“それ”がいる森の紹介:2022年日本映画。「リング」で日本に一躍Jホラーブームを巻き起こし、数々のホラー映画を手掛けた中田秀夫監督が、東京からやってきた親家に降り掛かる謎の恐怖を描いた作品に挑戦します。得体の知れない「何か」に襲われる恐怖が上手く描かれています。
監督:中田秀夫 出演:相葉雅紀(田中淳一)、松本穂香(北見絵里)、上原剣心(赤井一也)、江口のりこ(赤井爽子)、尾形貴弘(尾花修司)、中村里帆(野本綾子)、眞島秀和(綾波武史)、宇野祥平(長尾良平)、松浦祐也(中村良一)、酒向芳(岩村義男)、野間口徹(湯川大輔)、小日向文世(児玉勉)、ほか
映画「“それ”がいる森」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「“それ”がいる森」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「“それ”がいる森」解説
この解説記事には映画「“それ”がいる森」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
“それ”がいる森のネタバレあらすじ:起
福島市にある天源森。ホストクラブを襲撃して大金を手に入れたカップルがお金を埋めている時に、何かに襲われてしまいます。
天源森の近くに引っ越してきた田中淳一(相葉雅紀)は、妻の爽子(江口のりこ)と息子の一也(上原剣心)と東京で暮らしていたものの、妻の父親と折り合いが悪く、逃げ出すような形で単身引っ越してきました。
淳一がビニールハウスで栽培していたオレンジの様子を見ていると、一也が一人でやってきました。中学受験を控えていた一也は、最近成績が振るわなかったために爽子から大好きなサッカーを無理やり辞めさせられてしまい、ストレスが溜まったため淳一に相談に来たのでした。
妻にもお願いされ、一也を預かることになった淳一。一也の転入の手続きを済ませます。
早くも福島での生活に馴染み、友人と天源森で遊んでいた一也は、森で見慣れない何かを目撃します。クラスメイトにそれを話したものの誰も信じてくれないために、今一度皆を連れて天源森に向かいます。
しかし、何も見つけられなかったため森を出ようとしたとき、凄いスピードで動く人間のような存在を見つけました。その姿をスマホで撮影してしまったクラスメイトが、それに襲われます。一也はその光景を目にしましたが、気を失ってしまいました。
“それ”がいる森のネタバレあらすじ:承
一也たちが帰らないことを心配した淳一は、担任教諭の北見絵里(松本穂香)と捜索を開始します。スマホの位置情報を使い、淳一は天源森で倒れている一也を発見しました。気がついた一也に、一緒だったクラスメイトの事を尋ねますが、何かに怯えた一也は何も話そうとしません。
結局、介入した警察も熊の仕業だと断定し、一也も勝手に森に入った事を叱られ、皆からも熊に襲われたものと決めつけられてしまいました。これで一也は心を閉ざしてしまい、淳一も困り果ててしまいます。
ある夜、淳一はビニールハウスが何者かに荒らされてるのを目撃します。それは小さい人間のようですが、不気味な何かでした。一也の学校でも女子生徒が何者かに連れ去られてしまう事件が起こります。
翌日、淳一は一也がまた天源森に勝手に入ったことを知り叱責しますが、一也が熊ではない何かが映ったスマホが森に落ちているからと話したため、森に入りスマホを発見しました。そのスマホから、謎の生物の存在を確認します。
“それ”がいる森のネタバレあらすじ:転
スマホを持ち帰った淳一でしたが、ビニールハウスから謎のうめき声を聞いたため、ビニールハウスに入ると不気味な人形の怪物が2体現れます。淳一に襲いかかる怪物、しかし淳一が腐ったオレンジに触れていたため、怪物は逃げ出していました。
助かった淳一は、怪物がいる事を警察に必死に訴えますが、誰も信じようとしません。淳一はそれから自分で怪物の事を調べます。そこで、60年前にあった同様の失踪事件の目撃者である児玉(小日向文世)に会いに行きました。
児玉も淳一と同じく誰も話を信じてくれなかったため、次第に口を噤み、独自で調査を続けてきたのです。そして天源森に宇宙人がいるとの結論に至ったのでした。
淳一に連絡が入り、今度はキャンプに来ていた家族が襲われたと言います。両親が殺され、子供だけが消えている所から、狙いは子供だと断定します。さすがに事態を重く見た警察は、事態が解決するまで子供を学校に避難させる事を決めました。
“それ”がいる森の結末
村人たちは山を捜索しますが、皆殺され、謎の停電が起きました。学校では校舎の外を3体の宇宙人が歩いているのが目撃されます。担任教諭の北見は子供たちを逃がそうとしますが、宇宙人に見つかり追いかけられてしまいます。
やがて、宇宙人に立ち向かった一人のクラスメイトが捕まったので、一也はクラスメイトを追い始めます。その頃、淳一は森で宇宙人を追っていました。そこで宇宙人が一也のクラスメイトの一人を捕食し、分裂するところを見てしまいました。
宇宙人は淳一に襲いかかりますが、腐ったオレンジを染み込ませた棒で立ち向かった淳一が、宇宙人を撃退しました。植物レベルの細菌に適応できないと判断した仮説が当たった形になります。クラスメイトを追ってきた一也と合流し、追ってきたもう一体の宇宙人と戦い、苦戦を強いられますが、何とか撃退しました。
北見は子供たちを守るため必死で抵抗していました。ギリギリのところで一也や淳一がやってきて、残りの宇宙人を撃退していきます。
一ヶ月が過ぎ、すっかり学校に馴染んでいました。爽子の了解を得て一也は淳一の元で過ごすことにしたのです。楽しそうな一也を淳一は笑顔で見守っています。その上空を、見慣れない飛行物体が飛んでいきました。
以上、映画「“それ”がいる森」のあらすじと結末でした。
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