ミッドウェイの紹介:2019年アメリカ,中国,香港,カナダ映画。1941年の日本軍による奇襲、真珠湾(パールハーバー)攻撃。日本軍は山本五十六の命により、アメリカ太平洋艦隊に先制攻撃を仕掛けた。大打撃を受けたアメリカ海軍は、新たにニミッツ大将を指揮官に選任。日本本土の爆撃に成功したアメリカ軍の脅威を感じた日本軍は大戦力を投入した次なる戦いを計画する。その後、日本軍の暗号解読など情報戦に注力したアメリカ軍はその目的地をミッドウェイと分析し、限られた全戦力を集中させて逆襲に勝負をかける。未曾有の戦いとなった第二次世界大戦の中でも、歴史を左右するターニングポイントとなったミッドウェイ海戦を20年に及ぶリサーチと新たに発見された日本軍側の資料をもとに両軍に敬意を捧げて史実を再現。度肝を抜く一大スペクタクル映像もみどころ。
監督:ローランド・エメリッヒ 出演:エド・スクライン(ディック・ベスト)、パトリック・ウィルソン(エドウィン・レイトン)、ルーク・エヴァンス(ウェリド・マクラスキー)、アーロン・エッカート(ジミー・ドゥーリトル)、豊川悦司(山本五十六)、浅野忠信(山口多聞)、國村隼(南雲忠一)、ニック・ジョナス(ブルーノ・ガイド)、ルーク・クラインタンク(クラレンス・ディキンソン)、ダレン・クリス(ユージン・リンゼー)、キーアン・ジョンソン(ジェームズ・マレー)、マンディ・ムーア(アン・ベスト)、デニス・クエイド(ウィリアム・ハルゼー)、ウディ・ハレルソン(チェスター・W・ニミッツ)ほか
映画「ミッドウェイ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ミッドウェイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ミッドウェイの予告編 動画
映画「ミッドウェイ」解説
この解説記事には映画「ミッドウェイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ミッドウェイのネタバレあらすじ:起
1937年12月、東京。
駐日大使館付き武官補だったエドウィン・レイトン(パトリック・ウィルソン)と日本軍が交流を行っていました。
その場に居合わせた山本五十六(豊川悦司)は、レイトンを部屋の隅で対面し伝えました。「米国は日本への石油給油を止めたら取り返しのつかないことになるぞ」と。それは脅しともとれる警告でした。
それから4年後の1941年12月7日(日本時間12月8日)。
連語艦隊司令長官山本五十六大将の命により、南雲忠一中将(國村隼)や山口多聞少将(浅野忠信)らの空母機動部隊が、ハワイ諸島真珠湾(パールハーバー)に停泊していたアメリカ海軍の艦隊に奇襲攻撃を仕掛けました。
ハルゼー中将(デニス・クエイド)率いる空母エンタープライズが爆撃を受け、パイロットたちが日本艦隊を追うもすでにその姿はありませんでした。
カリスマパイロットのディック・ベスト(エド・スクライン)らは真珠湾の惨状を目の当たりにして愕然しました。
これにより太平洋艦隊司令長官だったキンメル大将は責任を取らされ辞任。兵力とプライドに大打撃を追い、士気を喪失しかけていたアメリカ軍を再び奮い立たせるために、新たにニミッツ大将が任命され、同じく情報将校に任命されたレイトン少佐に山本の考えを読み、日本軍の動きを知らせるよう命じました。
ミッドウェイのネタバレあらすじ:承
1942年2月1日(日本時間2月2日)。
アメリカ軍はマーシャル諸島の日本軍基地を爆撃。ディックの活躍で基地を破壊することに成功しました。
さらに4月18日にはドゥーリトル陸軍中佐(アーロン・エッカート)が指揮する爆撃隊が日本を空襲し、日本に多大なダメージを負わせました。本土が危険にさらされ焦燥感を抱く山本五十六はさらに空母を珊瑚海へと進めました。
5月8日、日本軍はついにアメリカ空母レキシントンの撃沈に成功しました。
このころ、山本と南雲が中心となり、“AF”と暗号されたミッドウェイのアメリカ軍基地への計画を実行に移す準備に取りかかりました。
しかしレイトン少佐が統括する戦闘情報班では、日本の通信を傍受して暗号を解読し“AF”は「南太平洋」を指していることを突き止め、ニミッツに報告します。
しかし、ニミッツは“AF”は「ミッドウェイ諸島」を指していると言い返します。
そこで、ニミッツはあえて暗号化せずに“ミッドウェイで水が足りない”という電信を送りました。そしてそれを傍受した日本軍の無線から“AF”はミッドウェイをさしていることが判明しました。
ミッドウェイのネタバレあらすじ:転
一方、日本軍は空母4隻、航空機250機以上、後方には山本が乗る世界最大の戦艦大和も控えていました。
対するアメリカ軍は、ミッドウェイの北東に空母3隻を配備、潜水艦でも前哨戦を設けて、戦闘機や爆撃機を配備し守りを固めていました。
そして6月4日(日本時間6月5日)。
山本の命により南雲中将、山口少将らを乗せた日本軍の艦上機隊がミッドウェイに向けて出撃。アメリカ軍に銃爆撃を降らせます。
その頃、アメリカ軍の潜水艦ノーチラスは日本軍の空母へ爆撃をしかけました。しかしこの作戦は失敗。
さらに日本軍の駆逐艦、嵐の襲撃に気付きました。
嵐からの攻撃と空襲の中、なんとか危機を回避した空母。
アメリカ軍も空母エンタープライズから出撃した艦上機隊の活躍により、日本軍は徐々に窮地に追い込まれていきました。
ミッドウェイの結末
最善の策を模索する南雲でしたが、日本軍の空母、赤城も激しい襲撃に遭いました。
そして、ついに致命的な一撃が赤城に命中。
徐々に赤城が炎につつまれていきます。
南雲は自らが乗っている船が炎上していく姿を黙ってみつめていました。
その場を決して離れようとしなかった南雲は部下の説得により赤城から脱出をしました。
一方、山口が乗っている空母、飛龍には大尉となったディックが空から攻撃をしかけました。この攻撃により飛龍は飛行甲板を破壊され、発着艦不能となってしまいました。
山口は総員を甲板に集め「この艦をここで沈めなくてはいけない。自分はここに残る。ここでお別れだ」と伝えました。自分も共に残ると言う部下を制止し、山口を乗せた飛龍は魚雷処分をされました。
その頃、パールバーバーのアメリカ軍基地では、ミッドウェイから日本軍が撤退するという無線を傍受しました。レイトンは走ってニミッツのもとへ行き、その情報を報告しました。
アメリカ軍に勝利がもたらされました。
以上、映画「ミッドウェイ」のあらすじと結末でした。
久々に見た映画の中で印象に残る名作でした。自分はこのミッドウェー海戦のことを教科書の中でしか知らなかったのですが、戦争の悲惨さを伝える作品であったように思います。つい先日まで一緒にいた友人が戦死してしまうという部分が現実味があって、悲しくなりました。一番、衝撃的だったのが戦艦に可能な限り近づいて、空爆を仕掛けるシーンです。戦艦と戦闘機の距離がわかるようにとられていて、見ごたえがありました。戦争の悲惨さと昔の軍人の苦労がわかる良い作品です。良かったら見てください!