マンガ肉と僕の紹介:2014年日本映画。朝香式の同名短編小説を映画化した作品。京都を舞台に気弱な青年ワタベと男性恐怖症のサトミの奇妙な交流を描く青春映画。女優、プロデューサー、監督とマルチに活躍する杉野希妃の初監督作品です。
監督:杉野希妃 出演者:三浦貴大(ワタベ)、杉野希妃 (サトミ)、徳永えり(菜子)、ちすん(さやか)、太賀(藪野)、徳井義実(紀一)、ほか
映画「マンガ肉と僕」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マンガ肉と僕」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マンガ肉と僕の予告編 動画
映画「マンガ肉と僕」解説
この解説記事には映画「マンガ肉と僕」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マンガ肉と僕のネタバレあらすじ:起
京都の大学に通うワタベ(三浦貴大)は気が弱く、友人も少ない孤独な青年です。ある日大学の授業で偶然隣の席に座ったサトミ(杉野希妃)に話しかけられます。太って身なりの悪いサトミは同級生達から敬遠されていましたが、ワタベは教科書を見せてあげるなど優しく接します。
ある晩、サトミはお礼にとワタベを夕飯に誘います。そして飲みすぎたワタベをアパートまで送り届けると、次の日から部屋に居候しはじめます。サトミは同居する母の恋人にいじめられ、家出中であり、寝床を探していたのでした。
マンガ肉と僕のネタバレあらすじ:承
サトミの態度は日に日に大きくなっていきます。ワタベに巨大な肉の塊マンガ肉など沢山の食料を購入させ、その代金を支払おうともしません。しびれを切らしたワタベはこれまでの食費の領収書を見せ、支払いを迫りますが、同棲していることを大学にバラすと脅されてしまいます。
金に困ったワタベは料亭でアルバイトを始めます。料亭ではワタベと同じ大学に通う藪野(太賀)や料理人を目指す専門学生の菜子(徳永えり)たちも働いていました。藪野はサトミとは高校の同級生でした。ワタベはサトミが高校時代とてもスレンダーな美女だったと聞かされ、驚きを隠せません。ワタベは柔和で女性らしい菜子に好意を抱くようになり、二人はデートを重ねるようになります。自分の食費にまで手を出そうとしたサトミに腹を立てたワタベは出ていけと凄み、ついにサトミを追い出します。
マンガ肉と僕のネタバレあらすじ:転
それから三年後。ワタベは菜子と同棲生活をしています。しかし恋愛依存症の菜子から束縛され、ワタベは苦痛な日々を送っていました。一方大学のゼミ合宿では同級生のさやか(ちすん)と知り合い、徐々に親しくなっていきます。
その後、菜子が性病と診断されたことから、ワタベの風俗通いがバレてしまいます。菜子はますます精神を病んでいき、奇行が目立つようになります。見かねた菜子の母親は娘とは別れて欲しいとワタベに懇願します。ワタベは別れたくないとすがりつく菜子を置いてさっさとアパートを出ていきます。
マンガ肉と僕の結末
さらに数年後。ワタベは行政書士として働きながら弁護士を目指すさやかと同棲生活をしています。一方料理の道に進んだサトミは修行を終え、小料理屋を開くという夢を実現させようとしていました。ワタベはさやかとの結婚を考えていましたが、さやかが司法試験に合格したことを知り、複雑な心境になります。二人の関係は次第にギクシャクしていきます。
ある日ワタベは藪野に呼び出され、久しぶりに二人で飲みに行きます。藪野はワタベに新しく出来たという小料理屋の住所を教えます。その小料理屋こそサトミが開業したお店でした。店に立ち寄ったワタベは見違えるほど美しくなったサトミを見て驚きます。店が閉店した後二人は一緒に飲みます。サトミは大学時代を振り返り、男性からの視線を避けるために無理して太ろうとしていたことを打ち明けます。帰り際、ワタベはサトミに連絡先を渡そうとしますが、拒絶されてしまいます。
家へ帰ってみると、さやかが荷物をまとめて出ていった後でした。ワタベはスーツの内ポケットにサトミに請求した食費の領収書と代金が入っているのを発見します。ワタベは虚しさをにじませながら窓の外を眺めるのでした。
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