犬ヶ島の紹介:2018年アメリカ映画。今から20年後の日本。ドッグ病という謎の病が流行るメガ崎市で、人への感染を恐れた小林市長が「全ての犬を犬ヶ島へ追放する」と発表。多くの犬がゴミ島へと送られることに。そこへある時、12歳の少年が小型飛行機を自ら操縦したった1人で島へ降り立った。彼は市長の養子で孤児のアタリ。愛犬であり親友のスポッツを救うためにやって来たのだった。島で出会った勇敢で心優しい5匹の犬たちを引き連れて、スポッツの捜索をはじめたアタリは次第に島の謎と市長の思惑を知っていくこととなる。日本を深く愛するアンダーソン監督が、4年の歳月をかけ完成させ、ベルリン国際映画祭で監督部門銀熊賞を受賞。全米でも大ヒットを記録した。
監督:ウェス・アンダーソン 声優:ブライアン・クランストン(チーフ)、コーユー・ランキン(小林アタリ)、エドワード・ノートン(レックス)、リーブ・シュレイバー(スポッツ)、 ビル・マーレイ(ボス)、ほか
映画「犬ヶ島」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「犬ヶ島」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
犬ヶ島の予告編 動画
映画「犬ヶ島」解説
この解説記事には映画「犬ヶ島」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
犬ヶ島のネタバレあらすじ:起
いまから20年後の日本。ウニ県メガ崎市ではドッグ病が蔓延し、人間への感染が恐れられていました。小林市長はノラ犬も飼い犬も全て犬ヶ島へ追放すると宣言しました。犬ヶ島は”ゴミ島”と法で定められた島で、毎日ロープウェイでゴミが送られてきます。市長は反対派を制するために賛成派を団結させ、補佐のメイジャー・ドウモを呼び、まずは見せしめのために市長宅の護衛犬スポッツを島に送り込むよう命じました。数ヶ月が経ち、犬が島では怒り、悲しみ、そして空腹を抱えた犬たちが息も絶え絶えさまよっています。その中にひときわ目立つ大きな5匹のグループがありましました。快適な家で飼われていた人間好きのレックス、22本のドッグフードのCMに出演した経験を持つアイドル犬キング、高校野球最強チームのマスコット犬だったボス、健康管理に気を使ってくれる女主人に飼われていたデューク、そしてその4匹の飼い犬に「強く生きろ」と喝を入れるノラ犬だったチーフです。
犬ヶ島のネタバレあらすじ:承
ある日、この島に小型飛行機が降り立ちます。5匹が近づくと、機体より出てきたのは1人の少年。スポッツを探しにきた小林市長の養子アタリでした。彼は新幹線事故で両親を亡くし、遠戚の伯父である小林市長に引き取られたのでした。12歳のアタリにとって「あなたを守ることを誓います」と言ってくれたスポッツだけが心を許せる親友でした。人になつかないチーフを除いた4匹とアタリのスポッツ探しが始まります。一度は鍵のかかったオリから出られず死んでしまったと思われたスポッツでしたが、それは犬違いで絶望から希望へ転じ再びスポッツの捜索をしていきます。
犬ヶ島のネタバレあらすじ:転
すると突如として、上空に市庁のドローンが現れました。まもなく捕獲隊市庁タスクフォースとロボット犬が駆けつけアタリを連れ戻すために襲いかかります。激闘の末、チーフを含め5匹の犬たちは勝利を収めることができましたが、メガ崎市で小林市長はアタリが5匹の犬に誘拐されたと発表します。養父と戦う覚悟を決めたアタリを見て、レックスは伝説の予言犬ジュピターとオラクルを訪ねることを提案。人間に愛されたことのないチーフはそこまで介入することに反対しましたが、その夜一目惚れしたきれいな毛並みのナツメグに「アタリを助けてあげて」と言われ多数決に従い、スポッツ探しに協力することにしました。一方、メガ崎市では小林政権を批判しドッグ病の治療薬を開発していた渡辺教授が軟禁。メガ崎高校では犬愛護活動家であり学生新聞をつくるヒロシ編成員と交換留学生のトレイシーが背後の陰謀を嗅ぎつけ調査を始めました。
犬ヶ島の結末
ようやくジュピターとオラクルの元についたアタリと5匹。「旅を続けよ」という予言に従い、さらに旅は続きます。途中、思わぬアクシンデントにより仲間とはぐれるアタリとチーフでしたが、少しずつ互いの心を通い合わせていきます。アタリは持参したキットでチーフを洗ってあげると、綺麗になった姿はスポッツそっくりの容姿。一層信頼を深めました。一方、メガ崎市では渡辺教授の自殺が伝えられます。小林市長によって毒殺されたのでした。アタリとチーフは再び仲間と合流。ところがその先で待ち構えていたのは市庁タスクフォースとおびただしい数のロボット犬でした。絶体絶命の大ピンチに追い込まれたとき、救ってくれたのは沢山の犬を連れたスポッツでした。大激闘が繰り広げられ、水路へ落ちたアタリ、チーフ、そしてスポッツ。ここでチーフはスポッツより兄弟であることを教えられます。メガ崎市ではアタリの訃報が流れ、悲しみにくれたトレイシーは渡辺教授の助手だった研究員ヨーコ・オノよりドッグ病の血清を入手します。そんな中、メガ崎市では市長選挙が行われていました。対抗馬である渡辺教授が亡くなったことで、小林市長が再び市長の座を手にしようとしたそのとき、会場に入ってきたのは死んだと報道されていたアタリとたくさんの犬でした。島を脱出することに成功、真実を伝えるためにやってきたのでした。血清を持ってきたトレイシーとアタリから市民へ正しいことが伝えられ、再び人間と犬の平和を取り戻したメガ崎市でした。
以上、犬ヶ島のあらすじと結末でした。
犬ヶ島のキャスト・声優
監督:ウェス・アンダーソン
声優:ブライアン・クランストン(チーフ)、コーユー・ランキン(小林アタリ)、エドワード・ノートン(レックス)、リーブ・シュレイバー(スポッツ)、 ビル・マーレイ(ボス)、ボブ・バラバン(キング)、ジェフ・ゴールドブラム(デューク)、スカーレット・ヨハンソン(ナツメグ)、野村訓市(小林市長)、ティルダ・スウィントン(オラクル)、F・マーリー・エイブラハム(ジュピター)、渡辺謙(筆頭執刀医)、伊藤晃(渡辺教授)、グレタ・ガーウィク(トレイシー)、高山明(メイジャー・ドウモ)、フランシス・マクドーマンド(通訳ネルソン)、野田洋次郎(ニュースキャスター)、夏木マリ(おばさん)、ヨーコ・オノ(科学者助手ヨーコ・オノ)ほか
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