ほつれるの紹介:2023年日本映画。仲がすっかり冷め切った文則と綿子の夫婦。すっかり空気な文則を放ったらかしにし、どこかへいそいそと出かける綿子。彼女はとある男と秘密裏に会っていました。しかし、ある事件をきっかけに歯車が狂い始めるのでした…。
監督:加藤拓也 出演:門脇麦(綿子)、田村健太郎(文則)、染谷将太(木村)、黒木華(英梨)、古舘寛治(哲也)、安藤聖(依子)、ほか
映画「ほつれる」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ほつれる」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ほつれる」解説
この解説記事には映画「ほつれる」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ほつれるのネタバレあらすじ:起
朝、目を覚ました綿子(門脇麦)は、身支度を整えます。リビングのソファで寝ている夫、文則(田村健太郎)に「おはよう」と声をかけ、軽く会話を交わした後、1人出かけていきました。
駅に向かった綿子は特急列車に乗ります。そして、近づいてきた男に気づくと、自然と綻んだ表情を浮かべました。男の名前は木村(染谷将太)と言いました。木村と並んで座った綿子は、まるで恋人のように手を繋ぎます。木村の左手薬指にも指輪がありました。
グランピング場にやってきた2人。コーヒーキットをレンタルし、テントまで運ぶと仲睦まじい様子でコーヒーを淹れます。
夜になると、木村は綿子にプレゼントを渡しました。お返しが大変だと言いながら綿子は貰ったペアリングを嬉しそうに右手薬指にはめます。そして木村と右手を合わせて、写真を撮りました。
ほつれるのネタバレあらすじ:承
翌日になり、帰りの特急列車の中で、木村は着いたら昼食を食べて帰ろうと提案しました。誰かに見られたら…と心配する綿子でしたが、大丈夫だと木村は気楽に答えます。列車が駅に近づくと、綿子は右手の指輪を外し、財布に入れました。
レストランで昼食を食べ、次にいつ会うか約束して外に出ると、ちょうど綿子の携帯に文則から連絡が入ります。木村はそのままタクシーを拾うため歩き出します。帰ったら話があると言う文則、綿子が歩き始めると、反対側から衝撃音が聞こえました。
綿子が振り向き確認すると、木村らしき男が倒れているのが分かりました。文則の電話を早々に切り、動揺しながらも救急に連絡を入れた綿子。救急車がやってきて運ばれる木村、綿子は呆然としながら帰路につきました。
綿子の帰宅を待っていた文則、綿子は何か言いたげな文則を遮り、「疲れてるから後で」と告げると、部屋に入りそのまま眠ってしまいました。
どうしても木村の様子が気になる綿子、我慢できずに携帯に連絡すると、木村の妻・依子(安藤聖)が出て慌てて電話を切ります。その後、親友の英梨(黒木華)から連絡が入り、一人でキャンプに行った木村が帰宅途中で事故に遭い、亡くなってしまったと教えてもらいました。
ほつれるのネタバレあらすじ:転
結局、綿子は実感が湧かないからと木村の葬儀には参加しませんでした。それからの綿子は上の空で暮らしていました。文則が話しそびれた、家を買おうという話も話半分で聞いたり、懸命に仲直りしようとする文則と久しぶりにデートしても、どうにも気分が乗らず些細な事で喧嘩してしまいます。
その後、英梨を連れて山梨に木村の墓参りに行った綿子。そこで木村の父親・哲也(古舘寛治)と出会います。哲也には知人とだけ話し、哲也から木村の幼少期の話を聞いていると、文則から連絡が入ります。
以前話した家の内覧会が今日だったことを綿子はすっかり忘れてしまったのです。その後、すぐ帰宅して忘れていたことを文則に謝罪する綿子、どこか釈然としない様子の文則でしたが、どうにか納得してくれました。
文則と綿子の記念日の日のために綿子は文則に贈る紳士靴を買います。文則は綿子のために財布をプレゼントしました。早速中身を入れ替えようとしたときに落ちた小銭を拾い直している時に、綿子は木村から貰った指輪がないことに気づきます。慌てて探しても見つかりません。文則のことを蔑ろにしてまで必死で探しても見つかりませんでした。
ほつれるの結末
慣れない運転で山梨に向かい、あの日のルートを辿ります。そして最後にやってきた哲也の所へとやってきました。哲也に指輪のことを尋ねると、哲也が取り出したのはあの指輪でした。木村の妻、依子が見慣れない指輪があると持ってきたのだと言います。綿子と木村の関係を悟った哲也は、自分の胸だけでは収められない話だと話します。
結局、綿子のやったことは依子や文則にも知ることになりました。依子に呼び出された綿子、まさか夫が裏切っていたとは気づきもしなかった依子は、既婚者でありながら関係を続けていた綿子を冷たい眼差しで見つめます。
その晩、帰宅すると文則が待っていました。文則は自分に非があったのか理由を説明して欲しいと綿子を責め立てます。すると半分開き直った様子で、文則の浮気で家庭内別居になった時や義母との関係で悩んでいたときに寄り添ってくれたのが木村だった、今でも文則のことは許していないと話す綿子。
それならば離婚だと文則は話しますが、木村はもう死んでいないんだと綿子は泣き出します。木村に会いたい…、文則とは離婚すると話す綿子。我に返った文則が離婚したくないと懇願しますが、綿子にその気持ちは届きませんでした。
綿子は部屋を飛び出していきます。もう誰も彼女を支える者などいません。
数日後、家の荷物をまとめた綿子は荷物を車に乗せマンションを後にします。
以上、映画「ほつれる」のあらすじと結末でした。
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