のだめカンタービレ 最終楽章 前編の紹介:2009年日本映画。二ノ宮知子の原作漫画のドラマ化の続編を映画化。フランス、パリを中心に、ヨーロッパ数か国でロケが行われた。天才ピアニストのだめと天才指揮者千秋真一の、音楽を一途に追及しながらコメディータッチな部分もあり、2人の恋の行方にもやきもきさせられ目が離せない作品。のだめのピアノ演奏はラン・ランの演奏が音源となっている。
監督:武内英樹 出演:上野樹里(野田恵)、玉木宏(千秋真一)、瑛太(峰龍太郎)、水川あさみ(三木清良)、小出恵介(奥山真澄)、ウエンツ瑛士(フランク)、竹中直人(フランツ・シュトレーゼマン)ほか
映画「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」解説
この解説記事には映画「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
のだめカンタービレ 最終楽章 前編のネタバレあらすじ:起
野田恵こと「のだめ」は、バスの中で学友たちとコンセルヴァトワールでの進級試験のために意気込んでいたが、車窓から千秋のライバル指揮者であるジャンがパリのデシャン管弦楽団常任指揮者に就任したという大々的なポスターをいくつも見かけ不安になる。
デシャン管弦楽団の演奏会ではついこの間、千秋が指揮をしたばかりだし、指揮者コンクールで1位が千秋、2位がジャンであったにもかかわらず、華やかなジャンが選ばれ、千秋はショックを受ける。
失意の中、千秋は、師匠のシュトレーゼマンのマネージャー、エリーゼにマルレ・オケの常任指揮者の話を持ち掛けられる。マルレ・オケはシュトレーゼマンが若い頃に音楽監督を務めた伝統あるオケだが、現在では資金繰りが悪く、団員は生活のために他にも仕事を持ち、音楽への士気も低い。
一方コンセルヴァトワールには、世界でも有名な中国系若手ピアニストの孫(ソン)ルイが訪ねて来ており、ちやほやされている彼女にのだめは嫉妬心を覚える。ルイは留学のために来ていたのだった。千秋とも知人だったルイは、千秋に連絡を取った。
街角で2人が会ってルイが挨拶のキスを千秋にしているところをのだめが目撃し、のだめの嫉妬心はさらに強まる。千秋の部屋で怒りをあらわにするのだめを千秋は部屋から放り出し、次の講演で指揮することになったので準備に忙しいと告げる。
のだめカンタービレ 最終楽章 前編のネタバレあらすじ:承
マルレ・オケのリハーサルに指揮者としてやってきた千秋と、コンサートマスターのシモンがぶつかる。マネージャーのテオからは時間がないから揉めるなと言われている。一方、千秋が忙しいのでルイの買い物にのだめが付き合っている。資金のないマルレ・オケは劇場を子どもバレエ団にも貸しているため、リハーサルはひどい演奏しかできないまま早々に終了した。
演奏会当日、メンバーが突然辞めたことでドラとチェレスタの担当がいなくなった。千秋はのだめに電話し、チェレスタの担当を頼む。千秋と共演できることになり有頂天ののだめが急いで劇場に行くと、ルイも来ていた。
ルイを見つけたテオがルイは千秋に頼まれてチェレスタを弾くために来たと勘違い。ルイは以前マルレ・オケで演奏したことがあり、コンマスのシモンとも知り合いだった。のだめは空気を読んで身を引いた。千秋の指揮を見に、友人やライバル指揮者、マルレのファンなどで客席はちらほら埋まっていた。しかし、団員たちの演奏はズタボロ。笑い混じりの拍手で、屈辱を味わう千秋。
新シーズンに向けて団員のオーディションを行ってみると、意外にも選考ではコンマスと同じ意見になることが多かった。オーディションにはオーボエでのだめの友人である黒木も受けることになった。
黒木のオーディション前日、同じアパートに住むコンセルヴァトワール仲間たちは黒木以外、のだめが数日前に作ったカレーを食べた。黒木の伴奏をするターニャも。カレーにあたったターニャは、伴奏の終盤で腹痛により失神するが、黒木は無事選ばれる。のだめも無事コンセルヴァトワールの期末試験でトレビアンをもらう。
のだめカンタービレ 最終楽章 前編のネタバレあらすじ:転
次の公演での演目はシュトレーゼマンの提案で千秋がこれまでに学んできたことを発揮できるものが選ばれていた。マルレ・オケの未来は次の公演にかかっていた。集中的な練習が始まった。
のだめとテオはマルレ・オケの演奏会に人々が来てくれるように街頭で案内を入れたティッシュを配る。そこにのだめのピアノ教師であるオクレール先生が通りかかり、のだめの彼氏が日本人指揮者であることを知って、その演奏会に関心を持つ。
オケの練習にはますます熱が入る。練習が厳しくて団員達は苛立ち団員同志で喧嘩が起きたりしていた。そこにコンマスが「オーケストラの神髄は調和だ、ファルモニーだ」と諭す。バッハのピアノ協奏曲ではピアノを弾きながら指揮をする千秋にシュトレーゼマンがレッスンを付ける。
オケの団員には生活の疲れも出てきている。黒木はオーボエ仲間のアレクシに娘を幼稚園に迎えに行ってほしいと頼まれる。アレクシの娘のカトリーヌは、帰ってきた千秋に「今度の指揮者は嫌な奴だけど本物だとパパが言っている」と伝える。
家族の様々な事情の中で、仕事の後に一生懸命練習する団員たちの家での姿が映し出される。夜のセーヌ川沿いで千秋とのだめが音楽のファルモニーについて宇宙的な話をする。
のだめカンタービレ 最終楽章 前編の結末
劇場に続々と集まる人々。開演前、コンマスが千秋に和解を申し出、「お前だったらと思っている」と期待を打ち明けた。寝坊して急いで会場に向かうのだめ。ギリギリ間に合って会場に入りオクレール先生の隣の席に座った。
130年の伝統に重みを感じながら千秋は指揮を始めた。チャイコフスキーの「1812年」の演奏に並行して千秋のモノローグによる解説が流れる。演奏が終わるとブラボーと拍手の嵐。休憩時間にオクレール先生が千秋のことを褒めると、のだめは、「千秋先輩と共演するのが目標だ」と言う。
2曲目はバッハのピアノ協奏曲。ピアノを誰が弾くのか気になるのだめ。弾き振りで完璧なピアノ演奏をする千秋をのだめはライバルとして、そして千秋とピアノで共演することを夢見る恋人として、複雑な嫉妬心を感じながら演奏を聴く。「ずるい」と言って涙をこぼすのだめ。
公演は大成功をおさめるが、スタンディングオベーションに立ち上がることができないのだめ。一方千秋の素晴らしい指揮と演奏を見たライバルの指揮者松田は、慌てて日本に帰り、千秋とのだめの音大仲間が多く所属するライジング★スター・オケの練習に熱が入る。
一方、ウィーンでバイオリンの勉強をしている音大仲間の三木清良は、もう一度コンクールに挑戦すると、恋人の峰竜太郎に国際電話で告げる。のだめは焦りからコンクールを受けたいとオクレール先生に告げるが、オクレール先生は、今はいろんな作曲家に触れることが大事で、コンクールは許可できないと言われ、ショックを受ける。そして千秋と距離を置くことを薦められ、落ち込むのだめ。
千秋は千秋で、「今のままじゃダメな気がする」と、のだめに相談せず、アパートを出ていく決心をする。通りをとぼとぼと歩くのだめ。雨が降り出し、雨足が強くなる。ずぶ濡れでアパートに帰ると、引っ越しのことで電話をしている千秋。
電話を切った千秋はのだめに気づき、「俺たちしばらく離れて暮らそう」と言い、のだめは気を失って倒れた。後編に続く。
以上、映画「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」のあらすじと結末でした。
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