リコリス・ピザの紹介:2021年アメリカ映画。15歳の男子高校生ゲイリーは、10歳年上のアラナに恋をしてしまいます。アラナは最初は相手にしませんが、彼の熱意に押されて交際を始めます。ゲイリーは事業をはじめますがうまくいきません。アラナはそんな彼を支えていきます。本作は10歳年の違う二人の恋愛を描いた青春映画。石油ショックなどの1970年代の世相や、当時のセレブ、政治家などが登場します。
監督:ポール・トーマス・アンダーソン 出演:アラナ・ハイム(アラナ・ケイン)、クーパー・ホフマン(ゲイリー・バレンタイン)、ショーン・ペン(ジャック・ホールデン)、トム・ウェイツ(レックス・ブロウ)、ブラッドリー・クーパー(ジョン・ピーターズ)、ベニー・サフディ(ジョエル・ワックス)、ほか
映画「リコリス・ピザ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「リコリス・ピザ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「リコリス・ピザ」解説
この解説記事には映画「リコリス・ピザ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
リコリス・ピザのネタバレあらすじ:起・ゲイリーとアラナの出会い
1973年アメリカ、ハリウッド近郊の町サンフェルナンド・バレー。25歳のアラナ(アラナ・ハイム)は写真技師アシスタントとして働いています。15歳の男子高校生ゲイリー(クーパー・ホフマン)は彼女に好意を持ち話しかけます。しかし、アラナは10歳年下の彼を相手にしません。ゲイリーは自分は俳優だといい、アラナもとりあえず彼と食事をすることにします。
二人はゲイリーの行きつけのレストランで会います。ゲイリーは俳優でもあり、自分はショーマンだと言います。彼はアラナに女優になることを勧めます。二人はレストランを後にし、再会を約束します。アラナはユダヤ教徒の家庭で両親と暮らしています。
ゲイリーの母アニータは、企業広告を作る会社で働いています。彼女は日本レストランを始めたいと言うジェリーと日本人妻に会います。アニータは日本食はよくわからない様子ですが、レストランのキャンペーンの宣伝を始めます。ゲイリーはバラエティ番組に出演するためニューヨークへ行くことになり、アラナもついていきます。
ゲイリーは番組に出演し、人気スターのルーシーの頭を枕でたたきます。番組後、ルーシーは怒り狂います。ゲイリーはテレビコマーシャル出演の話を持ち込まれ、引き受けます。アラナは番組に出ていたランスという俳優と友達になります。
リコリス・ピザのネタバレあらすじ:承・ゲイリーとアラナの関係の発展
ゲイリーはコマーシャルのオーデションを受けます。担当者からは太り過ぎを指摘され、コマーシャルの話は消えてしまいます。アラナはランスを自宅に招き、両親に会わせることにします。夕食を前にして、アラナの両親はランスにユダヤ教徒として神への祈りを求めます。しかしランスは神を信じていないとし、家から出ていきます。アラナは両親に怒りを見せます。
ゲイリーは、ウォーターベッドのセールスを始めます。彼は上司から友達に売れと言われ、あるイベントで営業活動をします。ゲイリーはイベント会場でアラナに会います。彼女は、ゲイリーに好意を持ち始めます。しかし、警察がゲイリーを殺人容疑で逮捕。アラナは激怒しますが、ゲイリーは警察に連れて行かれます。
警察署では他の容疑者が来てゲイリーは事件に無関係と言い、ゲイリーは釈放されます。彼はアラナと抱き合います。ゲイリーはアラナと共にラジオ番組に出て、ベッドの営業宣伝をします。
二人はジェリーの日本レストランへ行き、ベッドの売り込みをしますが、ジェリーは日本人の妻向きではないと断ります。ゲイリーはアラナにベッドの営業電話をかけさせます。彼は、もっとセクシーな声で商品を売れとアラナに要求し、彼女はその要求に応じます。
リコリス・ピザのネタバレあらすじ:転・ゲイリーとアラナの恋愛
ゲイリーはアラナを女優にするため、知り合いの芸能関係者に会いに行きます。担当の女性はアラナにユダヤ人の容貌など、遠慮のないコメントを言います。やがて彼女はアラナにヌードになれるかと聞きます。アラナはイエスといいますが、ゲイリーは慌ててノーと言います。
帰りの車の中でアラナは怒ります。その後、アラナはゲイリーの家を訪れ突然裸になります。ゲイリーは触っていいかと聞きますが、アラナは拒否します。アラナは友達と、10歳年下のゲイリーとの関係の難しさについて話します。
ゲイリーとアラナはベッドの営業でイベントに出かけます。ゲイリーはスーという女性に興味を持ち話しかけ、アラナはヤキモチを焼きます。アラナは下着姿のまま町を歩き、他の男にキスをします。
アラナは女優のオーデションのため、俳優ジャック・ホールデン(ショーン・ペン)に会いに行きます。ホールデンは彼女を気に入り、彼女をバーに連れていきます。そこへ、ゲイリーも現れます。ホールデンは友人の映画監督レックス・ブロウ(トム・ウェイツ)と会い、バーの客に対し、これからオートバイでのスタントショーを行うから外に出ろと言い始めます。
客が外に出ると、ホールデンはオートバイにのり、後ろにアラナを乗せます。ところが、アラナはバイクから落ちます。ゲイリーはアラナを助けます。ホールデンのスタントショーに観客は歓声を上げます。ゲイリーとアラナはベッドの店舗へ行き、商品であるベッドの上で休みます。ゲイリーはアラナの胸を触ります。
石油ショックのニュースが流れます。アラナは心配しますが、ゲイリーには理解できない様子。町にはガソリンを求める車と、ガソリンはないので自転車をレンタルしてくれとの看板が見えます。
リコリス・ピザの結末:ゲイリーとアラナの恋愛の結末
ゲイリーとアラナは、映画プロデューサーのジョン・ピーターズ(ブラッドリー・クーパー)の家にベッドの設置に向かいます。ジョンはゲイリーを捕まえ「俺の彼女はバーバラ・ストライサンド(当時の人気歌手)だ、ベッドの設置がうまく行かなければ、お前の家族を殺す」と脅します。
ゲイリーは緊張しながらアラナとベッドを設置しますが、水を部屋中にこぼしてしまいます。アラナとゲイリーは逃げ出します。逃走中にゲイリーとアラナはジョンに遭遇します。ジョンは車のガソリンがなくなったので、ガソリンスタンドまで連れて行けと命令します。ジョンはガソリンスタンドで他人を脅してガソリンを手に入れます。二人はジョンを置き去りにします。
二人はジョンの車まで戻り、ゲイリーは彼の車のガラスを壊します。アラナの運転するトラックのガソリンがなくなります。アラナは坂道を下り、ガソリンスタンドで車を止めます。置き去りにされたジョンは町で暴れ始めます。二人は、ベッドビジネスをやめることにします。
アラナはジョエル・ワックス(ベニー・サフディ)のロサンゼルス市長選挙キャンペーンの仕事を始めます。ワックスはアラナからレストランに呼び出されます。
ワックスは、同性愛パートナーのマシューを選挙キャンペーンでは隠したい様子。ワックスはアラナに、マシューの彼女のふりをしながら家に帰れと求めます。アラナはマシューの家に行きますが、マシューはワックスと一緒に帰れなかったため泣き出します。
ゲイリーはゲームセンターを開店、アラナとはしばらく会っていない様子です。ゲームセンターに来たアラナの友達に「彼女はどこだ?」と聞きます。彼は選挙キャンペーンの事務所を訪れますが、彼女は不在でした。アラナもゲイリーを探しています。
二人は映画館で会います。ゲイリーはアラナをゲームセンターに連れていき「自分の妻」だと紹介します。アラナはゲイリーとキスして愛を告白します。
以上、映画「リコリス・ピザ」のあらすじと結末でした。
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