アイズ の紹介:2015年日本映画。「リング」などの“貞子”シリーズで知られる鈴木光司の同名短編集を、乃木坂46の伊藤万理華の主演で映画化した作品です。平凡なはずの女子高生が不可解な事件や出来事に巻き込まれていく姿を描いています。
監督:福田陽平 出演者:伊藤万理華(山本由佳里)、おぞねせいこ(山本由布子)、山田太一(山本和弘)、中川慶二(山本翔太)、遠藤耕介(遠藤宗介)ほか
映画「アイズ (2015年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アイズ (2015年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アイズの予告編 動画
映画「アイズ (2015年)」解説
この解説記事には映画「アイズ (2015年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アイズのネタバレあらすじ:起
ごく平凡な女子高生の山本由佳里(伊藤万理華)は父の和弘(山田太一)、母の由布子(おぞねせいこ)、そして幼い弟の翔太(中川慶二)と暮らしています。ある夜、玄関で怪しげな音を聞いた由佳里は謎の白い人影を目撃します。翌朝、玄関の表札には「F」という落書きがありました。由佳里は母に言われて落書きを消し、そのせいで通学のバスに乗り遅れてしまいます。バスには由佳里の親友である奈保(山田朱莉)が乗っていましたが、バスはトラックと正面衝突事故を起こし、奈保は事故死してしまいます。憔悴の由佳里が家に帰ると、今度は表札に「A」の文字が書かれていました。母は奈保の死は全く気にせずに文字を消すよう命じ、父はおそらく業者がマーキングしたんだろうと言います。奈保の葬式の翌日、登校した由佳里は白い服をまとった女性の幻影を見て思わず悲鳴を上げてしまいます。
アイズのネタバレあらすじ:承
マーキングの意味について考える由佳里でしたが、その頃から白い服を着た女性と少女の幻影を度々目撃するようになりました。そんなある日、今度は表札に「I」の文字が書かれていました。由佳里は白い服の少女は幽霊で、落書きは彼女の仕業だろうと予想します。その翌朝、父は「自分の人生を生きろ」というメッセージを残して失踪します。表札には「E」の文字が書かれていました。母に連れられて精神科医を受診した由佳里は奈保の死によるPTSDと診断され、帰宅すると表札が外されていました。今度は「H」の落書きを見つけた母が外したのです。そして、母は父に愛人がいたことを暴露します。由佳里は、白い服の女性が父の愛人だったのかと考えていた矢先、母は突然飛び降り自殺を図ります。辛うじて一命は取り留めましたが、由佳里は母が入院している病院でも謎の白い服の女を目撃します。由佳里はクラスメートの遠藤(遠藤耕介)や田中(西洋亮)の協力を得て、父に関する手掛かりを得ようと父のパソコンのデータを解析します。
アイズのネタバレあらすじ:転
由佳里の父は株式投資をしており、中でも「FAITH」という製薬会社にかなりの金額をつぎ込んでいました。会社のロゴマークは「I」の文字が目(EYE)のイラストになっています。由佳里・遠藤・田中は表札の文字はこの会社名なのではと思いました。その直後、由佳里は父から連絡を受け、待ち合わせ場所の喫茶店で再会します。父はかつてFAITHの社員であり、たまたま社長令嬢の美由紀(優恵)と一緒にいたところを母に目撃され、不倫を疑われたのです。母ともみ合った際に美由紀は交通事故に遭い、身籠っていた子を流産してしまいます。責任を感じた父は会社を辞めようとしましたが、美由紀にもう一度チャンスを与えられたので、運命を変えようと家を出たのです。父は表札の文字を組み合わせると「FATE(運命)」になると思っていました。
アイズの結末
その頃、遠藤と田中は由佳里の弟・翔太のことが気になっていました。翔太はちょうど中学生になっている年頃なのではと思った二人は独自の調査の結果、翔太が9年前から行方不明になっていたことを突き止めます。二人が由佳里の家に向かっている頃、翔太は由佳里の目の前で謎の白い服の女に翔太を連れ去られていました。憔悴しきった由佳里に、遠藤は事実を告げます。幼い翔太とは由佳里が作り出した幻影であり、両親は由佳里の心情を察して付き合っていたのです。一方、入院中の母は精神不安定に陥っていました。母の見舞いから帰った由佳里は、今度は表札に「R」の文字が書かれているのを見つけました。そして、由佳里は全ての真相を思い出したのです。白い服の少女とは幼少期の由佳里であり、白い服の女の正体は美由紀だったのです。流産した後、美由紀は翔太を連れ去って我が子代わりにしようとしましたが、由佳里と美由紀が奪い合いをした際に翔太は窒息死してしまい、事件を隠蔽しようとした父は由佳里に暗示をかけて幻影を見せていたのです。表札の文字を全て合わせると「FATHER」すなわち父になるのです。やがて、父は何事もなかったかのように帰宅してきました。由佳里はそんな父に冷たい視線を向けていました。
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