HACHI 約束の犬の紹介:2008年アメリカ映画。お馴染み忠犬ハチ公の話をベースにした、ハリウッド版リメイク作品。「ギルバート・グレイプ」や「サイダーハウス・ルール」など良質なドラマ作りに定評のある、ラッセ・ハルストレム監督が、犬と飼い主の深い愛情を丁寧に描いています。ハチ役を演じた3匹の秋田犬が、やんちゃで、健気で、とても愛しい。表情の切り取り方、犬の視点の演出が、観る人の心を魅了する、とても心温まる作品です。主演・プロデューサーを務めるリチャード・ギアが、愛犬家ならではのリラックスした良い表情を見せています。
監督:ラッセ・ハルストレム 出演:リチャード・ギア(パーカー教授)、ジョーン・アレン(ケイト)、サラ・ローマー(アンディ)、ケイリー=ヒロユキ・タガワ(ケン)、ジェイソン・アレクサンダー(カール)、ハチ(フォレスト/レイラ/チーコ)ほか
映画「HACHI 約束の犬」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「HACHI 約束の犬」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
HACHI 約束の犬の予告編 動画
映画「HACHI 約束の犬」解説
この解説記事には映画「HACHI 約束の犬」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
HACHI 約束の犬のネタバレあらすじ:起
とあるアメリカの小学校で、「自分のヒーロー」を発表する授業が行われていました。発表者となった少年は、そこで自分の祖父の犬だったハチ公の話をするのです。日本から飛行機でアメリカに渡った秋田犬の仔犬は、着いた先の鉄道駅でケージごと置き去りになってしまいます。迷える仔犬を見つけたのは、自宅に帰ろうとしている大学教授のパーカーです。駅長に、駅で預かってくれるよう頼みますが、駅長からは逆に飼い主が現れるまで預かってほしいと頼まれてしまいます。犬を連れ帰ったパーカーに、妻のケイトは腹を立てますが、すぐに飼い主を探すことを条件に数日犬を置くことに同意します。
HACHI 約束の犬のネタバレあらすじ:承
パーカーは、同僚の日本人教授から、秋田犬がお殿様にも仕えるほどの犬種で、首輪に漢数字「八」と書いてあることを教えられ、「ハチ」と名付けることにしました。童心に帰ったように仔犬と戯れて遊ぶパーカーの姿を見て、ケイトも折れ、自分達でハチを飼うことにしたのです。
HACHI 約束の犬のネタバレあらすじ:転
成長してますますパーカーとの絆を深めるハチ。柵を乗り越えてでも、パーカーを追いかけます。毎日決まった時刻の電車で帰って来るパーカーを、駅で迎えるハチの姿は、もはや風景の一部になっていました。そんなある日、ハチはパーカーが電車に乗るのを引き止めようと、今までしたことのない芸を披露します。それは、まるで今生の別れを予見しているかのようでした。その日、大学での講義中に、パーカーは倒れこの世を去るのです。
HACHI 約束の犬の結末
パーカーの娘家族に引き取られるハチでしたが、隙を見て逃げ出し、パーカーを迎えていた駅まで戻ってきます。一度は連れ戻されますが、ハチの悲しそうな姿を見て、ハチを自由にさせます。それから10年、春夏秋冬、毎日毎日駅でパーカーを待つハチの姿は、新聞記事にもなる程知られるようになりました。久々に戻ってきたケイトは、そのハチの姿を見て心打たれ、孫である冒頭の少年にハチの話を聞かせます。ハチは、雪降る晩に、パーカーとの幸せな日々を思い起こしながら、永遠の眠りについたのでした。
「HACHI 約束の犬」感想・レビュー
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最後が少しもの悲しいが、教授の家族の暖かいハチへの、愛情が伝わってくる物語でした。
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「忠実であること」と最後にパーカーの孫が語りますが、ハチは忠実であったのでしょうか?ただただ、大好きだったパーカーに会いたかったのです。
「ハチ!」と呼んで抱きしめられたかったのです。「じゃあ、五時に!」という言葉が最後だったと思います。その約束を10年間も守り大好きなパーカーの帰りをただひたすら待っていた。ハチの純粋なパーカーへの愛の物語だと思いました。 -
リチャード・ギアもそうだが、やはり犬が好きな人が作った作品なのだと思う。本当に、彼ら(犬)はどうして人間にこれほどまで忠実に振る舞ってくれるのか。生まれてから死ぬまでただ一人の主人とだけ過ごし、それを幸せだと感じてくれる(あくまでも人間側の想像だが)。どれだけコンピュータやAIが発達しても、生き物との心の交流に勝るものは無いのではないだろうか。
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忠犬ハチの話を知り思いました。
主人がとてもかわいがっていたラッキーと言う猫ちゃんがいます。
その子は小さな子猫の時に、車の多い大きな通りにいました。
「このままなら死んでしまう」と主人が連れて帰った子です。今9歳。
主人はこの5月に亡くなりました。
でもラッキーはいつも玄関で待っています。主人の帰りを待っているのでしょうか。 -
最後をわかっていても感動をし涙を流してしまいました。
教授と一緒に過ごしたのは一年足らずでしたがハチにとっては一生分の幸せだったことが強く伝わりました。
駅周辺の人たちも温かく優しい人ばかり。見守ってくれる人がいて良かった。
教授が亡くなった後からのハチの姿は見るに耐えなかったです。
こんなに涙が止まらない作品は初めてでした。飼い主を待ち続けた一匹の犬の感動の物語です。
ハチと名付けられた犬は飼い主である教授の帰りを駅で毎日待ち続けました。その教授は突然病で倒れ帰らぬ人になります。
最初はそのことに気づいていないものの段々と分かってきたのではないでしょうか。
分かりながらもきっとこの犬は待ち続けたのだと思います。
一匹の犬が周りの人間にも愛を伝えてくれます。