劇場版 仮面ライダーウィザード in マジックランドの紹介:2013年日本映画。平成仮面ライダーシリーズ第14作『仮面ライダーウィザード』の劇場版です。魔法使いの国に迷い込んでしまったウィザードこと操真晴人は、この国の裏側でうごめく壮大な陰謀に巻き込まれていきます。
監督:中澤祥次郎 出演者:白石隼也(操真晴人/仮面ライダーウィザード)、奥仲麻琴(コヨミ)、永瀬匡(仁藤攻介/仮面ライダービースト)、戸塚純貴(奈良瞬平)、高山侑子(大門凜子)、忍成修吾(マヤ大王)、小倉久寛(輪島繁)、陣内孝則(オーマ大臣/ドレイク/仮面ライダーソーサラー)ほか
映画「仮面ライダーウィザードinマジックランド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「仮面ライダーウィザードinマジックランド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
劇場版 仮面ライダーウィザード in マジックランドの予告編 動画
映画「仮面ライダーウィザードinマジックランド」解説
この解説記事には映画「仮面ライダーウィザードinマジックランド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
劇場版 仮面ライダーウィザード in マジックランドのネタバレあらすじ:起
ある日の夜、コヨミ(奥仲麻琴)はどこからともなく現れた謎の“金色の魔法使い”に誘拐されました。操真晴人(白石隼也)はコヨミを救うべく仮面ライダーウィザードに変身しますが金色の魔法使いの魔法は予想以上に強力で、ウィザードはコヨミともども金色の魔法使いが発生させた巨大な虹色の竜巻の中に飲み込まれていきました。
晴人とコヨミが目を覚ますと、そこは人々が普通に魔法を使って生活している世界でした。人々は空飛ぶほうきで空を飛び、金の代わりに魔力で決済する「魔力流通システム」が流通していました。晴人とコヨミは仲間の奈良瞬平(戸塚純貴)や大門凛子(高山侑子)に会いましたが、二人とも晴人やコヨミのことを知らないようでした。
そんな時、街中に怪人“ファントム”が現れ、瞬平や凛子、行きつけのドーナツ屋「ど~なつ屋はんぐり~」の店長(KABA.ちゃん)らは量産型ライダー“仮面ライダーメイジ”に変身、晴人が蚊帳の外に置かれるなかあっさりとファントムを倒してしまいました。
晴人とコヨミの話を信用できない凛子は、二人をこの“魔法使いの国”を統治するマヤ大王(忍成修吾)の居城・エメラルド城まで連れて行きました。マヤ大王は晴人とコヨミにこの国でゆっくり過ごすよう促し、晴人とコヨミは金色の魔法使いの行方を追うことにしました。二人は瞬平と凛子の案内で、この世界では自給自足の生活をしながら古代魔法学の研究をしている仮面ライダービーストの変身者・仁藤攻介(永瀬匡)に会いましたが、ここでも金色の魔法使いに繋がる情報を得ることはできませんでした。
劇場版 仮面ライダーウィザード in マジックランドのネタバレあらすじ:承
続いて晴人とコヨミは、元の世界での居候先である輪島繁(小倉久寛)の骨董店「面影堂」へ行くと、そこには住み込みで働いているシイナ(瀧澤翼)という少年がいました。輪島の厚意で泊めてもらうことになった晴人とコヨミはシイナの部屋を一緒に使うことになり、シイナとのやりとりの中で、シイナの母(正木佐和)もまた晴人たちと同様に虹色の竜巻に飲み込まれて行方不明になったことが明らかになりました。シイナはマヤ大王に母を探してくれるよう懇願しましたが、その際に誰も知らないはずの母へのプレゼントの事をなぜかマヤ大王が知っていたため、シイナはマヤ大王に疑惑を抱くようになったのです。それ以来、シイナは母を探すために夜の街へ繰り出すようになったのです。
夜の街でシイナを探していたコヨミの前にマヤ大王が近衛兵を装って現れ、以前大王に対面したコヨミが魔法を使えないことを思い出してか「人と違う事は辛い。そんな世界そのものを消してしまいたくなる」と心境を明かしました。一方その頃、シイナは金色の魔法使いが虹色の竜巻を生み出して若者達を飲み込む現場を目撃していました。そこにウィザードの宿敵であるファントム3人組(メデューサことミサ(中山絵梨奈)、フェニックスことユウゴ(篤海)、グレムリンことソラ(前山剛久))が現れ、シイナを“絶望”させようとしました。元々の世界では魔力を持ちながらもまだ覚醒していない者は“ゲート”と呼ばれ、ゲートを絶望させることで新たなファントムを生み出そうとしているのです。
シイナはメイジに変身してファントムに立ち向かうも敗れ、危うく絶望させられようとしていた時に晴人と仁藤が駆け付けました。晴人はウィザードに、仁藤はビーストに変身してファントムを退け、そのままシイナの心の中の世界“アンダーワールド”へと突入しました。アンダーワールドではファントム・ウロボロスが暴れ回っており、ウィザートとビーストは協力してウロボロスを倒し、シイナを絶望の淵から救い出しました。
劇場版 仮面ライダーウィザード in マジックランドのネタバレあらすじ:転
面影堂のベッドで目を覚ましたシイナは、金色の魔法使いの正体はマヤ大王ではないかと言い出しました。裏付けを取るため晴人と仁藤はエメラルド城へと侵入、マヤ大王の部屋から隠し部屋を見つけました。その奥には“タナトスの器”という人骨で作られた巨大な魔力蓄積装置を発見しました。仁藤いわく、タナトスの器には魔力流通システムにより集められた魔力が蓄積されており、それを一気に解放すれば全ての魔法使いに膨大な魔力が流れ込み、耐えきれずに死に至るとのことでした。
そこへマヤ大王と部下のオーマ大臣(陣内孝則)が現れ、晴人と仁藤は身を隠すもそこにあの金色の魔法使いが現れ、仁藤はビーストに変身して金色の魔法使いの足止めを買って出、晴人はその隙に脱出しました。晴人は瞬平や凛子たちにマヤ大王の企みを訴えるも聞き入れてもらえず、逆に異世界からの侵略者として追われる立場になってしまいました。
晴人はウィザードに変身、愛車のバイク“マシンウィンガー”に乗り、街中の魔力流通システムを次々と破壊していきましたが、先回りしていた近衛隊長(さいねい龍二)の攻撃を受け、更には街の人々からも目の敵にされてしまいます。ところが、絶望からの生還と引き換えに魔力を失っていたシイナが現れ、晴人を信じると訴えると、瞬平や凛子も続いて晴人を信じると言い出しました。瞬平と凛子はメイジに変身し、ビーストも駆け付けて近衛兵を足止め、その隙に晴人はエメラルド城へと乗り込んでいきました。
劇場版 仮面ライダーウィザード in マジックランドの結末
エメラルド城に乗り込んだ晴人の前で、マヤ大王は遂にタナトスの器を起動させてしまいました。晴人の体内には膨大な魔力が流れ込み、街の中でもコヨミとシイナ以外の人々が苦しみ出しました。マヤ大王は晴人に、自分は生まれつき魔法を使えないこと、オーマ大王によって大魔法使いに仕立てられていたこと、そして全ての魔法使いを消し去ることで自らの孤独を癒そうと考えていたのです。ところが、タナトスの器はマヤ大王ですら知らない暴走を始め、晴人をはじめ人々は絶望し出しました。そこに現れたオーマ大臣は、自らの正体はファントム・ドレイクであること、この魔法の国はコヨミの持つ“賢者の石”の力を利用して生み出したものであること、そしてマヤ大王とタナトスの器を利用して人々を絶望させ、ファントムの支配する世界を築き上げるという自らの野望を明かしました。
騙されていたことに気付いたマヤ大王、そして晴人はいよいよ絶望の淵に追い詰められましたが、コヨミの祈りの声を受け取った晴人は決して希望を捨てないと奮い立ち絶望に打ち勝つと、マヤ大王に「俺が最後の希望だ」と語りかけました。
オーマ大臣は金色の魔法使いこと仮面ライダーソーサラーに変身、晴人もウィザードに変身して一騎打ちが始まりました。ソーサラーの強大な魔力に一時は追い詰められたウィザードでしたが、最強フォーム“インフィニティースタイル”にフォームチェンジすると更にその上をいく究極フォーム“インフィニティードラゴン”となり、必殺のライダーキックを繰り出してソーサラーを倒しました。
やがて虹色の竜巻が発生、晴人はマヤ大王に元の世界での再会を約束すると、コヨミとともに元の世界へと戻っていきました。そして晴人とコヨミは、街の中で母親と歩くシイナ、そして妻(乙黒えり)と幸せそうに歩くマヤ大王の姿を見かけ、微笑みを浮かべました。
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