続・深夜食堂の紹介:2016年日本映画。今回の映画は「続」ということで「深夜食堂」の映画として2作目。安倍夜郎のマンガを映画化。「深夜食堂」で、食はオマケ。むしろ、ゲストキャラクターにドラマがあり、マスターは、それを見守り、料理をふるまうだけ、そんな、どこにでもあるような日常を切り取った話です。焼き肉定食、焼うどん、豚汁定食といったありふれた食事が今回もテーマになっている。
監督:松岡錠司 出演:小林薫(マスター)、河井青葉(赤塚範子)、池松壮亮(高木清太)、キムラ緑子(高木聖子)、小島聖(木村さおり)、佐藤浩市(石田)、オダギリジョー(小暮)、松重豊(竜)ほか
映画「続・深夜食堂」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「続・深夜食堂」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
続・深夜食堂の予告編 動画
映画「続・深夜食堂」解説
この解説記事には映画「続・深夜食堂」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
続・深夜食堂のネタバレあらすじ結末:第1話
最近は周りで不幸が多いようで、めしやに喪服でやってくるお客さんが多いのです。その中に嫌なことがあったら喪服で出歩くことで憂さをはらすという赤塚範子というちょっと変わった女性がいました。範子は豚肉の焼き肉定食を頼みました。出版社で働いていましたが、仕事はあまりうまくいっていませんでした。ベテラン作家のところにあいさつに行った範子は、既に脳溢血で亡くなっている作家の遺体を発見してしまいました。正真正銘喪服で葬儀に出席した範子は、石田という中年の男性と出会いました。昔亡くなった作家の担当だったという石田と意気投合した範子は一緒にめしやにやってきました。仕事の愚痴をこぼす範子でしたが、石田に励まされます。石田と話すことで元気が出てきた範子は、喪服を着ることはなくなりました。範子の携帯には石田から出張先の画像が届くようになりました。仕事に前向きになっていた範子はある日突然、警察から然石田が全国を荒らしまわっている香典泥棒であることを知らされます。さらに場当たり的に受付の女性を口説く軽薄な男だったのです。失意の範子はまた喪服で街を出歩くようになっていました。何故か喪服で出歩くとモテる様で、範子はナンパされることで憂さを晴らしていました。また見ず知らずの男性についていった範子は、ラブホテルの前で男性と揉めて交番沙汰になってしまいました。身元引受人になったマスターに石田が香典泥棒だったことを話しました。その時範子の携帯に祖父の訃報を知らせる連絡が入りました。それから久しぶりにめしやにやってきた範子は笑顔でした。婚約者を連れてきた範子は、僧侶の男性と祖父の葬儀で出会ったといいます。その後、香典泥棒の石田が逮捕されました。
続・深夜食堂のネタバレあらすじ結末:第2話
また喪服姿の女性がめしやに現れました。夫の17回忌を終えた常連客の高木聖子でした。蕎麦屋「そば清」の女将として義母と店をやっていた聖子には24歳の清太という息子がいました。義母が倒れた後は清太が店を手伝っていましたが、そろそろ店を畳むことを考えていました。ある日、清太がめしやに焼うどんを食べにやってきました。実家が蕎麦屋だけに、家では食べづらいのです。そこに母の聖子がやってきてケンカになってしまいます。別の日にまためしやにやってきた清太は亡くなった父について聞きます。父が店を継ぐ気になったのは母が自分を妊娠した時だと知った清太は物思いにふけります。ある日聖子は15歳年下の恋人がいるというさおりと意気投合します。結婚を申し込まれているというさおりは年齢のこともあってあまり気が進みませんでした。そんなさおりを聖子は励まします。家に帰った聖子に結婚したいと打ち明けた清太でしたが、母はまだ若いからと話を聞いてくれません。清太はどこか遠くへ2人で逃げようと言いますが、さおりは「でも無理だよね。それができるんなら、私は最初から好きになっていない」と答えます。その時、聖子はめしやに来ていました。マスターから蕎麦を出された聖子は味見をしますが、実はその蕎麦は清太が打ったものでした。清太は結婚を機にそば清を継ぐ決意をし、知り合いの店で修業をしていたのです。「まずい」といいながらも聖子は食べ続けました。その時さおりを連れた清太が店に入ってきました。
続・深夜食堂のネタバレあらすじ結末:第3話
小川夕起子という老婆が、福岡から上京して会社の同僚だという男性に現金200万円を渡しました。タクシーに乗った夕起子の様子に不審なものを感じた運転手の晴海は、交番に連れていきました。話を聞いた交番の小暮も、オレオレ詐欺だと思いました。その後、めしやに小暮と夕起子がやってきました。この店はなんでも作ってくれるという小暮に夕起子は豚汁定食を注文しました。泊まるところがなかった夕起子に常連のお茶漬けシスターズはカプセルホテルを案内しました。次の日店に来たみちるに2階空いてるのにと指摘されたマスターでしたが、2階で刑事が張り込みしているとは言えませんでした。息子に会えるまでこちらに留まると話す夕起子を心配したみちるは自分の部屋に泊めることにしました。東京にやって来て数日が経ちましたが、依然夕起子は息子と連絡が取れません。みちるが聞いてみると、夕起子は息子の住所も電話番号も知らなかったのです。夕起子が認知症ではないかと心配したみちるは小暮に相談します。それから夕起子の義弟と連絡が取れました。実は夕起子は愛人と駆け落ちしており、前夫との息子の和也を捨てていました。息子のことを悔やんでいた夕起子に夫は亡くなる前に、息子に連絡を取っていました。しかし和也は会うつもりがないと拒絶していたのです。義弟はそのことを夕起子には話していませんでした。めしやでの張り込みが功を奏して、詐欺グループを逮捕しました。実は夕起子も被害者でしたが金は戻ってくるかは不透明でした。義弟と再会した夕起子は福岡に帰ることにしましたが、お世話になった人にあいさつするといってもう一泊することにします。福岡に帰る前に夕起子を和也に会わせてあげたいと思ったマスターと小暮でした。小暮が話をつけて家の前に連れ出した和也を、晴海のタクシーに乗った夕起子が見つめます。幸福に暮らしている和也と家族の姿を見届けた夕起子は晴海に車を出してくれるように促します。去っていくタクシーを、小暮が後ろから追いかけます。最後の夜にお世話になったお礼をみちるに渡そうとする夕起子に「自分も前にマスターにお世話になったから」と丁重に断ります。親切のおすそ分けだというみちるは新幹線で食べるようにと、栗蒸し洋館を渡しました。その日は一緒の布団で寝ることにします。最後にマスターの店にやってきた夕起子は豚汁定食を注文しました。息子の好物だった豚汁を、息子を捨てて以来食べていなかったと打ち明ける夕起子にマスターは「初めて人から褒められた料理だった」と話します。また来るときはよろしくといって、夕起子は去っていきました。年の瀬になって、お墓の掃除をしたマスターはこれからも店を守ってくれるようにと手を合わせました。粉雪の舞う中、めしやは今日もにぎわっていました。
以上、続・深夜食堂のあらすじと結末でした。
続いて、続・深夜食堂の詳細ネタバレあらすじを解説します。
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