この解説記事には映画「ドライブ&鎧武MOVIE大戦フルスロットル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットルのネタバレあらすじ:起
『仮面ライダー鎧武 進撃のラストステージ』
“ヘルヘイム”の浸食から地球を守り抜き、ライダー戦国時代を勝ち抜いて“黄金の果実”を手に入れ、神の力を得て“始まりの男”となった仮面ライダー鎧武こと葛葉紘汰(佐野岳)は、“始まりの女”となった高司舞(志田友美)と共に未知の惑星へと移住してから月日が流れていました。紘汰らの尽力によりようやく生命の伊吹が芽生え始めたこの惑星に、突如として謎の機械生命体“メガヘクス”(声:三木眞一郎)が飛来、舞をさらうと自らを惑星と融合させました。数々の惑星を機械化融合させてきたと語るメガヘクスに対し、紘汰は鎧武の最強形態“極(きわみ)アームズへと変身して立ち向かいましたがその圧倒的な力の前に苦戦を強いられ、戦いの最中で地球の存在を知ったメガヘクスは次の標的を地球に定め、鎧武は故郷・沢芽市までメガヘクスを追うも敗れ去り、本来の紘汰の姿となって消滅してしまいました。 メガヘクスは沢芽市に侵攻を始め、街の復興にあたっていた呉島貴虎(久保田悠来)は対抗しようとするも変身ベルト(戦極ドライバー・ゲネシスドライバー)を失っており、ライダーに変身できず成す術もありません。やがてメガヘクスは紘汰から奪った極ロックシードの力で神の力を手に入れて沢芽市のライダーたちのデータを解析、“メカ黒影”や既に故人となっている戦極凌馬(青木玄徳)のデータから生み出した“メカ凌馬”を尖兵として送り込みました。地球上に唯一残った戦極ドライバーを持つ貴虎の弟・光実(高杉真宙)は仮面ライダー龍玄に変身して対抗しましたが、メカ凌馬の変身した仮面ライダーデュークの前に苦戦を強いられました。しかし、龍玄は戦いの最中にメガヘクスがコピーして造り出した戦極ドライバーを回収、舞が死力を振り絞って託したレモンロックシードを使うことで貴虎は再び仮面ライダー斬月への変身能力を取り戻し、呉島兄弟は沢芽市を、地球を救うためにメガヘクスに戦いを挑みました。斬月は死闘の末にデュークを倒し、龍玄は捕えられていた舞を助け出しますが、メガヘクスの猛攻は留まることを知りませんでした。貴虎はデュークの使っていたゲネシスドライバーで強化形態の仮面ライダー斬月・真に変身、メガヘクスの体内から極ロックシードを奪取する事に成功しました。極ロックシードにあらかじめ自らのバックアップを仕込んでいた紘汰は始まりの男として復活を果たし、鎧武に変身すると呉島兄弟と共にメガヘクスを倒すことに成功しました。しかし、戦いの中で紘汰たちは今戦ったのはただの操り人形に過ぎず、メガヘクスの本体は地球の衛星軌道上に浮かぶ機械惑星であることを知りました。メガヘクスの地球侵攻は始まったばかりだったのです。
仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットルのネタバレあらすじ:承
『仮面ライダードライブ ルパンからの挑戦状』
時を同じくして、仮面ライダードライブこと泊進ノ介(竹内涼真)の属する警視庁特状課は、近頃世間を騒がす怪盗“アルティメット・ルパン”からの挑戦状を受けていました。これまで怪人“ロイミュード”とばかり対峙していた進ノ介は久々に人間相手の犯罪に関われると意気込み、相棒の詩島霧子(内田理央)と共に予告された場所の警戒にあたっていました。
そこへ予告通りにアルティメット・ルパンことゾルーク東条(綾部祐二)が現れ、強化ロイミュード“サイバロイドZZZ(スリーゼット)”としての姿を現しました。進ノ介はドライブに変身してZZZに立ち向かうも逃げられてしまいました。
特状課の面々は捜査の結果、東条は既に老齢であり、進ノ介が目撃した若い姿ではないとの結論に至っていました。そこに再びアルティメット・ルパンから予告状が舞い込み、進ノ介らは予告された場所に先回りしましたが、東条はさらにその裏をかいて潜入しており、ドライブは東条を激しいカーチェイスで追っているうちにとある古城へ迷い込みました。そこに東条が現れ、自らの目的を語り始めました。東条は体の衰えを補うためにサイバロイドZZZのボディを手に入れ、次の目的としてドライブから「仮面ライダー」の称号を奪おうと画策していたのです。東条は強化形態に変身して勝手に“仮面ライダールパン”と名乗り、挑発に乗った進ノ介はドライブに変身して立ち向かいますが全く歯が立たず、戦いの最中に“ベルトさん”こと変身ベルト“ドライブドライバー”(声:クリス・ペプラー)はルパンの攻撃を受けて機能を停止してしまいました。
後日、特状課にまたしてもルパンからの挑戦状が叩きつけられました。しかし、進ノ介は特状課の面々の中にルパンが紛れ込んでいることを見破っており、霧子に変装していた東条はその正体を現して逃亡しました。本物の霧子が“スペリオルタワー”に宙吊りにされていることを知った進ノ介はタワーを破壊しようとしていたルパンに対抗するも全く歯が立たず、霧子と共にタワーの頂上から転落していきました。あわやと思われたその時、ベルトさんが息を吹き返し、進ノ介はドライブに変身して霧子の命を救い、一時的に宿命のライバル・魔進チェイサー(声:上遠野太洸)と共闘してルパンを倒しました。負けを認めたルパンは“仮面ライダー”の称号をドライブに返すと宣言したその時、そこに突如メガヘクスが現れ、サイバロイドZZZのボディを回収すると“ZZZメガヘクス”へと進化し飛び去って行きました。進ノ介は霧子をその場に残し、単身愛車“トライドロン”を駆ってZZZメガヘクスを追い、沢芽市へと向かいました。
仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットルのネタバレあらすじ:転
『MOVIE大戦フルスロットル』(前半)
その頃、沢芽市では、鎧武、斬月・真、龍玄がメガヘクスの軍団と対峙していました。その場に駆け付けたドライブは鎧武らに加勢しますが、今度はZZZメガヘクスは死んだ駆紋戒斗(小林豊)のデータを基に作り出した“メカ戒斗”を送り込みました。メカ戒斗は仮面ライダーバロンに変身、かつて“黄金の果実”を巡って対立した鎧武に牙を向けるかと思われましたが、突然ZZZメガヘクスを攻撃すると、バロンはメガヘクスの目的である「個」の否定と全てを融合してひとつにまとめることなどは意志の弱い者がする事であり、そんな相手は自分が叩き潰すと主張して鎧武側に付きました。更にはこれまでドライブと敵対してきたチェイサーやハート(蕨野友也)、ブレン(松島庄汰)らロイミュードまでもがメガヘクスのやり方に異を唱えて一時的にドライブと共闘、鎧武とドライブは力を合わせてZZZメガヘクスに対抗しますが全く歯が立ちません。そこに舞が現れ、互いの力を合わせるように諭すと、鎧武は“ドライブアームズ”に、ドライブは“タイプフルーツ”へと進化を遂げてようやくZZZメガヘクスを撃破しました。しかし、メガヘクスを止めるには本体である機械惑星を破壊する必要があり、鎧武とドライブは宇宙空間でも飛行可能な形態“タイプフルーツ”へと変化を遂げたトライドロンに乗り込み、決着をつけるために地球から飛び立ちました。
仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットルの結末
『MOVIE大戦フルスロットル』(後半)
ZZZメガヘクスはトライドロンを止めようと襲い掛かりましたが、バロンは体を張ってそれを阻止しました。鎧武とドライブは幾多の妨害を潜り抜けてようやく機械惑星の中枢へ到着しましたが、そこに無数のZZZメガヘクスが融合した巨大コウモリ型マシン“Zメガバット”が待ち構えていました。鎧武とドライブはトライドロンのサポートを受けてZメガヘクスに必殺技のダブルライダーキックを炸裂させ、Zメガバットは星の核へと叩きつけられ、機械惑星は大爆発を起こして宇宙の塵と消えました。間一髪で脱出した鎧武とドライブはトライドロンで無事に地球へと帰還しました。役目を終えたバロンは機能を停止、チェイサーらロイミュードも姿を消しました。戦いの一部始終を見守っていた仮面ライダーマッハ(声:稲葉友)はバイク“ライドマッハー”で走り去っていきました。
紘汰と進ノ介は健闘を讃え合い、固い握手を交わしました。始まりの男の姿になった紘汰は舞と共に御神木の前に並び立ち、住処の惑星へと帰還しようとしたところ、そこに貴虎や光実、仲間たちが駆け付け、きちんと“別れの場”を設けるよう諭しました。紘汰と舞はそれぞれ元の人間の姿になり、仲間たちに温かく迎え入れられました。
その頃、進ノ介の秘密基地“ドライブピット”の中では、東条の意識が込められた“バイラルコア”が進ノ介とベルトさんの前に現れ、霧子の笑顔の映像を盗んだことを明かすと再戦を誓って去っていきました。そして進ノ介たちは再びロイミュードとの闘いの日々へ戻っていきました。
佐野氏と竹内氏の双方にスタントシーンがあるため、両俳優のファンの方にとっても楽しめるものになっていると思います。
バトルシーンでは、これでもか、というほどに強敵と物量が襲いかかるシーンは『プレデター』なども連想させます。
ただ、両作品ともライダーがあまりに強すぎるので、後半の展開は多少ムラがあるように見えてしまうとこがあります。