スパイアニマル Gフォースの紹介:2009年アメリカ映画。「それは、FBIが極秘で開発した最終兵器──。」というキャッチコピーで、FBIによって養成された最強スパイの可愛いモルモットたちが、人類の未来をかけたミッションに挑み大活躍する姿を、実写と3DCGとで描いたアニマル・アドベンチャー・コメディ映画です。
監督:ホイト・H・イェットマン・Jr 出演:ザック・ガリフィナーキス(ベン・ケンドール博士)、ウィル・アーネット(キリアン部長)、ビル・ナイ(レナード・セイバー)、ニコラス・ケイジ(スペックルズ)、ジョン・ファヴロー(ハーレー)、トレイシー・モーガン(ブラスター)、ペネロペ・クルス(フアレス)、サム・ロックウェル(ダーウィン)、スティーヴ・ブシェミ(バッキー)、ほか
映画「スパイアニマル Gフォース」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スパイアニマル Gフォース」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スパイアニマルGフォースの予告編 動画
映画「スパイアニマル Gフォース」解説
この解説記事には映画「スパイアニマル Gフォース」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スパイアニマルGフォースのネタバレあらすじ:1.プロローグ:出動!「Gフォース」
「よく来てくれたねダーウィン」とFBI所属のベン・ケンドール博士が言うと、1匹の小さな可愛いモルモットが現れました。ベン博士は動物たちによるFBI特殊部隊を計画・編成していました。しかし、ベン博士のこの計画は予算の都合から、明日閉鎖の危機に陥っていました。時間がないベン博士は急遽、実績を見せてその危機を脱するため、ある任務を実行することにしました。ベン博士は特に優秀なモルモットのダーウィン、ブラスター、紅一点のフアレス、そしてモグラのスペックルズの4匹の「Gフォース」にその任務を命じました。その任務とは、家電製品メーカーで世界No1を目指すCEOレナード・セイバーの屋敷に潜入し、製品に埋め込まれた軍事使用目的のチップ「クラスターストーム」のデータを盗み出すことでした。セイバーは元兵器のディーラーで、裏ではその軍事用チップで強大な世界通信網の構築し、家電製品を武器化して世界滅亡させ、世界征服を目論んでいると思われていました。FBIも2年間捜査をしてきましたが、決定的な証拠が得られていないでいた難攻不落の任務でした。Gフォースのメンバーはこれまでの訓練の成果を見せる時と張り切り、超小型カメラを装備したハエのムーチとその任務に挑みました。
スパイアニマルGフォースのネタバレあらすじ:2.スパイ作戦大成功!?
Gフォースのメンバーたちは、最新鋭の科学装置を駆使して、セイバーの屋敷に潜入しました。メンバーたちは厳重な監視体制の目を掻い潜り、様々な難局を乗り越え、ついにダーウィンはセイバーのPCから「クラスターストーム」のデータを発見しました。ダーウィンたちは「クラスターストーム」のデータファイルを転送コピーして入手すると、密かに全員撤収を図りました。危機一髪のところで、ベンと助手のマーシーが迎えに来て、任務は大成功を収めました。翌日、ベンの上司でFBI本部長キップ・キリアンが、ベンの研究の成果を見にやって来ました。ベンは、ダーウィンたちGフォースのメンバーの優れた運動能力や知的能力などを紹介しました。キリアンはダーウィンたちが自分たち人間と会話するのを見て驚きました。そして、ベンは切り札として、昨夜セイバーから手に入れた「クラスターストーム」のデータファイルを見せようとしました。そのデータ解析に当たっていたのは、高度なIQを持ち、コンピュータに精通するモグラのスペックルズでした。しかし、そのファイルには単なるコーヒーメーカーのデータしか見つかりませんでした。ダーウィンは、確かにデータは入手したと主張しましたが、上司キリアンはベンが無断で勝手に任務を実行したこともあり、ラボの閉鎖を決定しました。Gフォースのメンバーたちは、キリアンの部下たちによって連行されそうになりましたが、マーシーの助けで、脱出に成功しました。キリアンの部下たちは彼らを捜索しました。
スパイアニマルGフォースのネタバレあらすじ:3.脱出作戦
Gフォースのメンバーは持ち運び用のケースの中に入って逃げ、あるペットショップに連れて行かれました。そこで彼らは商品としてケージの中に入れられました。彼らはそこで、口が悪くて強烈な縄張り意識を持つハムスターのバッキーと、食いしん坊で太ったお調子者のモルモットのハーレーと出会いました。Gフォースのメンバーは、ダーウィンの話を信じ、一刻も早く「クラスターストーム」をくい止めるため、この場から脱出する作戦を考えました。「クラスターストーム」始動まであと約29時間のとき、ムーチが飛んできました。ダーウィンはムーチにベンに自分の居場所を伝えるように言づけました。ダーウィンたちはわざと人間たちに飼ってもらい、隙をついて逃げるという作戦をとりました。モルモットを目当てにやってきた人間たちに、可愛いフアレスと元気で陽気なブラスターは買われていきました。残されたスペックルズは死んだふりをして逃げようとしました。しかし、ペットショップの店主は、彼が本当に死んでしまったと思い、ゴミ収集車に捨ててしまいました。ダーウィンはスペックルズが潰されて、死んだと思い、悲しみました。一匹残されたダーウィンは、ハーレーに自分の兄弟と勘違いされました。慣れ慣れしいハーレーに困っていたダーウィンは、偶然、バッキーが隠していた秘密の脱出口を発見しました。ダーウィンとハーレーはそこから店を脱出することに成功しました。彼らは犬や猫に気づかれないように、タイヤを転がして、メンバーと約束した集合場所のベンの家へと向かいました。その途中でダーウィンは、セイバリング工業社製のコーヒーメーカーを見つけました。ダーウィンはそこから再度チップを抜き取ろうと試みました。すると、コーヒーメーカーが突如、ロボットに変形し、ダーウィンを襲ってきました。ダーウィンはロボットを引きつけ、道路に出て、車に轢かせてロボットを粉砕しました。ダーウィンは、これは重要な証拠品になると思い、粉砕したロボットをスケボーに載せて、ベンの家へと運びました。その頃、ブラスターは飼い主のラジコンカーを奪取し、フアレスと共にベンの家へと急行しました。かくして、ダーウィン、ブラスター、フアレスは、ベンとマーシーとの再会を果たしましたが、スペックルズが死んだと聞き、悲しみました。ベンは「全部、僕のせいだ」と言い、嘆きました。
スパイアニマルGフォースのネタバレあらすじ:4.奮起
ベンは突如、ダーウィンたちは特別な存在ではなく、ごく普通のモルモットだと彼らの出生などを告白しました。それを聞いたダーウィンたちは落ち込みましたが、そんなダーウィンをハーレーは励ましました。ダーウィンたちはハーレーの言葉に励まされ、奮起しました。ベンはマーシーと共に、命令に忠実なゴキブリのハリーを使い、厳重なラボから奪取したPDAを調べました。すると、それはウィルスに感染していることが分かりました。ベンはダーウィンとハーレーが運んできたロボットを調べました。「クラスターストーム」が発動すれば、搭載されている全ての家電が武器化し、地球は殺人マシンだらけになることが分かりました。クラスターストームの発動まで後30分しかありませんでした。ベンたちはくい止める手段を思案しましたが、良策が思いつきませんでした。そんな時、ハーレーがそのウィルスに感染したチップを逆利用して、セイバー本体のコンピュータを破壊できないかと提案しました。ベンは、それは妙案だと感心し、それを実行することにしました。するとそこにキリアンの部下たちが捕まえにやって来ました。ベンはダーウィンたちに高性能の新車RDVを授けました。ダーウィンはRDVで脱出、キリアンの部下たちと激しいカーチェイスが繰り広げました。そして、ダーウィンたちは見事な連携プレーで、彼らを振り切りました。
スパイアニマルGフォースのネタバレあらすじ:5.真の黒幕
その夜、ダーウィンたちは再度、セイバーの屋敷へ行きました。ダーウィンはハーレーに脱出ルートで待機するように命じ、ブラスター、フアレス、ムーチと共に侵入し、トラップを掻い潜り抜けていきました。その頃、セイバーは世界通信網が確立すると、「ヤンシュウ」という謎の黒幕と胸を高鳴らせていました。そしてついにセイバーは「クラスターストーム」を発動させました。食いしん坊のケーキに釣られ、電子レンジに入っていたハーレーは閉じ込められてしまいました。その電子レンジは、突如、ロボットに変形してダーウィンたちに襲いかかってきました。街でも、セイバリング工業社製品が次々とロボット化して、人間たちを襲ってきていました。単純に世界通信網の構築を考えていたセイバーは、この思いがけない事態に困惑、パニック状態になりました。踏み込んできたキリアンたちは、セイバーを助け出しました。その頃、ダーウィンたちはトラップを利用し、ロボットを破壊しました。その爆発で道が塞がれ、ダーウィンだけが先へ進むことができる形になりました。ダーウィンは時間がないと言い、機関部へと行きました。残った3匹は別のルートを探し、合流することにしました。先へ進んだダーウィンはついにコンピュータの機関部へと辿り着きました。そこにいたのは、なんとあのスペックルズでした。生きていたスペックルズに、ダーウィンは喜びました。そんなダーウィンに、スペックルズは「悪者は俺さ」と言い放ちました。全ての黒幕はスペックルズで、彼が「ヤンシュウ(中国語でモグラ)」でした。スペックルズは人間によって家族や自分たちモグラが殺された恨みから、この恐るべき人類駆除計画を発動させたのでした。
スパイアニマルGフォースのネタバレあらすじ:6.奮闘
スペックルズは巨大化したロボットを操縦して、FBI捜査官たちを宇宙ゴミで攻撃してきました。FBIが手も足もでない状態の中、ダーウィンたちは「クラスターストーム」にウィルスを感染させて倒そうとロボット内部で奮闘しました。ダーウィン危機一髪のとき、これまで足手まといだったハーレーが、男気を見せ、身を挺して彼を助けました。助かったダーウィンは、スペックルズにこんな酷い破壊行為をしたら人間と同じではないか、自分たちやベンやマーシーという新しい家族がいるではないかと説得しました。その言葉を聞いたスペックルズは、自分の愚かさに気づき、巨大ロボットを止めようとしました。しかし、制御が効かなくなっていました。諦めかけるスペックルズに、ダーウィンは「僕たちならできる」と言い、ハリーが運んできたウィルスの入ったPDAを決死の覚悟で、セットすることに成功しました。巨大ロボットは、炎をあげて崩れ落ちました。ダーウィンたちはスペックルズを助け、脱出しました。そして、平和が戻りました。ダーウィンはハーレーを探しました。彼はダーウィンを助け、息をしていない様子でした。ダーウィンはハーレーに「僕らは君をヒーローって呼ぶよ。君は僕の自慢の兄弟だ」と思いを伝えました。するとハーレーの鼻がピクピクを動き出しました。傍らのケーキの匂いを嗅がせると、なんとハーレーが息を吹き返しました。ハーレーはダーウィンと兄弟になれて大喜びしました。
スパイアニマルGフォースのネタバレあらすじ:7.エピローグ:誕生!新「Gフォース」
閉鎖されたラボに戻ったダーウィンたちに、FBIから連絡が届きました。セイバーは史上最大のリコールを行い、スペックルズはその修理の仕事に就いていました。スペックルズはこの仕事が終われば、ダーウィンたちの元に戻りたいと呟きました。キリアンは遠い雪国へと左遷されてしまいました。ダーウィンたちGフォースの今回の働きは、FBI上層部から高い評価を得て、正式にFBIのスパイチームとして認められました。全員に正式なバッジが配られました。ダーウィンはハーレーにも渡しました。ルーキーとしてGフォースの正式メンバーとなったハーレーと共に、ダーウィンたちは大喜びして、踊りました。
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