人生の約束の紹介：2015年日本映画。「池中玄太80キロ」などのテレビドラマを手掛けてきた石橋冠監督が初めて手掛けた劇場作品です。仕事一筋に生きてきた男が親友の死を機に、親友の故郷・富山の曳山祭の危機を救おうと立ち上がる中で、失ってきた大切なものを取り戻そうとする過程が描かれています。
監督：石橋冠 出演者：竹野内豊（中原祐馬）、江口洋介（渡辺哲也）、西田敏行（西村玄太郎）、松坂桃李（沢井卓也）、ビートたけし（岩瀬厚一郎）ほか
映画「人生の約束」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「人生の約束」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
人生の約束の予告編 動画
映画「人生の約束」解説
この解説記事には映画「人生の約束」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
人生の約束のネタバレあらすじ：起
IT関連企業のCEO・中原祐馬（竹野内豊）は会社の規模を拡大することしか頭になく、目的のためには使えない社員や取引先は容赦なく切り捨てていました。いつしか中原の周りにはイエスマンしかいなくなり、中原に唯一真っ向から意見できるのは若い沢井卓也（松坂桃李）のみという状況になっていました。そんな中原にもただひとつだけ気がかりなことがありました。それは、かつて共に会社を立ち上げた親友で、3年前に袂を分かった塩谷航平から何度も電話があったということです。中原はその電話を無視していましたが、秘書の大場由希子（優香）の電話にも航平から着信があったというのです。
人生の約束のネタバレあらすじ：承
大場の助言を受けた中原は、気が進まないながらも航平の故郷・富山県新湊に向かいます。しかし、航平は既にこの世を去っていたのです。航平の仏壇に手を合わせた中原は、地元・四十物町の町内会長の西村玄太郎（西田敏行）から航平は肝臓癌を患っていたことと、死期を悟って最期に故郷の曳山祭で曳山を引きたがっていたことを知ります。そんな中原に、航平の義兄で四十物町の曳山総代・渡辺哲也（江口洋介）が謝罪を要求します。中原は航平の病のことは知らなかったと謝罪を拒否、航平の娘・瞳（高橋ひかる）の仲裁で一旦その場は収まります。
人生の約束のネタバレあらすじ：転
中原は、地元の女漁師・藤岡小百合（小池栄子）や瞳らから航平について話を聞くと、四十物町は財政難を理由に曳山を隣の西町に譲渡しており、その際に今年の祭りで最後に四十物町が曳山を引く約束をしていましたが反故にされ、航平は命を賭けて抗議していたのです。瞳から曳山を町へ取り戻してほしいと頼まれた中原は西町の町内会長の武田（柄本明）に直談判しますが、武田は最初から約束などしていないと主張、中原は金で買収しようとしましたが失敗に終わります。
人生の約束の結末
一方、東京では、中原が航平と作り上げた会社が最大の危機を迎えていました。会社の不正取引と粉飾決算が発覚し、東京地検特捜部が捜査に乗り出していたのです。中原は沢井に会社を託すと、匿名で四十物町にもう一度曳山を引かせてほしいとネットに書き込みます。中原が書いた航平の想いはネットを通じて世間に広がり、思わぬ反響を巻き起こします。渡辺は武田と交渉し、ようやく曳山を引かせてもらうことが決定しました。中原はCEOを解任され、刑事・岩瀬（ビートたけし）の取り調べを受けることになりますが、岩瀬の計らいで航平の形見の法被を着て曳山祭に参加を果たします。瞳は父が帰ってきたと喜ぶのでした。そして中原はまた来るよと約束して、警察の車両に乗り込んでいきました。
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