ジョーカー・ゲームの紹介:2014年日本映画。世界各地で暗躍するスパイの姿を描いたサスペンス・アクション。大戦を控え、秘密裏に創設された諜報組織「D機関」に所属した嘉藤次郎。彼は重要機密文書を奪取するため「魔の都」と呼ばれる都市へ潜入し、文書を狙う各国のスパイと熾烈な争奪戦を繰り広げる。原作は柳広司の同名連作短編小説。
監督:入江悠 出演者:亀梨和也(嘉藤次郎)、深田恭子(リン)、小出恵介(三好)、伊勢谷友介(結城)、リチャード・シェルトン(ハワード・マークス)ほか
映画「ジョーカー・ゲーム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジョーカー・ゲーム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ジョーカー・ゲームの予告編 動画
映画「ジョーカー・ゲーム」解説
この解説記事には映画「ジョーカー・ゲーム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジョーカー・ゲームのネタバレあらすじ:D機関
舞台は架空の第二次世界大戦前夜、日本。陸軍士官学校に所属する1人の青年が仲間を庇って上官を殺害してしまい、銃殺されることになりました。死刑執行の直前、杖をついた1人の軍人が現れます。「D機関の結城だ」と名乗ったその男は、青年を秘密裏に創設された諜報組織「D機関」へ引き抜きます。スパイとしての素質を認められた青年は、他の訓練生と共に語学や武術、金庫破りなど様々な訓練を受けました。死は最悪の選択であるとされ、「死ぬな、殺すな」がD機関の鉄則です。ある夜、青年は訓練生三好との間で諍いを起こしてしまいます。逆上して発砲した三好を不適格と判断した結城は、彼をD機関から追放しました。
ジョーカー・ゲームのネタバレあらすじ:ブラックノート
その頃、世界では歴史すら変えかねない新型爆弾が開発されていました。陸軍大佐武野は爆弾の設計図、通称「ブラックノート」を奪取するよう結城に命令します。スパイを毛嫌いする参謀本部はこれを機会にD機関を潰そうと目論んでおり、失敗は許されません。結城は青年に「嘉藤次郎」と偽名を与え、ブラックノート奪取の任を命じます。共に作戦に参加するのは機関員の実井と小田切。現在ブラックノートはアメリカ大使アーネスト・グラハムの手にあると考えられ、嘉藤達は彼の赴任先である国際都市「魔の都」へ潜入します。写真館の主を装いながら、グラハムの趣味であるチェスを利用して彼に近付いた嘉藤。数日後の夜、グラハム邸に忍び込み金庫を調べます。しかし金庫にブラックノートはありませんでした。空振りに終わった嘉藤が去ろうとした時、グラハム邸で働く女性リンがグラハムに襲われているところを目撃。嘉藤は思わず助けてしまい、リンに顔を見られてしまいます。一方、日本では武野達が三好に金を握らせD機関の情報を聞き出していました。武野達はグラハムを殺害してでもD機関より先にブラックノートを奪おうと奸計をめぐらせ、及び腰の上層部への批判も口にします。
ジョーカー・ゲームのネタバレあらすじ:各国のスパイ
グラハム邸のパーティに参加した嘉藤は書斎に侵入し、今度はチェス盤を調べ始めました。そして駒の中に隠されたネガを発見します。これこそがブラックノートの正体でした。そこへ英国諜報員が現れ交戦しますが、リンがやって来たことで双方一旦その場を離れます。街中に逃げた嘉藤。しかし追って来たリンと抱き合う内に、彼女にブラックノートを奪われてしまいました。彼女は国を持たずに金で動くスパイだったのです。英国諜報員にも追いつかれた嘉藤は街を縦横無尽に逃げ回り、夜になってようやく実井、小田切と合流しました。リンにすら気付かれずにブラックノートを奪い返していた嘉藤は車でその場から去ろうとします。ところがリンが英国諜報員に拉致される現場を目撃し、思わず駆け寄ろうとした時実井達が乗っていた車が爆発を起こします。倒れ込んだ嘉藤も英国諜報機関に捕まってしまいました。
ジョーカー・ゲームのネタバレあらすじ:「死ぬな、殺すな」
英国諜報機関のアジトに運ばれた嘉藤とリンは、スパイマスターのハワード・マークス中佐から尋問と拷問を受けます。嘉藤はリンを助けるためイギリスに寝返ることを選択。ブラックノートを渡し、偽の暗号文を一字一句違えず日本に打電します。マークスは満足しましたが、これこそが嘉藤の狙いでした。暗号文を打電する際、D機関では意図的にタイプミスするよう義務付けられています。タイプミスの無い暗号文は偽の暗号であり、同時に救助要請の意味も持っていました。隙を見てマークスからブラックノートを奪取した嘉藤はリンを救出し、屋上へ走ります。予め撒いておいた火薬に引火するようライターを落とす嘉藤。追って来たマークス達は爆発に巻き込まれ炎に包まれます。嘉藤とリンはちょうど真下を走っていた救助の車に飛び降り、何とかピンチを脱するのでした。
ジョーカー・ゲームの結末:本当の狙い
日本に渡ったブラックノートでしたが、新型爆弾開発には膨大な費用が必要であり、とても使える代物ではありませんでした。武野は結城に責任を負わせようとしますが、結城は武野らがグラハム殺害の指示や軍上層部を批判した音声を手に入れていました。この音声が漏れれば軍法会議は免れないと逆に武野達を脅す結城。弱みを握られた参謀本部はD機関の存続と多額の予算を確約するしかありません。結城の本来の狙いはここにありました。一方、無事だった実井と小田切に助けられた嘉藤は、三好とも再会します。彼は結城の指示でD機関を去ったように見せかけていたのです。英国諜報機関の追っ手が迫る中、嘉藤達は次の任務と新しい偽名を与えられました。D機関のスパイ達が不敵に笑い、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画ジョーカー・ゲームのあらすじと結末でした。
良い意味で日本映画っぽくない雰囲気で、とてもかっこいいスパイアクションが楽しめます。若き日のジュリーのようなスタイルで雰囲気抜群の亀梨和也がぴったりはまっています。また脇を固める俳優陣がなかなか豪華で、若者向けの印象があるかと思いますが50代以上の男性にも楽しんで欲しい映画です。