ナラタージュの紹介:2017年日本映画。島本理生の同名恋愛小説を嵐の松本潤と有村架純のダブル主演で映画化したラブストーリーです。高校教師とかつての教え子との禁断の愛を、教え子の回想という形で描いています。
監督:行定勲 出演者:松本潤(葉山貴司)、有村架純(工藤泉)、坂口健太郎(小野玲二)、市川実日子(葉山美雪)、瀬戸康史(宮沢慶太)ほか
映画「ナラタージュ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ナラタージュ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ナラタージュの予告編 動画
映画「ナラタージュ」解説
この解説記事には映画「ナラタージュ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ナラタージュのネタバレあらすじ:起
会社で働く工藤泉(有村架純)は夜遅くまで残業の日々を送っていました。窓の外は激しい大雨が降り続けています。外からずぶ濡れで帰ってきた後輩の宮沢(瀬戸康史)にタオルを渡した泉は、今ではもう動かなくなった懐中時計を取り出しました。この時計は、かつて泉が激しく愛し合った高校時代の恩師・葉山貴司(松本潤)から贈られたものでした。
二人が出会ったのは泉が高校3年生だった頃、泉は偶然すれ違った葉山から、彼が顧問を務める演劇部に誘われました。葉山には妻の美雪(市川実日子)がいましたが、美雪は心のバランスを崩して葉山の元を去り、葉山は籍は抜かずに彼女の帰りを待ち続けていました。
ナラタージュのネタバレあらすじ:承
泉はその事実を知りながらも葉山への想いが日に日に募っていき、葉山もまた泉の純粋さに惹かれていきます。卒業式の日、泉は葉山とキスをしますが、その日以来葉山とは会うこともなく大学生活を過ごしていました。
月日が流れ、大学2年となった泉の元に、2年ぶりに葉山から連絡がありました。今の演劇部は部員が足りず、卒業公演を手伝ってほしいというものでした。そこに泉の元同級生である山田志緒(大西礼芳)と黒川博文(古舘佑太郎)、そして黒川の友人である小野玲二(坂口健太郎)が加わり、演劇の練習が開始されました。
ナラタージュのネタバレあらすじ:転
2年ぶりに再会を果たした泉と葉山の心は揺れ動く一方、小野は泉に惹かれていきました。既婚者である葉山への想いで葛藤する泉に小野は想いを告げ、泉は受け入れて二人は交際を始めます。
最初は葉山への未練も残っていた泉も少しづつ過去を断ち切ろうとしていたその矢先、泉の後輩演劇部員である塚本柚子(神岡実希)が自殺未遂事件を起こしてしまい、救急搬送先に駆け付けた泉と小野は葉山と出会ってしまいます。もはや葉山への想いを隠せない泉は遂に小野に詫びながら別れを告げてしまい、葉山の元へと走っていきました。
ナラタージュの結末
泉は、教え子のまさかの事態に呆然喪失となった葉山の元に駆けつけ、二人は強く抱きしめ合いました。しかし、葉山は泉への想いを断ち切り、転勤して妻のもとに向かうことを決めていました。泉は別れを受け止めたうえで改めて葉山への想いを伝え、二人は激しく体を重ね深く求め合いました。葉山は別れ際に、泉に懐中時計を贈りました。これこそが映画冒頭に出てきた懐中時計だったのです。
時は現代に戻り、泉はこの日も残業で働き続けていました。いつしか激しかった雨も止み、夜も明け始めていました。
「ナラタージュ」感想・レビュー
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いろんなレビューを見ていると低評価が多いのも気になりますが、有村架純の可愛さが最大限に出ているという点では私は大満足できました。大人にとっての若い女性、若い学生にとっての恋する男性の違いを痛感して感動しました。
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先生は訳がありそうな生徒を放っておけず、生徒は担任でもない先生からの一言で救われて、親しみと感謝がしだいに恋に変わっていく様を手にとるようゆ描かれていた。先生は頼られることに頼っていることに気づき、そして生徒の恋心に気づきながら流されまいと葛藤し、生徒の成長を見守って最後には自分にとっても生徒にとってもお互いが必要だった時期があっただけでそれは恋愛ではなかったのと自分自身にもいいきかせる。不確かで危ういものこそが恋愛なのかもしれない。そして、それはまた結婚をするということとは別の事なのだろうと思った。先生は妻とやり直そうとしたんだから。妻と先生は恋愛から結婚に至るまでのまた違うストーリーがあり、それは先生にとって優先されるべきものだった。そしてそれがまた誠実な感じがする。
誰もが思い通りにいかない恋愛を通ってきているからこそ、共感し切なくなり、そして近い将来の幸せを感じられる終わりかただった。 -
恋愛は綺麗事じゃない。
情念のままに突き動かされるのは人間にとってごく自然なこと。
目力を抑え気味の優柔不断な松本潤くんが、なかなか良かったです。
別に不倫関係のままいればいいじゃない、とも思ってしまいました。
自分自身はまったく、出産後色気がなくなってしまいましたが…
ホルモン補充にいいですね!こういう、深い意味のない恋愛映画。
フランス映画とか、外国の映画って意味もないラブシーンばっかり
じゃないですか。日本でももっとこういう作品あってもいいと思います。
演じる俳優さんは大変ですけど…私は面白く拝見しました。
ナラタージュは年上の男性、そして好きになってはいけない人を好きになった女性が特に共感できる映画だと思います。先生という立場の男性を好きになってしまい、さらに既婚者だった先生だけど、惹かれ合う二人の関係にざわざわするのと、モヤモヤするのと、切なくなったりとプラスの感情だけではない醜い人間の感情も沢山観れる、感じれる映画だと思います。