映画「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃんの紹介：2010年日本映画。入間人間の人気ライトノベルを実写化した作品。喜怒哀楽が壊れてしまっているまーちゃんと、話の最後に「嘘だけど」が口癖のみーくん。小学生の失踪事件と猟奇的殺人事件とが起こる町で、10年ぶりに再会した二人に待っている思いもしない展開とは？！
監督：瀬田なつき 出演者：大政絢（まーちゃん / 御園マユ）、染谷将太（みーくん）、三浦誠己（藤田：刑事）、山田キヌヲ（10年前の誘拐犯の妻）、鈴木卓爾（10年前の誘拐犯）、宇治清高（菅原道真）、田畑智子（上杜奈月）、鈴木京香（坂下恋日）、ほか
この解説記事には映画「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
小学生の姉弟失踪事件と猟奇連続殺人事件が起きている町で暮らす、まーちゃん（大政絢）。ある日、学校帰りのまーちゃんを見つけたみーくん（染谷将太）は、後をつけて一人暮らしをするまーちゃんの家に押し掛けます。二人は10年前、この町で誘拐監禁された被害者でした。始めはみーくんだと気が付かず、追い払おうとするまーちゃんでしたが、相手がみーくんだとわかった瞬間、「ずっと一緒だよ」と抱きつきます。
その後、みーくんはまーちゃんの家に、小学生の姉弟が監禁されているのを知ってしまいます。両手と両足を縛られた姉弟にみーくんが食事を与えていると、怒ったまーちゃんがフォークで襲い掛かり、みーくんは子どもをかばって腕を刺されてしまいました。翌日から、みーくんは姉弟に食事を与えたりお風呂に入れたりと、世話をするためにまーちゃんの家に通います。
喜怒哀楽が壊れてしまっているまーちゃんと、話の最後に「嘘だけど」が口癖のみーくん。二人は同居を始め、仲良く一緒に過ごしていたのですが、まーちゃんは10年前に監禁されていた時のトラウマから抜け出せていません。
ある日、みーくんは、まーちゃんを連れて精神科医の坂下恋日(鈴木京香)がいる病院を訪れました。電気を消すといきなり叫んで引っかく癖のあるまーちゃんが、普通になれるよう先生に相談するみーくん。しかし「過去の記憶を思い出させるような治療はできない」と言われてしまい、治療法がないことを知ります。
一方、10年前の監禁事件と猟奇殺人事件とが関係しているとにらんだ刑事が、病院までやって来たことをみーくんは知りました。
10年前、まーちゃんたちを監禁したのは男友達の父親でした。そうとは知らずまーちゃんの両親は家を訪ね、両親も監禁されてしまいます。そして無理やり両親を殺すよう命じられ、まーちゃんは両親を自分の手で殺してしまいました。そんな過去を背負っているまーちゃんをほっておけないみーくん。
そんな時、まーちゃんの携帯に、刑事の上社奈月(田畑智子)から会いたいと電話がかかって来ました。携帯に出たみーくんが、呼び出されたデパートの屋上に向かいます。みーくんを容疑者だと決めつける上社。そこへ嫉妬したまーちゃんがやって来て、「みーくんは嘘を付かない」と言います。「じゃあ僕はいらないね」と屋上から飛び降りるみーくん。
幸い軽傷で済んだみーくんが目を覚ますと、恋日先生から、まーちゃんはみーくんが飛び降りたことを何とも思っていない、と聞かされました。退院したみーくんが現れても、何の悪気もないまーちゃん。
そんなある時、昔撮った子供の頃の写真を見つけたまーちゃんは、みーくんが二人いると混乱します。そこへ帰ってきたみーくんを見ても、まーちゃんは誰だかわからなくなっていました。病院に運ばれたまーちゃんに寄り添うみーくん。そこへ恋日先生がやって来て、いつまでみーくんを演じるつもりか問いただします。「みーくん」とは、まーちゃんが監禁事件をなかったことにするために作り出した架空の王子様的人物でした。自分のことを守ってくれる存在がみーくんです。
10年前、まーちゃんが監禁されていた時に一緒に監禁されていた本物のみーくんは、途中で一人逃げ出していました。そして監禁をしている父親の息子を見たまーちゃんが、みーくんだと勝手に思い込みます。そんな二人が仲良くしていることを知った父親は、ある日まーちゃんを殺すよう息子に命じます。しかし息子は父親を刺してしまい、刺された父親は逆上して斧で息子を殺そうとしました。それを母親がかばい、隙を見てまーちゃんは父親を殺し、二人は監禁生活を終えたのでした。
そしてみーくんは、ある人物からメールを受け取ります。監禁していた姉弟を家に帰そうと、公園へ連れて行くと、姉弟を殺そうとする男性が現れます。その男性とは、まーちゃんの学校の同級生・菅原道真（宇治清高）でした。菅原は、昔まーちゃんが監禁されていた時に、同じく監禁されて途中で一人逃げ出した少年です。そして連続殺人犯の正体は、菅原でした。みーくんは菅原に刺されてしまい、病院で目が覚めます。
何とか無事だったみーくんですが、まーちゃんが病院から抜け出し、いなくなっていることを知りました。まーちゃんを探すみーくんは、偶然町でまーちゃんとすれ違います。二人は道路の真ん中でキスをして、「世界で一番愛している」と言い、二人で手を繋ぎ生きていくのでした。
以上、映画「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する