クロユリ団地の紹介:2013年日本映画。『クロユリ団地』は「リング」「仄暗い水の底から」の中田秀夫監督。前田敦子、成宮寛貴の主演で老巧化した団地が舞台のホラー作品。13年前から謎の死が続いているクロユリ団地に知らずに引っ越してきた女性・明日香は、隣の部屋から響いてくる不気味な音に悩む。そして隣の部屋で孤独死した老人を発見してから周囲で恐ろしい出来事が続発するようになる。遺品整理にやってきた笹塚の助けを借りながら老人が伝えようとしていた事実を探っていく。
監督:中田秀夫 企画:秋元康 出演:前田敦子 成宮寛貴 勝村政信 西田尚美 田中奏生 高橋昌也 手塚理美
映画「クロユリ団地」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「クロユリ団地」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
クロユリ団地の予告編 動画
映画「クロユリ団地」解説
この解説記事には映画「クロユリ団地」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
クロユリ団地のネタバレあらすじ:はじまりはクロユリ団地から
主人公前田敦子演じる二宮明日香は家族でクロユリ団地に越してくる。家族は父、母、新年度から小学生になる弟と介護士を目指す明日香の四人家族だ。荷物の片付けも程々にして母は明日香にお隣さんの所へ挨拶に行くように頼む。明日香は挨拶に行くがドアを叩いても反応がなくしばらくしてから拳1つ分ドアがつっけんどんに一瞬開いただけだった。 明日香は町の様子を見に散歩へ出ると砂場で少年が遊んでいた。名前はミノルといい弟と同い年であった。この時少々不可解な事を口走る。お隣さんのことを血の繋がりはないがお祖父さんだと言った。翌朝朝五時半から目覚ましの爆音に叩き起こされる。しかし明日香の目覚ましではなくその音はお隣さんから聞こえてくる音だった。それから目覚ましの音と奇妙な音が度々聞こえるようになる。家族にその話をしたが家族には聞こえない様子。一家は次の連休の出かけるところの話をするくらい平和だった。しかし奇妙な音と介護学校の友人からクロユリ団地の何かこの世のものでないものが出るという噂を聞き明日香の不安は高まっていく。
クロユリ団地のネタバレあらすじ:孤独死
明日香は介護の学生ということもあり隣のおじいさんが気がかりになる。ある日お隣を訪ねるとそこには孤独死しているおじいさんがいた。おじいさんは壁に向かって座り込み右手で壁を引っ掻いた無数の痕が残っていた。警察によると死後三日程が経っていた。明日香が訪ねた直後に死んだのかもしれない。翌日明日香は隣の部屋に行くと遺品収集業者の人が遺品を整理していた。この時明日香はその中の一人である笹原忍と出会う。笹原はなるべくおじいさんの部屋には近づかないよう忠告する。孤独死と遺品収集業者を取り上げることで現代の問題を垣間見ることができる。
クロユリ団地のネタバレあらすじ:少年の呪縛
徐々に混乱していく中で明日香はミノルを家に招いて遊ぶことを約束する。そしてミノルが家に訪れると突然壁がひび割れ始めた。時間が経つとひびはなくなった。その夜明日香は不吉な夢で目を覚ます。明日香は死んだおじいさんの部屋にいる。するとおじいさんが壁を爪で引っ掻いた後明日香の耳元で「お前も死ぬ」といった。疲労も溜まる中介護学校の補助授業中友達を補助していたはずがおじいさんを抱え、お前も死ぬと再び宣告される。パニックに陥った明日香は自宅に飛び戻るが誰もいない。電話をかけても通じないため笹原に電話をするが、お隣さんの家に行ってしまう。彼女はそこで思い出してしまった。家族は全員十数年前に旅行中のバスの中で事故死しており、彼女に家族はいなかった。そしてそれ以降は叔父の家で暮らし新年度から一人暮らしをしようと団地に引っ越してきたのだった。
クロユリ団地の結末
笹原は彼女の過去の話も踏まえ霊媒師を呼ぶ。霊媒師によると問題はおじいさんではなかった。他でもない少年ミノルと関わったことが原因だった。ミノルは13年前クロユリ団地でかくれんぼをしていた。その際隠れたごみ箱の中に閉じ込められそのまま焼却炉に送られてしまったのだった。霊媒師にミノルを家に入れてはいけないと忠告されるも引き込まれるようにミノルを入れてしまう。どうにかしようと本格的なお祓いを始めることになる。お祓い中笹原は明日香と共に部屋にいることにした。そして案の定ミノルがやってくる。帰るよう促すがミノルは明日香の家族に化け精神的攻撃を仕掛けてくる。明日香は堪えるが笹原は元婚約者を目の前に耐えられず扉を開けてしまう。笹原はミノルと共に床の底に引きずり込まれ気が付くと焼却炉の中にいた。徐々に火がつき始め炎の中に悶絶しながら消滅した。彼はミノルの世界に引きずり込まれてしまったのだろう。そして明日香は笹原がいなくなったショックで再び家族を亡くす前の自分の殻の中に閉じこもってしまった。結局ミノルという怨霊を成仏させることはできなかったのだった。
「クロユリ団地」感想・レビュー
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生まれて初めてトラウマになったホラー映画です。笑
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泣くかわめくか以外のところは主人公の声が小さくて聞き取りづらい。泣くのも多くてうんざりしました。最後ショックで家族が死んだ直後のようになってしまったと言うことは、一人暮らしを始める前は普通の様子だったということでしょう。なぜ急に家族と引越ししたと思い込んだのか謎です。家族と引越しという設定なので仕方がないでしょうが、学生の一人暮らしには部屋数が多く広すぎて不自然です。最後までそこに一人で引っ越していたとは思いませんでした。確かに自分の部屋が作ってありましたね…。広すぎるゆえに家族がいると思ってしまった気もする。ホラーですが、目を背けずに観れました。
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団地は世帯じゃなきゃ入れないのに、なぜ明日香は家族がみんな死んでて一人暮らしなのに契約ができたのだろう。疑問。
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幽霊に気を引かれすぎて、明日香の両親が3日にわたって同じやり取りを繰り返す理由を知ったとき、ぞっとしました。あっちゃんの迫真の演技、良かったです。
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一人でこんな所に住む事が不自然。アパートとかの設定の方が良かった。あっちゃんの演技は良かったけど、ちょっと不幸すぎ。せめて解放されて欲しかったな。
明日香の家族が十数年前に亡くなってしまっていたことに驚きました。ミノルに引きずり込まれたのは笹原だけでしたが、明日香にもショック症状が残ってしまったのが見ていて怖かったです。結局、ミノルを成仏させることが出来なかったので、また他の人に被害が出るかもしれないと思いました。