HANA-BI(はなび)の紹介:1997年日本映画。ベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞し、北野武の名を全世界に知らしめた作品です。不治の病に侵された妻を抱え、同僚や部下の負傷や殉職を目の当たりにした刑事は、妻や同僚のために犯罪にまで手を染め、妻と共に人生最期の逃避行の旅に出ます。
監督:北野武 出演者:ビートたけし(西佳敬)、岸本加世子(西美幸)、大杉漣(堀部泰助)、寺島進(中村靖)、芦川誠(田中)ほか
映画「HANA-BI」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「HANA-BI」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「HANA-BI」解説
この解説記事には映画「HANA-BI」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
HANA-BIのネタバレあらすじ:起
西佳敬刑事(ビートたけし)は優秀な刑事で、義理堅さから部下にも恵まれていましたが、その反面キレると何をしでかすか分からない性格の持ち主です。西には妻の美幸(岸本加世子)がいますが、美幸は数か月前に我が子を亡くしたショックから体調を崩して入院していました。ある日、西は凶悪犯(薬師寺保栄)の張り込みを命じられますが、西の同僚である親友の堀部(大杉漣)が任務の代わりを買って出ます。病院に見舞いに来た西は、美幸は不治の病で余命幾ばくもないという宣告されます。さらに追い打ちをかけるように、堀部が凶悪犯に撃たれたという知らせが入ります。堀部は一命こそ取り留めたものの下半身不随になってしまい、車椅子生活を余儀なくされます。
HANA-BIのネタバレあらすじ:承
堀部への責任を感じ、凶悪犯への復讐を誓う西は、部下の田中(芦川誠)や中村(寺島進)と共に駅の構内で凶悪犯を追い詰めますが、凶悪犯の発砲により田中は死亡、中村も負傷してしまいます。西は凶悪犯を射殺すると、怒りにまかせて死体に何発も銃弾を浴びせます。西はこの過剰な行動により懲戒処分を受けてしまいます。
HANA-BIのネタバレあらすじ:転
警察を辞めた西は、余命わずかな美幸のためヤクザから金を借り、夫婦水入らずの日々を過ごします。一方、警察を辞め妻子にも去られた堀部は、元妻の勧めで絵を描き始めます。西は堀部に画材道具などを買ってあげたり、殉職した田中の妻(大家由祐子)に金を送ったりするうちに借金の額は膨れ上がっていきました。
HANA-BIの結末
借金返済に困った西は、中古車を入手してパトカー風に改造、警察官を装って銀行に押し入り多額の金を盗んでしまいます。もはや後戻りのできなくなった西はヤクザに借金を返済すると、妻と最期の思い出を作るべく車を借りて旅に出ます。途中、西は利子を取り立てにきたヤクザ数人を殺害します。よく晴れたある日、海辺で肩を寄せ合う西と美幸の下に、かつての部下だった中村がやって来ます。中村は西を銀行強盗容疑で逮捕しに来たのです。西は中村に少し時間が欲しいと頼むと美幸を射殺、自らも命を絶ちます。海は何事もなかったかのように青く輝いていました。
以上、映画HANA-BIのネタバレあらすじと結末でした。
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