仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!の紹介:2012年日本映画。『平成仮面ライダーシリーズ』第13作『仮面ライダーフォーゼ』の劇場版であり、同じく石ノ森章太郎の作品である『宇宙鉄人キョーダイン』とのコラボレーション作品です。テレビシリーズの第38話と39話の間に起こった出来事を描いており、本格的に念願の宇宙進出を果たそうとする『仮面ライダー部』の前に人類殲滅を狙う悪の宇宙鉄人兄妹が立ちはだかります。
監督:坂本浩一 出演者:福士蒼汰(如月弦太朗/仮面ライダーフォーゼ)、高橋龍輝(歌星賢吾)、清水富美加(城島ユウキ)、吉沢亮(朔田流星/仮面ライダーメテオ)、坂田梨香子(風城美羽)、冨森ジャスティン(大文字隼)、志保(野座間友子)、土屋シオン(JK(ジェイク)/神宮海蔵)、天野浩成(速水公平/リブラ・ゾディアーツ)、横山一敏(立神吼/レオ・ゾディアーツ)、田中卓志(大杉忠太)、山根良顕(小松種夫)、原幹恵(インガ・ブリンク)、岡田浩暉(冴葉晴海/グランダイン)、木下あゆ美(白山静/スカイダイン)、西田健(ブリンク博士)、白石隼也(仮面ライダーウィザード)、鶴見辰吾(我望光明)ほか
映画「仮面ライダーフォーゼ みんなで宇宙キターッ!」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「仮面ライダーフォーゼ みんなで宇宙キターッ!」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!の予告編 動画
映画「仮面ライダーフォーゼ みんなで宇宙キターッ!」解説
この解説記事には映画「仮面ライダーフォーゼ みんなで宇宙キターッ!」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!のネタバレあらすじ:起
天ノ川学園高校理事長にして“ホロスコープス”のボスであるサジタリウス・ゾディアーツこと我望光明(鶴見辰吾)は、部下のリブラ・ゾディアーツこと速水公平(天野浩成)やレオ・ゾディアーツこと立神吼(横山一敏)を従え、悪の秘密結社“財団X”との取引に臨んでいました。しかし、その場に突然アリシア連邦の破壊工作員インガ・ブリンク(原幹恵)が仲間の機械生命体である宇宙鉄人ブラックナイトと共に現れ、我望が財団Xに渡そうとしていたホロスコープス・スイッチを強奪して去っていきました。しかし、なぜか我望だけは意味深な余裕の表情を見せていました。
数日後、天ノ川学園高校で授業を受けていた仮面ライダーフォーゼこと如月弦太朗(福士蒼汰)、歌星賢吾(高橋龍輝)、城島ユウキ(清水富美加)、そして仮面ライダーメテオこと朔田流星(吉沢亮)ら『仮面ライダー部』の4人は、顧問の大杉忠太先生(田中卓志)に付き添われて月面にある秘密基地『ラビットハッチ』に連れて行かれました。そこでは既に他のライダー部の仲間たち、風城美羽(坂田梨香子)や大文字隼(冨森ジャスティン)、野座間友子(志保)、JK(ジェイク)(土屋シオン)が集結していました。大杉先生によると、かつて賢吾の亡き父・緑郎や我望らが所属していた『外宇宙技術開発機構(OSTO)』の後援組織、その名も『OSTO Legacy(オスト・レガシー)』から、地球の危機を救ってほしいとの依頼があったというのです。
仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!のネタバレあらすじ:承
依頼を引き受けた弦太朗ら仮面ライダー部は、オスト・レガシーの本部長秘書・白山静(木下あゆ美)の引率のもと本部に向かいましたが、途中で一行はインガとブラックナイトに襲撃されました。弦太朗はフォーゼに変身して応戦、流星はインガがなぜか自分と同じ格闘術“星心大輪拳”の使い手であることを知ります。一行は難を逃れるも、インガは弦太朗たちに警告を発すると退却していきました。
オスト・レガシーの本部に着いた弦太朗ら一行は、本部長の冴葉晴海(岡田浩暉)から今回の作戦の概要を聞きました。それによると、今から5年前に完成間近だった衛星兵器『XVII(エックスブイツー)』が、太平洋上の無人島を超重力子砲で消し去るという事件が起こり、アリシア連邦で開発された宇宙鉄人兄妹の『キョーダイン』ことグランダイン(声:岡田浩暉)とスカイダイン(声:木下あゆ美)がXVIIを悪用して世界を破滅させようとしているというのです。冴葉はかねてから仮面ライダー部の活躍に目を付けており、XVIIとキョーダインを破壊できるのはライダー部しかいないとして依頼してきたのです。ところが、弦太朗はXVIIとも友達になることを宣言、冴葉は「人間と機械が友達になるなどありえない」と一蹴しました。
宇宙空間に飛び立つための一通りの訓練を受けた弦太朗らライダー部は、宇宙船『エクソダス・マークII』に乗ってこれから宇宙へ飛び立とうとしたその時、インガが奪ったホロスコープス・スイッチから生み出された怪人・ゾディアーツたちが立ちはだかってきました。弦太朗はフォーゼに、流星はメテオに変身して応戦しましたが、出発まであとわずかに迫り、あわや間に合わないと思ったその時、魔法を使う新たなライダー、仮面ライダーウィザード(声:白石隼也)が現れ、フォーゼたちを宇宙へ飛ばすためゾディアーツたちの足止めを買って出ました。ウィザードが魔法でゾディアーツたちを倒したその時、間一髪で間に合った弦太朗たち仮面ライダー部は宇宙に向けて発進しました。
仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!のネタバレあらすじ:転
エクソダス・マークIIはXVIIの内部へ侵入する事に成功しましたが、弦太朗たちの前にまたしてもインガが立ちはだかり、流星が応戦している間に弦太朗たちは先へ進んでいきました。弦太朗たちはオスト・レガシー側から指定された箇所へ時限爆弾をセットしていき、見事爆破することに成功しました。しかしその直後、流星と友子はインガの口から恐るべき真実を告げられました。流星たちが弦太朗に真実を伝えようとしていたその時、エクソダスに乗り込んでいた冴葉はグランダインに、白山はスカイダインへと変身、自らの正体を明かしました。キョーダインはかつてインガの父・ブリンク博士(西田健)によって、ブラックナイトやXVIIとともに開発されたのですが、悪の心に目覚めたキョーダインはブリンク博士を殺害して人類殲滅を決意、ブリンクは火星は死の間際にXVIIから妨害電波を発生させてキョーダインの力を封じ、人間の姿へと変化させたのです。弦太朗たちはキョーダインが真の力を取り戻すために利用されたことを知り、またXVIIがユウキの身を守ってくれたことに感謝と申し訳ない気持ちを抱きました。キョーダインはXVIIの中枢を乗っ取り、地球へ向けて攻撃を開始しようとしました。弦太朗はフォーゼに、流星もメテオに変身して立ち向かいましたが、強大なキョーダインの戦闘能力に苦戦を強いられ、ライダー部を助けようとしてくれたブラックナイトもあえなく破壊されてしまいました。メテオはインガに「お前はもう1人じゃない。仲間と一緒の方がもっと強くなれる」と諭し、賢吾らライダー部を無事地球に戻してくれるよう懇願しました。インガは頼みを聞き入れ、賢吾たちを逃がそうと必死で援護しました。一方、フォーゼとメテオは球体状の端末に自我を移動させていたXVII(声:磯部勉)に危機を救われ、改めてXVIIと友達になると宣言して戦い続け、強化フォームの“コズミックステイツ”の力でXVIIを月面のラビットハッチ付近まで転送させましたが、フォーゼは全ての力を使い果たして変身解除されてしまいました。
仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!の結末
弦太朗がXVIIと友情の証を交わしたその時、キョーダインが襲い掛かり、変身能力を失った弦太朗は絶対絶命に追い込まれました。その時、XVIIのコンピューターは新たなるアストロスイッチの設計図をラビットハッチに転送、このスイッチを使うためにはフォーゼらの力の源である“コズミックエナジー”が大量に必要となることを知った賢吾は人々の“絆”をコズミックエナジーに転換することを思いつき、自分がスイッチを仕上げている間に他の仮面ライダー部の仲間たちはラビットハッチ経由で地球に戻り、これまでフォーゼが拳を交えてきた強敵たち、天ノ川学園高校の生徒やOB・OG、教師たちにアストロスイッチを託して協力を呼びかけました。次々と生徒たちがライダー部の依頼を引き受けるなか、何と敵対関係にあるはずの我望までもが一時休戦のうえ協力を申し出、こうして40個のアストロスイッチは一斉に人々の想いを込めて起動され、新たなるスイッチ“フュージョンスイッチ”が完成しました。
もはやこれまでと追い詰められていた弦太朗は駆け付けた賢吾やインガからスイッチを受け取り、メテオの力も取り込んで更なる強化形態“メテオフュージョンステイツ”へと進化を遂げました。フォーゼはその圧倒的な力でキョーダインを圧倒し、最後は必殺のライダーキックでキョーダインを2体同時に倒しました。
地球の危機は回避され、フォーゼはXVIIと改めて友情の証を交わしました。XVIIは宇宙の中心へと旅立ち、インガは流星から「何かあったらいつでも力になる」との申し出を受け、頬にキスをして去って行きました。束の間の平和を取り戻した弦太朗は賢吾から次は誰と友達になるのか問われ、スクリーンの向こうの観客たちに向かって「お前ら全員とダチになる!」と宣言しました。
弦太朗と流星のみならず、宇宙仮面ライダー部が一丸となって地球を救おうとする展開が熱いです。
フォーゼに力を取り戻させるために、学園の皆が同じタイミングでアストロスイッチを起動させるシーンは屈指の名場面だと思います。
中盤の再生ゾディアーツたちと、2人の仮面ライダーとのバトルも楽しいです。