映画「記憶屋 あなたを忘れない」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
記憶屋 あなたを忘れないの紹介：2020年日本映画。「愛する人のために、あなたは何ができますか？」第22回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞した織守きょうやの小説『記憶屋』をHey! Say! JUMPの山田涼介主演で映画化した作品です。恋人が自分に関する記憶をなくした青年が、真実を突き止めるべく都市伝説で語り継がれる“記憶屋”を探したその先には…。
監督：平川雄一朗 出演者：山田涼介（吉森遼一）、芳根京子（河合真希）、蓮佛美沙子（澤田杏子）、佐々木蔵之介（高原智秋）、泉里香（安藤七海）、櫻井淳子（吉森朝子）、戸田菜穂（水野里香）、ブラザー・トム（外山）、濱田龍臣（関谷要）、佐生雪（佐々操）、須藤理彩（河合希美）、杉本哲太（福岡琢磨）、佐々木すみ江（内田アイ子）、田中泯（菅原慎一）、稲垣来泉（河合真希（幼少期））ほか
この解説記事には映画「記憶屋 あなたを忘れない」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
満月の夜。大学生の吉森遼一（山田涼介）はネット上の都市伝説好きが集まるサイトで、“記憶屋”なる存在の情報を探していました。“記憶屋”とは人の記憶を消すことのできる者であり、遼一は果たして“記憶屋”が本当に実在するのか、半信半疑になりながら調べていました。
遼一が“記憶屋”を探しているのは、同じ大学に通う恋人の澤田杏子（蓮佛美沙子）が、なぜか遼一に関する記憶だけ失ってしまった原因を突き止めるためでした。
遼一は杏子にプロポーズをしたところOKをもらい、幸せの絶頂にありましたが、その矢先に突然、杏子からの連絡が一切途絶えてしまったのです。数日後、遼一が杏子と偶然再会した時には、既に杏子から遼一の記憶は失われていました。
遼一は“記憶屋”について過去に心当たりがありました。それは遼一が幼い頃、幼馴染みの少女・河合真希（稲垣来泉）が連続幼女誘拐事件に巻き込まれた時のことでした。遼一の目の前で男に連れ去られた真希でしたが、やがて無事に戻ってきた真希は事件のことを全く覚えていませんでした。このことは当時から都市伝説として語り継がれていた“記憶屋”の仕業だと思われていたのです。
そんなある日、遼一は、大学の特別講座に招かれた弁護士の高原智秋（佐々木蔵之介）と出会いました。彼もまた、とある理由で“記憶屋”を探しており、遼一を杏子がアルバイトしている喫茶店に連れて行くと、遼一の記憶を取り戻すために協力すると申し出ました。遼一はいまだに記憶が戻らない杏子のためにも、高原と助手の安藤七海（泉里香）の協力で本格的に“記憶屋”探しに乗りだしました。
高原が半信半疑ながらも“記憶屋”を探しているのは、離婚した元妻・里香（戸田菜穂）との間の一人娘・愛莉のことでした。高原は実は余命宣告を受けており、愛莉から自分の記憶を消すことで、新しい人生を歩んで欲しいと考えていたのです。
真希の過去に何があったのか探ることにした遼一と高原は、広島に住む真希の祖父・菅原慎一（田中泯）から事情を聞くために現地に向かいました。そこで遼一は、今まで明かせなかった事実を慎一に打ち明け、泣きながら詫びました。
それは、真希が誘拐された日、町の花火大会に向かう途中だった遼一は、真希を足手まといだと感じて置き去りにしてしまったのです。戻った時には真希は既に連れ去られていたのです。慎一は遼一に「忘れないと生きていけない人もいる。辛い記憶は忘れれば前に進める」と諭しました。
遼一は、杏子が仮に自ら望んで記憶を消したというのならば、それは思い出したくもない辛い記憶があるのではないだろうかと考えていると、七海が“記憶屋”に記憶を消されたという女子高生・佐々操（佐生雪）に関する情報を入手してきました。
操が記憶を失くした日、同級生の関谷要（濱田龍臣）が「“記憶屋”に会いに行ってくる」というメールを受け取っていたというのです。実は操は世間を震撼させた連続女性強姦事件の被害者のひとりだったのです。
そんな時、高原の病状が悪化、とうとう入院生活を余儀なくされてしまいます。自らの死期を悟った高原の前に真希（芳根京子）が現れました。“記憶屋”の正体はなんと真希であり、高原は最初からそのことを知っていたのです。
高原は、愛莉の中の自分に関する記憶を消して欲しいと依頼しますが、何やら苦しそうな表情を浮かべる真希を前に、依頼を取り消そうとも考えました。“記憶屋”の能力とは、相手から記憶を消すと同時に、消した記憶を自ら背負い込むことでもありました。真希の中には、これまで記憶を消してきた者たちの悪夢のような残像が浮かび上がっていました。
その頃、遼一は高原の事務所で操と同じ連続女性強姦事件の被害者のリストを確認したところ、決して受け入れることのできない事実に辿り着きました。
それは何と、杏子も事件の被害者であり、彼女が被害に遭ったのは何と遼一が杏子にプロポーズしたその夜だったのです。降りしきる雨の中、事務所を後にした遼一は、やり場のない怒りを露にしていました。
それから程なくして高原は亡くなり、遼一は里香から一通の手紙を受け取りました。「僕はこのあと“記憶屋”さんに会う。記憶屋さんは憎むべき存在じゃないよ」
遼一は高原の遺した「悲しいことがあっても、殺したくなる人がいても、それはいつか必ず罰せられるから」という言葉で立ち直りました。高原の手紙は「遼一君と“記憶屋”さんが、お互い許し合えることを」と締め括られていました。
遼一は病院で真希が愛莉に寄り添っていたことを思い出し、高原の葬儀に参列している愛莉の元へ駆け付けました。愛莉はまだ父の記憶が消されていませんでした。
遼一は真希の元に向かい、改めて彼女こそが探し求めていた“記憶屋”であることを確認しました。真希は愛莉の記憶を消せなかったことを認め、実は真希は遼一に想いを寄せており、いけないことだと知りつつも杏子の記憶を消したことを打ち明けました。
遼一は「記憶は消してもまた再生できる。周りの人が思い出させてくれるんだ。真希にも俺がいる。もう止めるんだ」と真希を抱きしめ、高原の「罪を許すことも大切だ」という言葉を思い出して、彼女を許すことにしました。
その後、真希は遼一の前から姿を消し、遼一は杏子と新たな思い出を作ろうと決意しました。
以上、映画「記憶屋 あなたを忘れない」のあらすじと結末でした。
無いですよ
何の続きが見たいですか
ないと思うが見たいと思う。
記憶屋って面白い
映画でも、遼一から真希の記憶は消されたんですかね
誰も座っていない椅子をキョトンと眺めていたことは、そういうことかな
原作は続編がありますね
この記憶屋続編あると思いますか?
ワタシはなんとなくある気がします。