映画「劇場版 ルパンの娘」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
劇場版 ルパンの娘の紹介：2021年日本映画。大胆なアクションと小気味いいコメディが入り混じりヒットしたドラマ版の『ルパンの娘』が劇場版としてさらにパワーアップして登場。豪華な俳優陣に加えてさらに個性的なサブキャラも加わり、新たなストーリーを盛り上げています。
監督：武内英樹 出演：深田恭子（三雲華）、瀬戸康史（桜庭和馬）、橋本環奈（北条美雲）、小沢真珠（三雲悦子）、栗原類（三雲渉）、どんぐり[女優]（三雲マツ）、観月ありさ（三雲玲）、岡田義徳（月島俊哉）、太田莉菜（ナターシャ）、藤岡弘、（桜庭和一）、市村正親（円城寺豪）、大貫勇輔（円城寺輝）、小畑乃々（三雲杏）、マルシア（桜庭美佐子）、信太昌之（桜庭典和）、我修院達也（山本猿彦）、麿赤兒（三雲巌）、渡部篤郎（三雲尊）、ほか
この解説記事には映画「劇場版 ルパンの娘」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
三雲華(深田恭子)は『Lの一族』という泥棒一家に生まれました。警察一家の息子・桜庭和馬(瀬戸康史)と出会い恋に落ち、困難を乗り越えてやがて結婚した二人。最愛の娘杏も生まれ、幸せに暮らしていました。(テレビシリーズおさらい)
ニュースでハプスブルク家の王冠が盗まれたと報道されました。和馬と華は、華の父親の尊(渡部篤郎)が盗んだと思い問い詰めると、案の定盗んだのは尊でした。しかし、王冠は贋作で本物を探していると尊は話します。
華の兄の渉(栗原類)は、本物はディーベンブルグ王国にあると言い、他にも狙っている奴らがいると、尊に監視カメラの映像を見せると、柱の影の男を見た尊は一族の大事な話があると、神妙な顔つきで言いました。
ある日、尊が両家の会合を開きたいと話し、桜庭家に向かいます。そこで尊は、Lの一族は自分の代で終わりにしたいと引退宣言をしたのです。その言葉を聞いた華や和馬、和馬の両親は皆で喜びました。
尊はこれまでのお詫びにと、華と和馬に旅行のプレゼントをします。華は大喜びで杏(小畑乃々)を連れて旅行先のディーベンブルグ王国へと向かいました。しかし、祖母のマツ(どんぐり)や祖父の巌(麿赤兒)、結局三雲家が勢揃いしていて華はガッカリします。
この王国にある王冠を一族の意地をかけて盗み出す、それが最後の大仕事だと尊は話します。一方で、日本に残っていた渉は尊がずっと探している「三雲玲」について探っていました。名探偵一家の令嬢である三雲(橋本環奈)から上手く聞き出し、渉も王国へと向かいます。
食事中に席を外した和馬と杏が何者かに襲われ、杏が拐われてしまいます。殺し屋のナターシャは、王冠と引き換えだと告げて去っていきました。円城寺(市村正親)に協力してもらい王冠の場所を特定した華たちは、ディーベンブルグ城に向かいます。厳重な警備をすり抜けて中に入ります。
しかし城はすでに三雲玲(観月ありさ)に乗っ取られていて、玲側についていたマツ。円城寺に華たちは捕らえられてしまいます。そこにナターシャと三雲玲が現れました。尊に因縁がありそうな玲の口振りに、華たちが尊を問い詰めると、尊の妹だという事が分かりました。
過去に恋人を殺された怒りで、一族のタブーである殺しを犯してしまった玲を止めるため、警察に通報した尊。玲は逮捕されますが逃亡し、その後消息不明でした。玲は尊に恨みを持っていて、一族を壊そうとしていたのです。
スイッチを玲が押すと、華たちが捕らえられている部屋に冷気が充満し始めます。このままでは凍え死んでしまう。その時、華の幼馴染みで円城寺の息子の輝が現れて、凍りついた皆を溶かして助け再び去っていきました。
遅ればせながら渉と三雲もディーベンブルグ王国にやってきます。渉がやってきたことを知った尊は、ついに秘密兵器を使うときが来たと、高らかに宣言。それは自動車型のタイムマシンでした。過去に戻り、玲の恋人・俊哉が殺されるのを回避すれば、玲が狂気に走らなくて良いのではないか、そう考えたのです。
尊、悦子、華、渉でタイムマシンに乗り込み、1991年に向かいます。華たちが玲の住むアパートに行くと、若き日の俊哉と玲がいました。そこには幼い華の姿がいます。動揺する華に尊は、実は華は尊と悦子の子供ではなく、俊哉と玲の子供だと説明します。
尊は玲を通報した後に不憫に思った華を盗んで我が子のように育てたのです。華はこのまま過去を変えてしまうと、和馬と出会う事もなくなり、杏も生まれないのではないかと悩みました。
同じ頃、三雲は捕らわれていた和馬と杏の元にやってきて救い出し、和馬に華がタイムマシンで過去に行ったことを伝えると、黒ずくめの集団が現れます。
華が悩んでいた事は的を得ていました。俊哉を助けようとすると、スマホに写る杏の写真が薄くなるのです。そのまま尊が俊哉を助けると、杏の写真は本当に消えてしまったのです。現在の杏も和馬の前から消えてしまい、和馬は呆然とします。
現在に戻ってきた華たちでしたが、華は杏が消えたショックが拭えずにいました。マツは尊が華の幸せを思い行動したのだと説明します。過去が変わっても華が再び和馬と巡り合うように手紙を残しておくように、尊はマツに指示していましたが、結局それも叶わずにいたのです。
尊の思いを知った華は涙を流します。しかし、自分に和馬や杏の記憶があることを不思議に思っていました。そこに、ナターシャや玲の手下がやってきて、華たちを連れ去ります。
一族は地下室に集められました。華は和馬を見つけ近寄りますが、和馬には華の記憶がないようです。華はショックで自殺しようとしますが、途中で和馬が華を思い出して事なきを得ます。和馬は先の戦いで頭を打ったせいで一時的に記憶が飛んだようでした。
そこに、渉が開発した透明化するてんとう虫3号で、姿を消していた杏が現れます。杏は鍵を抜き取ってきますが尊が捕まってしまったと話します。過去を変えたはずなのにおかしい‥ 悦子とマツは黒ずくめの一味と戦い、華は尊を助けに向かいます。
そして和馬と渉、三雲は過去であの後何があったか確認しに、再び過去に向かうことにしました。過去では助かったはずの俊哉は、奪われたバッグを取り返そうと犯人を追いかけ、結局命を落としてしまいます。
その頃、現在では華が玲と対峙していました。玲は尊の首に爆弾を仕掛けると、10分後に爆発すると告げて去っていきます。華は爆発を止めるための制御装置を見つけますが、玲が先回りしていました。華は玲と戦う事になりますが、華が玲を上回り勝利し、リミット一秒前に爆弾を止めることに成功します。
負けて呆然としている玲に和馬が近づき、俊哉が何としてでも取り返したかったバッグを玲に渡します。それは幼い華に渡すクリスマスプレゼントだったのです。それは時空を越えて玲から華に手渡されました。2人のわだかまりはついに溶け、涙を流します。
最後の問題だった王冠、裏切ったはずの円城寺が現れ顛末を話し始めます。実は裏切ってはいなかった円城寺は、王冠を探すために暗躍していたのです。結果、凍らされていた王様を助けることとなり、王様から王冠を授与されることになるのですが、尊は辞退します。その代わり、玲がしでかしたことを全て不問としてもらったのです。
尊は華と和馬にスペシャルプレゼントとして、この地で結婚式を挙げさせる事にしました。和馬の両親も呼び、執り行なわれた結婚式。華と尊がヴァージンロードを歩きます。そこで結婚式に用意したものが、全て盗んだ物と知り驚く華。
結局、桜庭家と三雲家が揉め始めてしまいます。「なんでこうなるの？」と華は嘆きました。それでも音楽と共に円城寺親子が踊りだすと、皆笑顔で踊りだします。そして誓いの言葉と共に、華と和馬はキスをするのでした。
以上、映画「劇場版 ルパンの娘」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する