オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダーの紹介:2011年日本映画。石ノ森章太郎の代表作『仮面ライダー』の生誕40周年・東映創立60周年を記念し、2012年公開の『アベンジャーズ』に対抗すべく日本特撮界の総力を挙げて製作された超大作です。『平成仮面ライダーシリーズ』第12作『仮面ライダーオーズ』と第8作『仮面ライダー電王』を軸に昭和・平成を股に掛けた総勢63名の歴代仮面ライダーがここに集結。更には同じ石ノ森章太郎作品の『人造人間キカイダー』『キカイダー01』『イナズマン』『快傑ズバット』までもが登場する一大お祭り映画となりました。キャッチコピーは「世界よ、これが日本のヒーローだ!!」であり、後に『アベンジャーズ』は「日本よ、これが映画だ」と返しています。
映画「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダーの予告編 動画
映画「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」解説
この解説記事には映画「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダーのネタバレあらすじ:起
仮面ライダーオーズ・タトバコンボ(声:渡部秀/演:高岩成二)は3体の怪人と戦っていました。この怪人はオーズがいつも戦っている宿敵“グリード”の怪人“ヤミー”とは違い、攻撃しても“メダル”が出てきませんでした。オーズが戸惑いながら戦っている最中に遅れてアンク(三浦涼介)がバイク“ライドベンダー”で駆け付け、この怪人たちはヤミーではないと指摘しました。
戦いの最中、3体の怪人はひとりの少年・ナオキ(吉川史樹)と出くわし、彼の腹部に突然開いた異次元空間の中へと消えていきました。オーズが気を失ったナオキを助けようとしたその時、上空から突如として時の列車“デンライナー”が現れました。デンライナーから降りて来たのは仮面ライダーNEW電王・ストライクフォーム(声:桜田通/演:渡辺淳)と剣状の武器“マチェーテディ”と化した相棒のテディ(声:小野大輔/演:金田進一)でした。NEW電王は変身解除して野上幸太郎(桜田通)となり、テディと共にナオキと契約したとみられる3体の怪人“モールイマジン”の行き先を調べました。モールイマジンが飛んだのは今(2011年現在)から約40年前の1971年11月11日。しかし、幸太郎にもテディにも、なぜ40年前には生まれていないはずのナオキに1971年の記憶があるのかは分かりませんでした。
オーズは変身解除して火野映司(渡部秀)となり、アンクと共に幸太郎たちに事情を尋ねてみました。テディは映司が仮面ライダーであることも、アンクがグリードであることも知っており、モールイマジンのような悪のイマジンは契約者の記憶を辿って過去へと飛び、自分達の都合のいいように歴史を変えるのが目的であると語りました。幸太郎は「イマジンは俺たちが始末する」とこれからデンライナーで1971年に飛ぼうとしており、映司もアンクと共にデンライナーに乗り込みました。デンライナーには幸太郎の仲間であるモモタロス(声:関俊彦/演:高岩成二)、ウラタロス(声:遊佐浩二/演:永徳)、キンタロス(声:てらそままさき/演:岡元次郎)、リュウタロス(声:鈴村健一/演:おぐらとしひろ)も乗り込んでおり、乗務員のナオミ(秋山莉奈)がモモタロスたちの面倒を見ていました。モモタロスは初対面の映司とアンクに「余計なお世話なんだよ!」と突っ掛かりましたが、デンライナーのオーナー(石丸謙二郎)に「乗ってしまったものは仕方ありませんね」と制止されました。オーナーは映司とアンクに過去への介入は絶対にしないこと、デンライナーから絶対に降りないことを約束させました。
1971年11月11日、大井埠頭開港予定地。ここは翌年の昭和47年(1972年)に開港する予定です。NEW電王とテディが3体のモールイマジンと戦っている間、映司とアンクはモモタロスたちに監視されていましたが、アンクはいつの間にか憑依していた泉信吾(三浦涼介)から分離、手だけになって外に出てしまいました。アンクはこの時代のメダルを取れるだけ回収しようとしており、オーナーとの約束を守りたい映司は外に出てアンクを制止しようとしました。NEW電王はモールイマジンのうち2体を倒し、もう1体を倒そうとしたところ、映司とアンクは戦いに巻き込まれてしまいました。NEW電王が残り1体のモールイマジンを倒した際、映司とアンクは爆風に吹き飛ばされ、アンクは何枚かのメダルを落としてしまいました。映司とアンクは駆け付けたモモタロスたちに捕まり、そのまま元の時代に送り返されることになりました。一方、アンクが落としたメダルは悪の秘密結社「ショッカー」のブラック将軍(福本清三)と戦闘員たちに回収されていました。
オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダーのネタバレあらすじ:承
映司とアンクは元の時間である2011年4月1日に送り返されました。しかし、アンクは街の異様な静けさに言い知れぬ不安を感じていました。すると、先程会ったばかりのはずのナオキがミツル(今井悠貴)という少年と共に現れ、映司とアンクから物を盗もうとしてきました。映司はパンツだけは取り返すものの、アンクはメダルを奪われてしまいました。
映司とアンクは逃げるナオキらを追っていううちに、見覚えのない寂れたスラム街に迷い込みました。ナオキは仲間の少年たちにメダルを渡し、映司とアンクはたまたま駆け付けた警官たちに少年たちを捕まえるよう頼みました。ところが、警官はアンクを殴ると「ショッカーに向かって偉そうな口を利くな! 貴様らも奴ら(ミツルたち)の仲間だろうが!」となぜか映司とアンクを逮捕しようとしました。映司とアンクは二手に分かれて逃げ出し、警官たちはショッカー戦闘員と怪人“ガニコウモル”“ザンジオー”としての正体を現しました。
その夜、映司は何とかショッカーの追跡を振り切り、アンクとの待ち合わせ場所である「スナックアミーゴ」跡の廃墟に立ち入りました。そこはナオキら少年たちがアジトにしており、映司に出ていくよう脅してきました。少年たちは生きるために泥棒稼業に手を染めており、学校はショッカーに選ばれたエリートしか行けないことを伝えました。そこにアンクが現れ、自ら収集してきたショッカーに関する情報を語り始めました。ショッカーは1971年に日本を支配下に収め、その後も年々勢力を拡大し続け、今では世界のほとんどを支配しているというのです。アンク曰く、今や世界にはショッカーに選ばれたエリートか“こいつらみたいなクズ”の2種類の人間しかいないということでした。映司は自分たちがデンライナーで旅をした際にこの世界に迷い込んでしまったことに気付きました。アンクは少年たちからメダルを取り戻そうとしましたが、少年は「メダルはとっくに売ったよ」と言うのみでした。ショッカーの魔の手はアジト近くまで及び、映司は何とかアンクと少年たちの争いを収めると、ショッカーの放送で全ての国民はテレビの前に集結せよとの命令が流れてきました。
その頃、ショッカー首領(声:納谷悟朗)は世界中の悪の組織を一堂に集めた会議を開いていました。「ショッカーの唱える未来とは、優秀な人間を選び、動植物の特性を持った怪人に改造し、世界を支配することである」―――秘密結社「ゲドン」(仮面ライダーアマゾンの敵)の十面鬼ユム・キミル(声:石川英郎)や「デルザー軍団」(仮面ライダーストロンガーの敵)のジェネラル・シャドウ(声:柴田秀勝)はショッカーの考えに賛同しますが、全人類の抹殺を訴える「クライシス帝国」(仮面ライダーBLACK RXの敵)のジャーク将軍(声:加藤精三)と「暗黒結社ゴルゴム」(仮面ライダーBLACKの敵)は反対しました。「GOD機関」(仮面ライダーXの敵)のアポロガイスト(声:川原和久)は「今は争っている場合ではない」と両者を諫め、同じくGOD機関のキングダーク(声:飯塚昭三)はショッカーへの賛同を表明しました。ショッカー首領は「世界征服の後のことは我々だけで決めればいい」と発言、クライシス帝国やゴルゴムもショッカーへの賛同に回りました。これにより世界中の悪の組織は全てショッカーに統合されました。
映司とアンクは少年たちと共にテレビでショッカーの会議の様子を見ていました。その後まもなくしてショッカー警察が少年たちのアジトを摘発するために現れ、映司が消火器を使って目くらましをしている間に少年たちは逃げ出しました。ところが、少年のひとり・シゲル(林遼威)がショッカーの人質となってしまい、ミツルはシゲルを見捨てて逃げようとしました。映司はミツルを引き留め、「助けないのか? 仲間なんだろ?」と叱ると、唯一持っていた“タカ”“トラ”“バッタ”のメダルでオーズ・タトバコンボに変身しました。この世界では仮面ライダーとはショッカー改造人間のエリート中のエリートのことであり、オーズがライダーであることにミツルとナオキは驚きました。オーズはシゲルを助け、ミツルやナオキと共に逃がそうとしましたが、そこに今やショッカーの手先となった仮面ライダー1号(声:藤岡弘、/演:藤井祐伍)と仮面ライダー2号(声:佐々木剛/演:高田将司)が現れ、オーズを痛めつけました。オーズがショッカーの手先ではないことに気付いたナオキたちはオーズにメダルを返しました。オーズはラトラーターコンボに変身すると敵を目くらましし、その隙にナオキたちを連れて逃走しました。ところが、オーズたちの行く手をジェネラル・シャドウが阻み、瞬く間にオーズを打ち負かしてしまいました。変身解除させられた映司はナオキたちに「諦めちゃだめだ!」と檄を飛ばしますが、ショッカーたちに追い詰められました。その時、デンライナーが駆け付けて映司たちを救い、そのまま逃走していきました。
幸太郎たちは歴史が変わってしまった真相を突き止めるため動いていました。テディとオーナーの情報によると、元々ショッカーは独自に入手したメダルを“ショッカーメダル”に改造したのですが、それだけでは何も起こりませんでした。しかし、1971年にアンクが落としたセルメダルがショッカーメダルに吸収され、その結果究極の怪人“ショッカーグリード”(声:石川英郎/演:横山一敏)が誕生したというのです。1号と2号はショッカーグリードの圧倒的な強さの前に破れ、ショッカーに捕らえられて洗脳されていたのです。その結果、40年経った今でのショッカーの支配は続いており、歴史上では1号・2号以降の仮面ライダーは誕生しなくなってしまったのです。責任を感じた映司は協力を申し出ますが、歴史改変の影響を受けない“特異点”である幸太郎が歴史の修復に動くことにしました。映司は幸太郎と行動を共にしたために歴史改変の影響を受けずに済んだのです。
2011年現在に残ることになった映司は信吾の妹でオーズの協力者である比奈(高田里穂)と再会しますが、比奈は歴史改変の影響で映司のことを覚えていませんでした。比奈は少年たちの世話をしてくれているのです。映司はショッカーの飛行船が流す放送を聞きながら、幸太郎たちの作戦が成功するのを祈るしかありませんでした。ところが、デンライナーにはナオキとミツル、そしてアンクの手が乗り込んだままであり、デンライナーはそのまま1971年へと出発してしまいました。オーナーはアンクの手に鎖をかけ、モモタロスに監視役を頼みました。
オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダーのネタバレあらすじ:転
デンライナーは1971年11月11日、アンクがメダルを落とす1分前に到着しました。幸太郎とテディはアンクが落としたメダルの回収に成功、そのままデンライナーに戻りましたが、「たかがこんなメダルのせいで」という幸太郎の言葉にキレたアンクの手が「俺のメダルを返せ!」と暴れ始め、その際に4枚のメダルが街にばら撒かれてしまいました。幸太郎やモモタロスたちは手分けしてメダルを探すことにし、ナオキとミツルもついていくことにしました。
リュウタロスは「メダルを撃ってもいいよね? 答えは聞いてない!」とメダル1枚を破壊、キンタロスは“ダイナミックチョップ”でメダル1枚を叩き割りました。ウラタロスは「メダルくん、僕に釣られてみる?」とロッドでメダル1枚を破壊、幸太郎・モモタロス・テディは最後のメダルを追っていました。ところが、メダルはノッコ(恒松祐里)という少女に拾われ、ノッコは幸太郎たちをショッカーと勘違いしてメダルを返さず自転車で走り出しました。メダルを返してほしいと頼むナオキとミツルに、ノッコは“少年仮面ライダー隊”の一員であることを明かしました。ノッコは幸太郎たちを信用できないと言い放ちますが、アンクの手が暴れ出した際にメダルを落としてしまい、その場に居合わせたブラック将軍の部隊の手に渡ってしまいました。
幸太郎はNEW電王に変身し、モモタロスと共にブラック将軍らと戦い始めました。戦いの際、ブラック将軍はメダルを落とし、ナオキとミツルはメダルを回収して逃げようとしましたがショッカー戦闘員たちに取り囲まれてしまいました。ナオキとミツルのピンチを少年仮面ライダー隊が救い、ナオキとミツルはノッコに連れられて近くの工場の中に隠れました。
ブラック将軍はヒルカメレオンに変身、透明になってNEW電王たちを翻弄しました。一方、ナオキたちの前にショッカーのシオマネキング(声:小田久史)が現れ、メダルを渡せと迫ってきました。そこにショッカーに洗脳される以前の仮面ライダー1号と2号が現れ、ナオキたちを逃がすとショッカーと戦い始めました。ノッコはナオキたちに「仮面ライダーは正義の味方よ」と語りかけました。1号と2号は力を合わせ、ライダーキックでシオマネキングらを倒しました。
ナオキたちはヒルカメレオンと戦うNEW電王たちの元に駆け寄りましたが、ヒルカメレオンはナオキからメダルを奪って逃走していきました。実はこのメダルは1号と2号がすり替えた発信機付きの偽物であり、本物は1号と2号が回収していました。NEW電王は最後のメダルを破壊、1号や2号、モモタロスと共にショッカーのアジトへと乗り込みましたが、そこは既にもぬけの殻でした。その場に現れたブラック将軍はあらかじめ1号たちに偽物のメダルをわざと掴ませたことを明かし、正真正銘の本物のメダルをショッカー首領に渡しました。ショッカー首領はショッカーグリードを生み出し、ブラック将軍は再生怪人たちをライダーたちにぶつけました。ライダーたちはショッカーの猛攻に苦戦を強いられ、更にはショッカーのカメバズーカの攻撃によりデンライナーもダメージを受けてしまいました。オーナーはやむなくデンライナーを出発させることにし、1号と2号は幸太郎やナオキたちをデンライナーに乗せるために自らショッカーグリードの引き付け役を買って出ました。ところが、ナオキは1号と2号がやられるのを黙って見てられずにデンライナーを降りてしまい、テディもナオキを助けるためにデンライナーを降りました。デンライナーはもはや限界のため引き返すことができず、幸太郎たちはそのまま40年後へと撤退しました。
2011年4月2日。幸太郎たちの歴史の修復は失敗に終わり、ショッカーは相変わらず人々を苦しめており、映司はオーズに変身して比奈や少年たちと共にショッカーと戦い続けていました。そこにデンライナーが舞い戻り、飛行可能なタジャドルコンボに変身したオーズは幸太郎とミツルまでは助けたものの、デンライナーはオーナーやナオミ、ウラタロス・キンタロス・リュウタロスを乗せたまま爆散してしまいました。他に生き残ったのは手だけになってしまったモモタロスとアンクの手だけでした。映司と幸太郎はミツルを逃がすためにアポロガイストやジャーク将軍、ジェネラル・シャドウらに戦いを挑みましたが捕らえられてしまいました。アンクの手は変身ベルト“オーズドライバー”を回収、モモタロスの手は比奈やミツルたちを廃墟の奥へと避難させました。そこに再び信吾に憑依したアンクが現れ、ミツルたちをある場所へ連れて行きました。そこにはマチェーテディ状態のまま錆びついて動かなくなったテディの姿がありました。その真下にはタイムカプセルが埋められており、中には少年仮面ライダー隊の服やペンダントなどと共にナオキからの手紙が収められていました。そこには1号と2号は結局ショッカーグリードに倒されてしまったこと、少年仮面ライダー隊と合流したナオキはショッカーに追われる身となったこと、テディはナオキたちを守って力尽きたことが綴られていました。ミツルは手紙の最後に書かれていた「未来へ伝えたい思い」を読もうとしたその時、ショッカー戦闘員たちが襲いかかってきました。モモタロスはアンクに憑依、オーズドライバーをミツルたちに託して逃がし、ショッカーと戦いましたが捕らえられてしまいました。ミツルたちは連行される映司・幸太郎・アンクを見つめながら、必ずオーズドライバーを映司に届ける決心をしました。
オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダーの結末
広場には多くの人々が集められました。映司・幸太郎・モモタロス憑依状態のままのアンクは十字架に磔にされ、これから公開処刑に処されようとしていました。ジェネラル・シャドウはこれで人々の希望である仮面ライダーは完全に消滅すると豪語しました。そこに少年仮面ライダー隊の服をまとったミツルたちが駆け付け、映司にオーズドライバーを渡そうとしましたが途中で捕まってしまいました。そこに仮面ライダー1号と2号が現れ、「ここは俺たちに任せろ」とショッカーに持ちかけました。ジェネラル・シャドウは1号と2号がいかにミツルたちを処刑してくれるか見物を決め込もうとしました。ショッカーグリードに捕まったミツルはナオキからのメッセージを1号と2号に伝えました。それは「仮面ライダーは正義の味方」というものでした。
ナオキのメッセージを受け取った1号と2号は「ショッカーに正義などあるものか! この世の悪は全て俺たちが打ち砕く!」と力強く宣言しました。実は1号と2号は心あるショッカーの科学者によって洗脳が解かれており、洗脳されたフリをして反撃する機会を待ち続けていたのです。人々の声援を受けた1号と2号はショッカーと戦い始め、人々もライダーに手助けしてショッカーになだれ込みました。ミツルや比奈たちは映司たちの拘束を解き、白衣の男(ささきいさお)からオーズドライバーを受け取った映司はオーズに変身しました。幸太郎はモモタロスの憑依を受けてNEW電王に変身、モモタロスは剣状の“モモタケン”に変化しました。
1号・2号・オーズ・NEW電王はかつて仮面ライダーBLACKの宿敵だったシャドームーン(声:てらそままさき)の攻撃に苦しめられ、人々は身を挺してライダーを守ろうとしました。そこに今度は仮面ライダーV3(声:宮内洋)、ライダーマン、仮面ライダーX、仮面ライダーアマゾン、仮面ライダーストロンガー、スカイライダー、仮面ライダースーパー1、仮面ライダーZX、仮面ライダーBLACK、仮面ライダーBLACK RXといった歴代の昭和仮面ライダーたちが駆け付けました。なぜ仮面ライダーが蘇ったのか問うブラック将軍の前に密かに生き延びていたオーナーが現れ、「ライダーの歴史は変えられても、ライダーへの想いを変えることはできなかったようですね。人々の想いが時間を創るんです。つまり、人々の想いがある限り、仮面ライダーは何度でも蘇るのです」とライダーの復活宣言をしました。
そこにはいつの間にか復活していたデンライナーが現れ、仮面ライダーシン、仮面ライダーZO、仮面ライダーJの“ネオライダー”3人衆、仮面ライダークウガ、仮面ライダーアギト、仮面ライダー龍騎、仮面ライダーファイズ、仮面ライダーブレイド、仮面ライダー響鬼、仮面ライダーカブト、仮面ライダーキバ、仮面ライダーディケイドといった平成仮面ライダーたちも現れてショッカーと戦い始めました。
その頃、風都ではショッカーに襲われた風麺のマスター(どうきひろし)を助けるべく左翔太郎(桐山漣)とフィリップ(菅田将暉)が駆け付け、仮面ライダーWに変身して戦い始めました。一方、NEW電王の前に復活を果たしたテディが現れ、元の姿に戻ったモモタロスは「俺、再び参上!」と仮面ライダー電王・ソードフォーム(声:関俊彦/演:高岩成二)に変身しました。そこにウラタロス・キンタロス・リュウタロスも駆け付け、電王はクライマックスフォームにパワーアップするとNEW電王と共にイカデビル、ガニコウモル、ガラガランダを倒しました。
オーズはヒルカメレオンを倒し、一同に会したオールライダーはショッカーとの最終決戦に臨みました。オーナーは「おっと、ヒーローは仮面ライダーだけじゃありませんよ」と意味深な発言をしました。その言葉通りに今度はキカイダー(声:関智一/演:永徳)、キカイダー01(声:関智一/演:渡辺淳)、イナズマン(声:石川英郎/演:岡田和也)、快傑ズバット(声:宮内洋/演:藤榮史哉)が現れ、それぞれの必殺技を繰り出してジェネラル・シャドウを倒しました。
オーズはショッカーグリードの強さの前に苦戦しますが、1号と2号は「ショッカーグリードは俺たちに任せろ。手出しは無用だ」とオーズを他のライダーたちの元へ向かわせました。他のライダーたちの前には遂にショッカー首領が現れ、ライダーたちは凄まじい力の前に苦戦を強いられました。
1号と2号は“ライダーダブルキック”でショッカーグリードを倒し、アンクはショッカーメダルを回収しました。そしてアンクはオーズに「ショッカーを倒すにはショッカーの力だ」とショッカーメダルを渡し、電王の体内から取り出した“イマジンメダル”も渡しました。オーズは“タカ”“イマジン”“ショッカー”のメダルを使って新たな形態“タマシーコンボ”に変身、ショッカー首領の攻撃を跳ね返すと必殺技“魂ボンバー”でショッカー首領を吹き飛ばしました。ところが、その場にキングダークが現れ、ショッカー首領は真の姿である超巨大な“岩石大首領”へと変貌を遂げました。岩石大首領はライダーたちに灼熱の隕石の雨を降らせ、キングダークやアポロガイストら幹部たちは岩石大首領の復活を喜びながら溶岩の中へと転落していきました。
「ショッカーを倒すまでは、仮面ライダーは死なん!」と気合いを入れる1号やライダーたちの前に、仮面ライダーバース(声:岩永洋昭/演:永徳)に先導された仮面ライダーG3-X、仮面ライダーナイト、仮面ライダー王蛇、仮面ライダーシザース、仮面ライダーゾルダ、仮面ライダーライア、仮面ライダーガイ、仮面ライダーベルデ、仮面ライダータイガ、仮面ライダーインペラー、仮面ライダーファム、仮面ライダーリュウガ、仮面ライダーオーディン、仮面ライダーカイザ、仮面ライダーデルタ、仮面ライダーギャレン、仮面ライダーレンゲル、仮面ライダーカリス、仮面ライダー威吹鬼、仮面ライダー轟鬼、仮面ライダー斬鬼、仮面ライダーガタック、仮面ライダーザビー、仮面ライダードレイク、仮面ライダーサソード、 仮面ライダーキックホッパー、仮面ライダーパンチホッパー、仮面ライダーダークカブト、仮面ライダーゼロノス、仮面ライダーイクサ、仮面ライダーサガ、仮面ライダーディエンド、仮面ライダーアクセルといった歴代“2号ライダー”や“サブライダー”、悪のライダーも一時休戦までして駆け付けました。1号は「今こそ仮面ライダーの全エネルギーを集結させるんだ」と呼びかけ、全てのライダーはそれぞれの愛用のバイクに乗って空高く駆け上がりました。そして総勢63名からなるオールライダーは「我々40年の想い、受けてみよ!」と“40”の数字を象った編隊を組み、必殺技“オールライダーブレイク”で岩石大首領を倒しました。
「再びライダーが揃って戦う日まで、全ては君たちの力にかかっている。頑張るんだ、仮面ライダー! 私たちはずっと見守っているぞ…」戦いは終わり、ライダーたちはそれぞれの居場所へと戻っていきました。映司、アンク、幸太郎、モモタロス、テディの元にミツルや比奈たちが駆け寄ってきました。幸太郎・モモタロス・テディは40年前に戻ってナオキを連れ戻しに行こうとしましたが、そこに現れた白衣の男が「その必要はない」と引き留めました。この男こそがミツルの父であり、成長したナオキ本人だったのです。過去の時代に留まったナオキはノッコとの間にミツルを授かり、ショッカーの科学者として1号と2号の洗脳を解いたのです。ナオキは「かけがえのない時間だった」と振り返り、「このままでいい」と幸せそうに微笑みました。オーナーは「ナオキ君も仮面ライダーの歴史の一員になったのですね」と振り返りました。アンクが持っていたショッカーメダルとイマジンメダルは役目を終えて消滅し、ナオキは「僕は仮面ライダーを信じてきてよかったよ。そのバトンは君たちに渡された。だから君たちからもバトンを渡してほしい。次の世代へ」と映司や幸太郎たちに託しました。幸太郎たちは新たなる時間へと旅立つことにし、映司といつの日かの再会を誓って握手を交わしました。
以上、映画「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」のあらすじと結末でした。
オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダーのキャスト・監督
監督:金田治
出演者:渡部秀(火野映司/仮面ライダーオーズ(声))、桜田通(野上幸太郎/仮面ライダーNEW電王(声))、関俊彦(モモタロス(声)/仮面ライダー電王(声))、三浦涼介(アンク/泉信吾)、高田里穂(泉比奈)、秋山莉奈(ナオミ)、福本清三(ブラック将軍/ヒルカメレオン(声))、石丸謙二郎(オーナー)、ささきいさお(ショッカー科学者)、遊佐浩二(ウラタロス(声))、てらそままさき(キンタロス(声)/シャドームーン(声))、鈴村健一(リュウタロス(声)/ガラガランダ(声))、小野大輔(テディ(声))、岩永洋昭(仮面ライダーバース(声))、柴田秀勝(ジェネラルシャドウ(声))、飯塚昭三(キングダーク(声)/大神官ダロム(声))、加藤精三(ジャーク将軍(声))、納谷悟朗(ショッカー首領(声))、桐山漣(左翔太郎/仮面ライダーW(声))、菅田将暉(フィリップ/仮面ライダーW(声))、宮内洋(仮面ライダーV3(声)/快傑ズバット(声))、佐々木剛(仮面ライダー2号(声))、藤岡弘、(仮面ライダー1号(声))ほか
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