フラグタイムの紹介:2019年日本映画。人付き合いが苦手な女子高校生、森谷美鈴は、1日3分間だけ時間を止められるという不思議な能力を持っていました。ある日、時間を止めて外に出た時に本を読んでいる同級生の村上遥のスカートの中をのぞいていると、時間が止まっていて動けないはずの遥が声をかけてきました。遥は、美鈴が時間を止められることを口止めする代わりに自分の願い事を聞いてほしいと言い、美鈴もそれを了承しました。それから、美鈴は、遥とほかの誰にも知られない秘密の時間を共有する日々が始まりました。
監督:佐藤卓哉 原作:さと 声優:森谷美鈴(伊藤美来)、村上遥(宮本侑芽)、小林由香利(安済知佳)、島袋美由利、拝師みほ、梅原裕一郎、田所あずさ、高橋未奈美、佐倉綾音、ほか
映画「フラグタイム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「フラグタイム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
フラグタイムの予告編 動画
映画「フラグタイム」解説
この解説記事には映画「フラグタイム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
フラグタイムのネタバレあらすじ:起
人付き合いが苦手な女子高校生、森谷美鈴は、教室で同級生の小林由香利から話しかけられていましたが、うまく返事を返せないで困っていました。その時、突然美鈴以外の人、動物、ものすべてが動きを止め、美鈴は、教室を飛び出しました。
そして、外に出た美鈴は、同級生の村上遥がベンチに座って本を読んでいるのをみつけました。美鈴は、遥に近づくと、遥のスカートをめくってスカートの中をのぞきますが、その時、遥が声をかけてきました。実は、美鈴は1日3分間だけ時間を止められるという不思議な能力を持っていましたが、時間が止まっている間、美鈴以外誰も動けないはずで、遥が声をかけてきたことに美鈴は驚愕しました。
美鈴は、口止めのため「何でも言うことを聞く」と言うと、遥は次の日までに考えておくと返事をしました。次の日、美鈴は、またも小林から逃げるために時間を止めると、遥が声をかけてきました。遥は、「自分だけが動けるのは、美鈴が遥の事を好きなのではないか」と言いました。
次の日曜日、美鈴は、遥に誘われ買い物に出かけました。普段友達と買い物に行ったことがない美鈴は緊張しますが、遥は、そんなことお構いなしに美鈴を連れまわしました。そんな中、遥がふとあるカップルを見つめました。そのカップルのうちの男性は遥に告白し付き合っているはずの男性でしたが、遥は、浮気された事を何とも思っていない様子でした。その時、男性に憤慨した美鈴は、時間を止めると男性の頭に下着を被せてしまい、遥も一緒に男性にいたずらをしました。
フラグタイムのネタバレあらすじ:承
その日から、美鈴と遥の2人だけの秘密の時間を共有する日々が始まりました。しかし、美鈴は、遥が同級生たちと仲良く話しているときに無意識のうちに時間を止めるようになり、遥にやきもちを焼いていると言われ、美鈴は否定しますが、遥から「そんな風に時間を止めるのはやめた方がいい」と言われました。
美鈴は遥を避けるようになりますが、美鈴が体調不良で保健室で休んでいる時に遥がやってきました。遥は、美鈴に最近時間を止めてないことを指摘しますが、美鈴は「遥にやめた方がいいと言われたから」と言いました。遥は「自分のしたいことを認めないとだめ」と言いますが、美鈴は遥に嫌われるからと認めませんでした。遥は、「それでは美鈴の気持ちはだれにも伝わらない」と言うと、美鈴は飛び起きて遥の頬にキスをしました。すると今度は、遥が美鈴にキスをすると、「付き合おう」と言いました。遥は、「美鈴以外と二人きりとならないが、その代わり遥がしたいことを聞いてほしい」と言いました。
テスト中、美鈴が時間を止めると、遥は机の上に立ち服を脱ぎ始めました。そして、美鈴にその様子を撮影させると、美鈴を呼び寄せキスをしました。それ以来、美鈴は、遥のために時間を止めるのを控えるようになりましたが、そのため小林から逃げられなくなり、小林と少し仲良くなりました。
しかし、遥が時折寂しそうな様子を見せたので、美鈴は、放課後に時間を止めて遥に話を聞こうとしましたが、聞くことができませんでした。
フラグタイムのネタバレあらすじ:転
ある日、同級生が教室で小林の進路調査票を覗いているのを見た美鈴は、時間を止めて進路調査票を奪い取りましたが、それを見ていた遥は、何も言わず教室を飛び出しました。遥は、付き合うときに美鈴以外と二人きりにならないという約束を守っているのに、美鈴は小林と仲良くしていると指摘すると、美鈴は、「スカートをめくって遥と同じ下着を履いているのを見せて、遥の事ばかり考えている」と言いました。
すると、遥もスカートをめくって同じ下着を見せると、美鈴の手を取って外に走り出しました。それ以来二人の仲は深くなりましたが、それと同時に美鈴が止められる時間はだんだん短くなっていきました。
美鈴は、遥に「時間を止める能力がなくなるかもしれない」と打ち明けたところ、遥は、「能力がなくなる前に形に残ることをしよう」と言いました。それから、美鈴と遥がいる教室では、メモ帳に勝手に記入されるなど奇妙な事が起きました。
しかし、それと時を同じくして遥に対する悪口も広まっていきました。遥は、「自分は他人の頼み事は全て引き受けたのに結局悪口を言われる」と言い、さらに「誰も本当の自分に興味がない」と寂しく笑いました。それを聞いた美鈴は、遥の事を知らないと遥の事を好きになったことにならない、と思い、遥の家に行くことにしました。
フラグタイムの結末
遥の家に行った美鈴は、遥からキスをされました。さらに服を脱ぐ遥に、美鈴はなぜこんなことをするのか尋ねたところ、「美鈴がしたいことだから」と言われ、美鈴は、遥は相手のしたいことしか考えていないことに気付きました。
その時、遥の親が帰ってきたため、遥は服を着て部屋を出ますが、「ベッドの下を見たりしないで」と言い残しました。美鈴は、ベッドの下を見ると、そこにはクラスメートや先生の名前が書かれた単語帳が人数分出てきて、単語帳の中には、その人の性格やその人が望むことが書かれていました。
美鈴の単語帳もありましたが、その中には、やさしくしてくれるなら相手が誰だってかまわない、と書かれていました。遥は、「みんなが求めているのは、なんでも言うことをきいてくれる自分」だと言いました。美鈴は、「遥にだってやりたいことはあるはず」といいましたが、遥の名前が書かれた単語帳には何も書かれていませんでした。美鈴は、遥は誰の事も好きになれないうえに何がしたいのかわかっていないことに気付きました。
ある日、いつものように時間を止めて遥が机の上に立っていると、美鈴も机の上に立ち、そして時間が動きだすと、クラスメートたちは、机の上に立つ2人を見て困惑しました。美鈴は、時間を止めて遥と好き放題やっていたことを大声で言うと、遥は、教室から飛び出しました。
美鈴は、遥を追いかけると、遥は「自分のことを見つけてほしかったのではないか」と言いました。その言葉に反発した遥は、美鈴を押し倒して美鈴と言い合いになりますが、やがて「相手の望むとおりにしないと好きになってもらえない」と言って涙を流しました。すると美鈴は、「相手に好かれようと努力する遥が大好き」だと言いました。
遥は、美鈴の時間を止めた世界に入っていけたのは、美鈴と時間を共有したかったからだ、と気付き、美鈴に大好きと言いました。やがて、美鈴の時間を止める能力はなくなり、美鈴は人付き合いに苦労することになりますが、美鈴は大丈夫でした。なぜなら、この世界には好きな人がいるから。
以上、映画「フラグタイム」のあらすじと結末でした。
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