ひまわりと子犬の7日間の紹介:2013年日本映画。保健所で働く職員と犬との絆を描いた、心温まる感動作。実話を元に制作されており、保健所の過酷な現状や、命の大切さについて深く考えさせられる作品となっています。
監督:平松恵美子 出演:堺雅人(神崎彰司)、中谷美紀(五十嵐美久)、でんでん(安岡)、若林正恭(佐々木一也)、近藤里沙(神崎里沙)、藤本哉汰(神崎冬樹)、ほか
映画「ひまわりと子犬の7日間」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ひまわりと子犬の7日間」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ひまわりと子犬の7日間の予告編 動画
映画「ひまわりと子犬の7日間」解説
この解説記事には映画「ひまわりと子犬の7日間」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ひまわりと子犬の7日間のネタバレあらすじ:犬との出会い
ある老夫婦の家に子犬が産まれ、ほとんどの子犬は新しい貰い手が見つかりましたが、一匹の子犬だけが残りました。母犬は他の犬に噛まれて死んでしまい、一人ぼっちになった子犬をかわいがる老夫婦。子犬だった犬はいつしか母親と同じ大きさになり、立派な犬となりました。
しかしそんな時、おばあさんが亡くなってしまいます。おじいさんは老人ホームに入ることとなり、車で老人ホームに向かうおじいさんを追いかける犬。必死で車を追いかけますが、途中でわからなくなってしまい、路頭に迷うこととなりました。
2007年宮崎、二人の子供を持つ父親・神崎(堺雅人)は、五年前に妻を亡くし、今は保健所の職員として働いています。飼い主の見つからない動物の対応に奔走する神崎。もし、動物の新しい飼い主が見つからなければ、動物は殺処分しなければならず、神崎はその現実に心を痛めています。少しでも助かる命を増やしたいというのが、心優しい神崎の願いです。
この日、たびたび動物の収容期限を延長していることがバレて、上司に叱られる神崎。収容期間は7日間と決められているため、7日以内に飼い主が見つからなければ、犬は殺処分されます。「里親が見つかりそうな犬の収容期間を延長しているだけ」と主張する神崎ですが、エサ代などがかかるため、市民から苦情が出ると上司から叱責されました。
ひまわりと子犬の7日間のネタバレあらすじ:命の期限
子供たちには自分の仕事を詳しく説明していない神崎。動物の殺処分をする神崎は、自分の手で動物を殺していることに心痛めます。ある時、長女・里沙は、保健所に預けられた犬を飼わないか友人に勧めます。「父親が保健所で働いている」と話すと、「大変ね…」と言われ、疑問に思った里沙はその日、父親から保健所の動物がどうなるのか、詳しく教えてもらいました。ひどい現実を知り、ショックで落ち込む里沙。
そんなある日のこと、一匹の野良犬を捕まえて欲しいと通報があります。畑を荒らしていた野良犬を竹やぶで捕まえようとすると、野良犬には子供がいました。捕まえようとすると、母犬は子犬を守ろうと激しく威嚇します。結局、母犬と子犬は捕らえられ、保健所に送られました。母犬は、子犬を守るため狂暴化しており、飼ってくれる人を探すのは困難そうです。
父親が犬を殺処分していると知って落ち込む里沙の姿を見て、仕事を辞めるべきか悩む神崎は、幼馴染の獣医師・五十嵐美久(中谷美紀)に相談します。すると美久は、神崎の仕事場に里沙を連れて行きます。母犬が威嚇するのを見て、里沙は殺さないでほしいと頼みます。そして神崎に絶対に殺さないよう約束する里沙。そんな中、寒さにより3匹いた子犬のうちの1匹が死んでしまいます。責任を感じた神崎は、またしても犬たちの収容期間をこっそり延長しました。
ひまわりと子犬の7日間のネタバレあらすじ:保健所の規則
上司から、人間を襲うような危険な犬は即刻処分するよう話を受ける中、神崎のもとに母子一緒に犬を引き取りたいという話が舞い込んできます。美久がホームページで母子犬のことを載せると、引き取りたいという人が現れたのでした。しかし、保健所には、母犬が狂暴でないことを証明することができなければ、犬を引き渡すことができないという規則がありました。母犬を救いたい気持ちはやまやまでしたが、もし犬が人を噛めば保健所の責任問題となるため、神崎の心は揺れます。
母犬が人に慣れて引き取り手が見つかるよう、一生懸命世話をする神崎。自分の匂いが付いたひざ掛けを犬に渡し、人間に慣れるよう努めて、里沙との約束を守るために泊りがけで母犬の世話をします。しかし収容期間まであと3日となった日、子犬に触れた神崎に怒った母犬が神崎の腕を噛んでしまいます。
ひまわりと子犬の7日間の結末:命を救う決意
あと一日に迫った中、神崎は上司から母犬を処分するよう忠告されました。それを聞いていた神崎の部下・佐々木一也(若林正恭)が、神崎の知らないうちに、子犬だけを知り合いに無理やり引きとらせてしまいます。それを知った神崎は、母犬と子犬一緒でなければ意味がないと、子犬を保健所に連れ戻します。
その後、犬たちの引き取り手は現れず、殺処分となる期限日の前日、管理所に子供たちを連れて行く神崎。すると里沙が母犬に「ひまわり」と名前を付け、「母子犬は自分たち家族なので救ってほしい」と、もう一度里沙は頼みます。神崎はどうすれば母犬が心を開いてくれるのか悩みました。すると子供たちが「抱きしめればいい」とアドバイスします。
処分の日、子犬だけは引き取ることに決めた神崎は母犬に謝ります。涙を流す神崎に近づく母犬。母犬は昔飼ってくれた老夫婦を思い出し、最後の最後に心を通わせるのでした。神崎と母犬の様子を見守っていた佐々木は、「奇跡だ…」とつぶやきました。神崎は母子とも引き取ることを決意。神崎のおかげで、犬たち親子は幸せに生きていくことができるのでした。
以上、映画「ひまわりと子犬の7日間」のあらすじと結末でした。
母性溢れる母犬の思いにはとても泣かされます。
子どもを守るために自分は強くなくてはならないと必死で守ろうとします。
犬も人と一緒で心があり守りたいもんがあると改めて感じることができました。
どうにかこの母犬と子犬を助けようとするものの現実にはうまくはいきません。
物語を見ていてこの一匹だけを特別扱いするわけにもいかないのに大丈夫なの?と疑問に思う部分がありました。
助けたい気持ちがあるからこそ決断しないといけません。
少し疑問点は残るもののこの犬たちを通して人が変わっていく姿も良かった映画です。