STAND BY ME ドラえもん 2の紹介:2020年日本映画。ドラえもん50周年記念作第2弾であり、第1弾『ドラえもん のび太の新恐竜』に続いて公開されました。本作はドラえもん映画史上最大のヒット作となった『STAND BY ME ドラえもん』(2014年)以来6年ぶりとなる3DCG作品となり、数ある原作のエピソードの中から厳選された「おばあちゃんのおもいで」「ぼくの生まれた日」「45年後…」「タマシイム・マシン」の4篇をメインに再構築したストーリーが展開されます。
監督:八木竜一、山崎貴 声優:水田わさび(ドラえもん)、大原めぐみ(のび太)、かかずゆみ(しずか)、木村昴(ジャイアン)、関智一(スネ夫)、三石琴乃(のび太のママ)、松本保典(のび太のパパ)、田原アルノ(しずかのパパ)、折笠愛(しずかのママ)、萩野志保子(出来杉)、山崎バニラ(ジャイ子)、高木渉(先生)、バカリズム(ナカメグロ)、羽鳥慎一(入れかえロープ)、妻夫木聡(のび太(青年期))、宮本信子(のび太のおばあちゃん)ほか
映画「STAND BY ME ドラえもん2」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「STAND BY ME ドラえもん2」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
STAND BY ME ドラえもん2の予告編 動画
映画「STAND BY ME ドラえもん2」解説
この解説記事には映画「STAND BY ME ドラえもん2」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
STAND BY ME ドラえもん2のネタバレあらすじ:起
現代、8月7日。この日はのび太(大原めぐみ)の誕生日でしたが、0点の答案用紙がママ(三石琴乃)に見つかってしまい、こっぴどく叱られてしまいました。のび太は自分は本当はパパ(松本保典)とママの子ではないのではないかと嘆き、ひみつ道具の定期点検をしていたドラえもん(水田わさび)に、相手の記憶を消し去る「忘れん棒」を貸してほしいと頼みました。のび太の狙いはママの記憶からまだ大量にある0点の答案の存在を消し去ることでしたが、ドラえもんは当然のごとく難色を示しました。
そんな時、「未来デパート」からひみつ道具の「入れかえロープ」の試供品(声:羽鳥慎一)が届きました。この道具はロープの両端を二人の人間が持つと、互いの意識が相手の体に入れ替わるというものでした。
ドラえもんとのび太は早速この効果を試すことにしましたが、「タイムマシン」の基地になっているのび太の机の引き出しの中から、何やら煙のようなものが出現、のび太の頭にぶつかってきました。のび太は「そういうことか」と妙に納得、ドラえもんの心配をよそに「タイムマシン」に乗ってどこかの時代へと出発してしまいました。
しばらくすると、のび太はドラえもんの元に戻ってきました。どこへ行ったのかとのドラえもんの問いに、のび太はなぜか「僕とドラえもんに連れてこられた」と言うのみでした。
その時、ママがのび太にお使いを頼みに来ました。ドラえもんとのび太は咄嗟に重力を操る「重力ペンキ」を使ってその場をしのぎますが、二人が気付かぬ間に「透明マント」をまとったもう1体のドラえもんがあらわれ、あるひみつ道具を持ち去って机の引き出しの向こうに消えていきました。
のび太は答案の新たな隠し場所を探していたところ、かつてのび太が幼少期に大事にしていた、おばあちゃんからもらったボロボロのぬいぐるみが見つかりました。とても優しくいつものび太を可愛がってくれたおばあちゃんは、のび太が小学校に入る前に他界しており、懐かしさが蘇ったのび太は「タイムマシン」で生前のおばあちゃんにもう一度会いたいと言い出しました。
ドラえもんは、いきなり成長した姿を見せてものび太とはわからないと難色を示しますが、のび太の「こっそり見るだけ」との頼みを、やむなく聞き入れることにしました。
STAND BY ME ドラえもん2のネタバレあらすじ:承
ドラえもんとのび太は、のび太がまだ3歳だった頃へとタイムマシンで飛びました。ドラえもんとのび太は遂におばあちゃん(宮本信子)の姿を見つけましたが、おばあちゃんは幼いのび太から季節外れの花火を買ってきてほしいという要求に応えられず謝っていました。それでもわがままを言う幼い自分に腹を立てたのび太は、つい叱りつけてしまい、危うく当時のママに気付かれそうになりました。
もう帰ろうと説得するドラえもんを振り切り、のび太は今度は直接おばあちゃんと対面しました。いつまでものび太のそばに居てあげたいと願うおばあちゃんのために、のび太は「タイムマシン」で現代から持ってきたランドセルを背負って見せました。おばあちゃんはこののび太が未来ののび太であることを理解してくれました。そしておばあちゃんは今度はのび太の将来のお嫁さんを一目見たくなったと言い出し、のび太は望みを叶えてあげると約束してしまいました。
ドラえもんは本来ならばありえないはずの、のび太とおばあちゃんが時を超えて再会したことで、ドラえもんがこれまで体を張って実現させた「のび太がしずか(かかずゆみ)と結婚する未来」が変わってしまうのではないかと懸念しました。
ドラえもんとのび太は「タイムテレビ」で未来の様子を再確認することにしました。『STAND BY ME ドラえもん』ではのび太の結婚式当日までは確認していなかった二人が目の当たりにしたのは、何といつまで経っても結婚式場に現れないのび太に苛立つジャイアン(木村昴)とスネ夫(関智一)の姿でした。
果たしてのび太は本当にしずかと結婚できたのか、ドラえもんとのび太はその行方を見届けるため、そしておばあちゃんとの約束を叶えるために、のび太の結婚式当日へと向かいました。
ドラえもんとのび太は結婚式場で未来ののび太を待ち続けましたが、なぜか一向に現れませんでした。そこでドラえもんはのび太を「タイムふろしき」で大人の姿に変化させ、代役として式に送り込みました。のび太は何とか式をこなしていきましたが、どうしても新郎新婦のスピーチだけはできず、たまりかねて式場から逃げ出してしまいました。
そこでドラえもんとのび太は、未来ののび太本人を探し出して問題を解決しようと思い立ち、探し人を探すための道具「たずね人ステッキ」を使おうとしましたが、それは点検の際に現代に置き忘れてしまったままでした。そこでドラえもんとのび太は一旦現代に戻ることにしましたが、何と隠していたはずの「タイムマシン」が失われていました。
STAND BY ME ドラえもん2のネタバレあらすじ:転
ドラえもんとのび太は、タイムマシンを盗んだのは他ならぬ未来ののび太本人であると断定、過去の自分の肉体に現時点での自分の魂を時を超えて転送・憑依させることのできる「タマシイム・マシン」を使うことを思いつきました。
こうしてドラえもんは、おばあちゃんの元に向かう直前ののび太の肉体に、現時点ののび太の魂を憑依させ、乗り移られたのび太は「そういうことか」と納得すると「タイムマシン」で未来の結婚式当日へ向かいました。「タイムマシン」を手に入れたドラえもんは、我に返った過去ののび太の記憶を消して元の現代に送り返し、今度はドラえもん自ら直接現代へと戻り、「透明マント」で姿を隠しつつ無事に「たずね人ステッキ」を回収しました。
「たずね人ステッキ」が指し示した先は、何と現代でした。ドラえもんとのび太は元の現代に戻り、ようやく未来ののび太(妻夫木聡)を見つけ出しました。未来ののび太は、生まれついてのドジである自分が、果たしてしずかを幸せにできるのか思い悩み、式の前日になって結婚が怖くなってしまったこと、そして偶然にも「タイムマシン」を見つけてつい現実逃避に走ってしまったことを打ち明けました。
自分に自信が持てない未来ののび太は、せめて自分が子供だった頃に戻って人生をやり直したいと願い、ドラえもんはならばと「入れかえロープ」で現代と未来の二人ののび太の意識を入れ換えてみてはと提案しました。
子供の頃に戻った未来ののび太は、のびのびと懐かしい少年時代を満喫、大人の姿になった現代ののび太とドラえもんが一旦帰宅することにしました。ところが、ドラえもんの前に「未来デパート」のセールスマン・ナカメグロ(バカリズム)が現れ、実は「入れかえロープ」には「意識を入れ替えてから1時間以上経つと二人の意識と記憶が互いに消滅する」という重大な欠陥があることを伝えてきました。ドラえもんとのび太は急いで未来ののび太を探しに向かいました。
その頃、未来ののび太には既に記憶と意識が消えつつある前兆が見られ始めてました。何とか未来ののび太を見つけ出したドラえもんとのび太は「入れかえロープ」を使いましたが、二人ののび太は意識を失ってしまい、どうしても入れ替えは不発に終わってしまいました。
ドラえもんは二人に「このまま今までの思い出も消えちゃっていいの?」と語りかけたところ、二人ののび太はドラえもんの呼びかけに応じて大切な記憶を取り戻し、入れ替えを成功させました。
STAND BY ME ドラえもん2の結末
現代ののび太と未来ののび太は元通りに意識を取り戻しました。意を決して結婚式当日に戻ることにした未来ののび太は、帰る前に自分が生まれた日へ行ってみようと提案しました。
そこでドラえもんは、二人ののび太を連れてのび太が生まれた日に向かい、そこで二人ののび太は両親が自分に愛情を注いでくれていたこと、“のび太”という名に込められた想いを語っているところを目の当たりにしました。
改めて親の愛情を再確認した未来ののび太は結婚式当日に戻り、ドラえもんとのび太は過去からおばあちゃんを連れてきて結婚式を見守ることにしました。未来ののび太は立派にスピーチを勤め上げ、その際におばあちゃんの姿に気付きました。
一部始終を見届け、おばあちゃんは自分の願いが叶ったことよりも、のび太が約束を守ってくれたことが嬉しかったとのび太に伝えました。それでもなお自分の不甲斐なさを責めるのび太に、おばあちゃんは「のび太は“本当の強さ”を持った子」であると伝え、いつでものび太のそばにいると約束して、元の時代へと戻っていきました。
おばあちゃんを送り届けたドラえもんとのび太は、自分たちも元の現代に戻ることにしました。ところが、誤って「忘れん棒」が作動してしまい、のび太は自分がおばあちゃんに会いに行こうと決意した直前以降の全ての記憶を失ってしまいました。
ドラえもんはのび太に「面倒臭くて、とっても素敵なこと」があったことをのび太に伝え、その内容については「大人になればわかるよ」とだけ答えると、のび太を連れて現代へと戻っていきました。
以上、映画「STAND BY ME ドラえもん 2」のあらすじと結末でした。
「STAND BY ME ドラえもん2」感想・レビュー
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もう、泣きすぎて、目がぱんぱん。
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最後の展開が好きだなぁ。大人になっても、のび太は変わらないんだね。
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ねむの木学園の園長で女優の宮城まり子さんは生前、「やさしくね、やさしくね、やさしいことはつよいのよ」と語られていたそうですが、この映画を見て、本当にその通りなんだと感じました。
のび太君は本当に、優しさ=本当の強さを持った良い子です。私も、今後はのび太君のような人間になることを目指していきたいなと思います。
感動を目指したかもしれないけど、ドラマ展開は、情けないのび太の過去振り返りでしかなかった。いつまでものび太はのび太だったで終わったなあ。