仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティの紹介:2020年日本映画。『平成仮面ライダーシリーズ』最終作(第20作)の『仮面ライダージオウ』(2018年~2019年放映)に登場する“2号ライダー”の仮面ライダーゲイツこと明光院ゲイツを主人公に据えたスピンオフ作品です。テレビシリーズ最終回の後であり『仮面ライダー 令和ザ・ファースト・ジェネレーション』(2019年公開)とは展開が異なる世界を舞台に、普通の高校生として暮らしていたゲイツと仲間たちが新たな事件に巻き込まれていきます。本作が初主演作となるゲイツ役・押田岳をはじめテレビシリーズのオリジナルキャストが再集結、歴代2号ライダーを演じた戸谷公人(『仮面ライダーディケイド』)、 村上幸平(『仮面ライダー555』)、木ノ本嶺浩(『仮面ライダーW』)、岩永洋昭(『仮面ライダーオーズ』)がゲスト出演しています。監督はテレビシリーズで最多演出を務めた諸田敏(『百獣戦隊ガオレンジャー』『仮面ライダーゴースト』など)、脚本はテレビシリーズのサブライターを務めた毛利亘宏(『宇宙戦隊キュウレンジャー』など)が手掛けています。
監督:諸田敏 出演者:押田岳(明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツ(声))、奥野壮(常盤ソウゴ/仮面ライダージオウ(声))、大幡しえり(ツクヨミ/仮面ライダーツクヨミ(声))、渡邊圭祐(ウォズ(黒ウォズ)/白ウォズ/仮面ライダーウォズ(声))、板垣李光人(ウール)、紺野彩夏(オーラ)、兼崎健太郎(スウォルツ)、小山力也(オーマジオウ(声))、津田健次郎(カッシーン(声))、村上幸平(草加雅人/仮面ライダーカイザ(声))、木ノ本嶺浩(照井竜/仮面ライダーアクセル(声))、岩永洋昭(伊達明/仮面ライダーバース(声))、戸谷公人(海東大樹/仮面ライダーディエンド(声))、生瀬勝久(常磐順一郎)ほか
映画「仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティの予告編 動画
映画「仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ」解説
この解説記事には映画「仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
「仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ」のネタバレあらすじ:起
2018年9月。『仮面ライダージオウ』テレビ本編最終回でリセットされた世界。仮面ライダーの力と記憶を失った明光院ゲイツ(押田岳)はごく普通の「光ヶ森高校」に通う高校生として暮らしていました。柔道部のエースとして活躍するゲイツは将来メダリストになる夢を持っており、次の日曜日に控える大きな大会に向けて意気込んでいました。しかし、ゲイツは時折自分が“救世主”として“最低最悪の魔王”オーマジオウ(声:小山力也)に立ち向かう夢にうなされていました。
ゲイツ同様にライダーや“タイムジャッカー”の力と記憶を失った常盤ソウゴ(奥野壮)、ツクヨミ(大幡しえり)、ウール(板垣李光人)、オーラ(紺野彩夏)はゲイツと同じ学校で青春を謳歌していました。ツクヨミは大学の推薦入学が内定しており、将来医者になるという夢を持っていますが、ソウゴは以前の世界と変わりなく、将来の進路を心配する大叔父の常磐順一郎(生瀬勝久)に「俺は“王様”になるんだからさ」と語っていました。ソウゴはゲイツに「俺の夢とどっちが先に叶うか競争だね」と持ちかけましたが、不機嫌になったゲイツは「お前の浮ついた夢と一緒にするな!」とキレてしまいます。
ランニングをしているゲイツの前に、消滅したはずの白ウォズ(渡邊圭祐)が現れました。白ウォズは「救世主伝説」という1冊の本を手にしており、「間もなく君にとって特別な1日が始まる。君の進むべき道が決まるだろう」と意味深なことを言い、ゲイツに「“魔王”には気を付けた方がいい」と忠告してきました。白ウォズは「健闘を祈るよ」と告げると、ゲイツに“ブランクウォッチ”を渡していずこへと姿を消しました。ゲイツはブランクウォッチを投げ捨ててそのままランニングを続けました。
ブランクウォッチを拾った白ウォズは「この本によれば、2018年9月、普通の高校生・明光院ゲイツには最低最悪の魔王オーマジオウを倒し、時の救世主となる未来が待っていた。おっと、それはまだ先の話でした」と語りました。
「仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ」のネタバレあらすじ:承
柔道大会当日。ソウゴ・ツクヨミ・ウール・オーラが見守る中、ゲイツはライバルの帝國高校との勝負に挑んでいました。ゲイツは“高校柔道界の最低最悪の魔王”として恐れられている相手の大将・牙杉(熊野準)との試合に臨みますが、試合中に足首を骨折してしまいました。
ゲイツの診察にあたった主治医の伊達明(岩永洋昭)は、ゲイツは日常生活には戻れても競技に戻るのは難しいと判断しました。ゲイツは深く落ち込み、その様子を密かに海東大樹(戸谷公人)が見つめていました。
ゲイツは見舞いに来てくれたツクヨミと将来の夢について語り合っていたその時、オーマジオウからゲイツ抹殺の指令を受けたカッシーン(声:津田健次郎)が襲い掛かってきました。するとそこにまた白ウォズが現れ、「君を救世主に導くために未来からやってきた」と言うとゲイツに再びブランクウォッチを渡しました。ウォッチを手にしたゲイツは、微かに自分がライダーだった頃の記憶に触れました。白ウォズは「使い方はご存じのはず」とジクウドライバーを渡しますが、ゲイツは「使い方なんてわかるか!」と拒絶しました。
ゲイツたちに襲い掛かろうとするカッシーンの前に伊達が立ちはだかり、「俺の病院で何してくれたんだ」と言うと仮面ライダーバース(声:岩永洋昭/演:永徳)に変身してカッシーンを倒しました。事態を飲み込めないゲイツに白ウォズは「君が救世主にならなければ、常盤ソウゴが最低最悪の魔王としてその名を轟かせることになる」と告げ、ゲイツは先日見たオーマジオウの夢を思い出しました。白ウォズは改めてゲイツに覚悟を迫り、伊達は「面倒なことに巻き込まれちまったな」とゲイツの身を案じ、これまでの自身の経験を話したうえで「人生何が起こるかわからん。だから面白いってことさ」とゲイツを励ましました。
やがてゲイツは退院、話を聞いたソウゴは自分が魔王になるのかと驚きました。そんなゲイツたちのクラスに海東が転校生を装って入り込んできました。海東はゲイツに馴れ馴れしく接し、ゲイツの将来の進路について尋ねてきました。ゲイツが拒むと、彼が“あるもの”を持っていないことに気付いた海東は「僕にできることがあるなら何でも相談したまえ」と告げて去っていきました。
ゲイツは担任教師のスウォルツ(兼崎健太郎)から、希望していた体育学校の推薦入学の話が取り消されたことを告げられました。スウォルツは気持ちの整理ができていないゲイツに「人助けがしたいなら警察官なんかどうだ?」と勧められ、オーラは父である警視総監のコネを紹介すると言い出しました。
「仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ」のネタバレあらすじ:転
ゲイツはカフェで風都警察署の刑事・照井竜(木ノ本嶺浩)と引き合わせられました。同行したソウゴやツクヨミからどうして刑事になったのか聞かれた照井は「俺に質問するな」と言いつつ、最初は復讐のためだったが仲間たちが自分を変えてくれたこと、そして街を守るために戦っていることを語りました。ソウゴはゲイツが柔道を始めた理由を思い出しました。照井はゲイツに「生きていくために大事なのは何になるかじゃない。人に何ができるかだ」と助言し、ツクヨミに「助けになってやれ」と声をかけました。
ソウゴは未だにいじけているゲイツに「いつまでそうしているつもり? 悲劇のヒロインじゃないんだから」と声をかけました。ゲイツは「お前のお気楽な夢と一緒にするな! 俺は全てを失ったんだぞ!」と感情を爆発させますが、ソウゴは「俺だって真剣に王様になりたいって思ってる。ゲイツと何が違わない?」と反論しました。ソウゴやツクヨミは、ゲイツが柔道を始めた理由は「人を守るために強くなりたい」ということを思い出させました。ツクヨミがゲイツに「前を向くしかないよ」と諭したその時、またもやカッシーンが襲い掛かってきました。ゲイツを庇ったソウゴはカッシーンから「魔王」と呼ばれ、動揺してしまいます。その場にまたしても白ウォズが現れ、ゲイツにブランクウォッチを渡して今度こそ救世主になる覚悟はあるのかと問うと、突然現れた海東が「これがこの世界のお宝かい?」とブランクウォッチを取り上げました。更にその場に今度は仮面ライダーカイザ(声:村上幸平)が現れ、カッシーンに攻撃を仕掛けました。海東はゲイツに「かつては君も仮面ライダーだった」と語りました。カイザはカッシーンにとどめを刺そうとしましたが、カッシーンはソウゴを連れて異次元空間へ逃げてしまいました。海東は「また会おう」と言うと、カイザと共にオーロラカーテンの中へ消えていきました。
白ウォズは状況を飲み込めないゲイツとツクヨミに、「君たちはかつて世界を救った。常盤ソウゴは最低最悪の魔王にならない道を選び、再び王への道を歩き始めた。だが、それを邪魔しようとする者が現れた」と語り、海東こそが全ての黒幕だとしてゲイツに今度こそ覚悟を迫りました。しかし、ゲイツは白ウォズの言葉に耳を貸さず、「アイツは最低最悪の魔王になる男じゃない」とソウゴを探しに向かいました。
一方、海東は変身を解除したカイザこと草加雅人(村上幸平)に「助かったよ。君のおかげで最悪の事態は免れた」と声をかけました。草加は「ゲイツにはどこかで会った気がする(テレビ本編の第5話・第6話を参照)。奴も仮面ライダーじゃないのか」と海東の真意を尋ねると、海東は「彼には覚悟が足りない」と語りました。白ウォズから奪ったブランクウォッチは塵となって消滅しました。
ゲイツは照井の駆るバイクに乗り、照井が超常犯罪捜査課から得た情報を元にカッシーンの待つ工場へと向かいました。照井はゲイツに「いい顔になったな。目的のある男の顔だ」と伝えると仮面ライダーアクセル(声:木ノ本嶺浩/演:永徳)に変身、ゲイツにソウゴを任せるとカッシーンと戦い始めました。カッシーンはもう1体のカッシーンを召喚してアクセルを追い詰めますが、照井やソウゴ、ツクヨミの言葉に奮起したゲイツもカッシーンに立ち向かいました。ゲイツは「俺は柔道をやりたかったんじゃない。みんなを守りたいから。俺に力をくれ!」と叫ぶと、手元に“ゲイツライドウォッチ”が現れました。自分が仮面ライダーだったことを思い出したゲイツは現れた白ウォズからジクウドライバーを受け取り、仮面ライダーゲイツ(声:押田岳/演:縄田雄哉)に変身しました。ライダーゲイツはアクセルと共にライダーキックを放ち、2体のカッシーンを撃破しました。
すると、態度を豹変させた白ウォズが「この本によれば、救世主は最低最悪の魔王を倒し、未来永劫に渡って人々の上に君臨する。“真の救世主”たるこの私がね」と本性を現し、海東から仮面ライダーディエンドの力を奪って作った“アナザーディエンドウォッチ”でアナザーディエンド(声:渡邊圭祐/演:今井靖彦)に変身しました。
「仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ」の結末
アナザーディエンドはゲイツの力を奪おうとしましたが、駆け付けた海東がゲイツをオーロラカーテンの中に匿いました。完全に記憶を取り戻したゲイツに、海東は真の黒幕が白ウォズであることを告げ、白ウォズからディエンドの力を取り戻すために黒ウォズ(渡邊圭祐)と手を組んだことを明かしました。黒ウォズはまだ記憶を取り戻していないソウゴに「君は将来“最高裁善の魔王”としてその名を轟かせるだろう、多分ね」と語り掛けました。
ゲイツは「俺は俺の未来を選んだ。その未来をお前が捻じ曲げようとするのなら俺がお前を倒す。俺が世界を守ってみせる!」とアナザーディエンドに告げ、海東はかつて白ウォズから奪った、書いたことが本当のことになる不思議なノートに「4人のライダーが今ここに集結した」と書き込みました。いつの間にかソウゴとツクヨミもジクウドライバーとライドウォッチを手にしており、ゲイツ・黒ウォズ・ソウゴ・ツクヨミはそれぞれ仮面ライダーゲイツリバイブ・仮面ライダーウォズギンガファイナリー・仮面ライダーグランドジオウ・仮面ライダーツクヨミに同時変身しました。4人のライダーはアナザーディエンドが召喚した大量のカッシーンと激闘を繰り広げ、グランドジオウは仮面ライダーファイズブラスターフォーム、仮面ライダーWファングジョーカー、仮面ライダーオーズプトティラコンボを召喚してカッシーンを撃破しました。
ゲイツリバイブはアナザーディエンドに一騎打ちを挑みますが、圧倒的な強さを誇るアナザーディエンドに苦戦を強いられました。変身を解除させられたゲイツは「貴様が真の救世主だと? 笑わせるな! 支配したいだけの男に救世主を名乗る資格はない! 命を捨ててでも守りたいものを守る、それが救世主のあるべき姿だ!」と言い放ちました。ゲイツの覚悟を読み取った海東は、歴代の平成2号ライダー(G3・ナイト・カイザ・ギャレン・威吹鬼・ガタック・ゼロノス・イクサ・ディエンド・アクセル・バース・メテオ・ビースト・バロン・マッハ・スペクター・ブレイブ・クローズ・ゲイツ)の力が宿った“ゲイツマジェスティライドウォッチ”を授けました。ゲイツは最強形態へと変身を遂げ、黒ウォズは「祝いたくないが」と言いつつも「祝え! 闇に苦しむ人々を救い、未来に光を取り戻す真の救世主、その名も“仮面ライダーゲイツマジェスティ”。まさに生誕の瞬間である」と口上を述べました。
ゲイツマジェスティは歴代2号ライダーの力を使い、アナザーディエンドが召喚した怪人たちを一掃していきました。そしてゲイツマジェスティは「これが救世主の力。人を救いたいと想う力だ!」と必殺のライダーキックを炸裂させ、アナザーディエンドを倒しました。海東は敗れた白ウォズからディエンドの力を取り戻し、黒ウォズは「君の野望はこれで終わりだ。私とひとつになるんだ」と白ウォズを吸収しました。海東は「これで一件落着かな」と引き上げようとしますが、ゲイツは「まだ終わってない」と海東を殴り、「確かに悪いのは奴(白ウォズ)だ。だが、お前も俺を、俺たちを利用した。俺の過去を蘇らせるのがお前の作戦だったな。だが俺たちの未来は俺たちが決める。お前も過去も関係ない」と告げました。海東は「気に入ったよ。また会おう」と告げるとその場を去っていきました。
世界に平和が戻り、ゲイツはソウゴと順一郎に大学受験を止めたことを伝え、「俺は世界を救う救世主になる」と宣言しました。そしてゲイツはソウゴに「俺の夢とお前の夢、どちらが先に叶えられるか競争だ」と告げ、黒ウォズは陰ながらゲイツ、ソウゴ、ツクヨミを見守ることにしました。その一方で、ゲイツの進路を聞いたスウォルツは「面白くなりそうだ」と薄ら笑いを浮かべていました。
以上、映画「仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ」のあらすじと結末でした。
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