脳内ポイズンベリーの紹介:2015年日本映画。水城せとなの原作コミック「脳内ポイズンベリー」を映画化。年下の男の子を好きになってしまった、ヒロイン・櫻井いちこと、その脳内にいる思考たちを擬人化した、新感覚・ラブストーリー。
監督:佐藤祐市 出演:真木よう子(櫻井いちこ)、西島秀俊(理性/議長(吉田))、古川雄輝(早乙女)、成河(越智さん)、吉田羊(ネガティブ(池田))、ほか
映画「脳内ポイズンベリー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「脳内ポイズンベリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「脳内ポイズンベリー」解説
この解説記事には映画「脳内ポイズンベリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
脳内ポイズンベリーのネタバレあらすじ:出会いと脳内の間
ヒロインの櫻井いちこは、今年、三十路を迎える女性。その脳内には、「理性」の吉田。「ポジティブ」の石橋。「ネガティブ」の池田。「衝動」のハトコ。そして、「記録」の岸の5人が、絶賛脳内会議中。ある日のこと、いちこのペンダントトップが落ちてしまい、それを拾ってくれたのが、23歳のフリーター男子・早乙女亮一だった。この再会に、いちこは声をかけるかどうか悩む。引いては、いちこの脳内の5人が悩みまくる。脳内の5人が多数決で、「声をかける」になり、声をかけたのはいいが、早乙女はいちこのことを覚えていなかった。「ネガティブ」の池田が、ネガティブ発言を連発。
しかし、早乙女が、いちこを「餃子のストラップの人」(正しくは小籠包)と、認識し、会話はたどたどしくスタート。しかし、どこに住んでいる?など話をつなげるが、今ひとつ、話が盛り上がらない。「記録」の岸が、「記録映像」から、「肉となら渡り合える」と、決断を下し、早乙女といちこは、食事に行った。(行き先は、牛丼チェーン店・『すき家』)再び、記録映像から早乙女のデータを再現。「部屋が汚い」という情報を得た5人は、いちこを早乙女の部屋へ誘導。掃除をしながら、脳内で、5人は常に会議中。
脳内ポイズンベリーのネタバレあらすじ:「えー、30?うそ、ごめん。ないわぁ~」
早乙女の部屋を掃除中、カップケーキ型のピアスを発見したいちこ。やはり、女がいるんだ。と「ネガティブ」の池田は嘆き、過去の女かもと「ポジティブ」の石橋は前向きに考え、早乙女の連絡先を聞くか、脳内会議で一悶着がある。そこへ突然、脳内の会議室に、第6の存在・「黒い女・イチコ」(ボディコン着用)が、登場し、イチコは5人を眠らせる。そして、そのまま早乙女に迫り、ベッドイン。翌朝、事の重大さに気づいたいちこと脳内の5人は、激しく動揺し、逃げ帰る。1週間後、30歳の誕生日を祝ってくれた女友達から、越智公彦の男性の話題をする。越智は編集者であり、いちこの担当で、いちこの活字本を出そうと意欲的だった。越智は鎌倉の取材に行こうと誘い、金曜日にいちこと越智は鎌倉へ行くことになる。出版社の帰り道、いちこは早乙女に再会。早乙女が、「(俺らって)付き合うことになったんじゃないの?」と聞くと、いちこは、「彼女いるんでしょ?」と問い詰める。彼女は居ない。と言った早乙女は、そのままいちこと付き合うことになり、脳内では、ハトコは羽根を舞い、飛び上がり、館では鐘が鳴り、鳩も舞っている状態に。しかし、「ネガティブ」の池田は「そんな簡単なわけない」と悲観的。早乙女の家まで行った時、誕生日の話から、年齢の話なり、いちこは「30」と答えると、「えー、30?うそ、ごめん。ないわぁ~」と言われ、落ち込むいちこ。逃げ帰ったいちこはケーキ食べ放題へ行くが、早乙女から電話が、「何を怒っているのか、わからない」と、一度話をすることに。あずみという早乙女の元カノとの修羅場の後、早乙女は、いちこのことを、「若く見えるから、30歳だとは思わなかったという意味だ」と、早乙女から先日の発言の説明を受けた。
脳内ポイズンベリーのネタバレあらすじ:越智さんとの鎌倉デート
何かとトラブルが多い早乙女。その付き合いに疲労した脳内一同は、「終わった」と思った。「ポジティブ」石橋手動で、仕事に没頭しようということになり、仕事に邁進(まいしん)することになった。金曜、予定通り、越智といちこは鎌倉へ行き、いちこに越智は小説のアドバイスをする。そして、いちこは自分の過去を話す。いちこは結婚するはずだった・黒田という相手が居た。しかし、黒田には女性・水野という相手と浮気していた。水野は、妊娠6週目だった。いちこの考えとして、「感情的に鳴らず、黒田の判断を任せよう」と、「大人の対応」をしたつもりだったが、それが上目に出てしまい、「オレのこと、大して好きじゃなかったんだろ。だから、オレは、彼女を選ぶ」と破談になった。いちこは、それ以来、何かあると、ついネガティブに考える癖が付いた。その話をしている時、越智がイチコにキスをする。ハトコは「越智さん、いい人…」と言う。越智とのキスの後、いちこの家を、早乙女が訪問。礼子から、「越智さんとの鎌倉デート、どうだった?」というメールを見てしまい、険悪なムードになった。礼子は、越智を勧めてくる。早乙女と付き合っている。と言うと、全否定。確かに、30歳女性から見ると、経済力がある越智のほうが、早乙女よりも優良物件なのは確か。そして、「1ヶ月連絡が来なかったら、別れよう」と思っていると話をした。越智は、過去の早乙女を執拗に責める。越智は昔、好きなデザイナーの女性が居たが、既婚者だったので、アプローチを辞めた。それに対し、早乙女は越智の狙っていた女性と不倫関係になり、相手の家庭を壊したそうだ。
脳内ポイズンベリーの結末:『あなたといればいつも晴れ』
いちこの本、『ごめん、君のことよくわかってなかった』は、発売1週間で、重版出来。しかし、1ヶ月が過ぎても早乙女から連絡が来なかったため、「おつきあいは終わりにします。」と早乙女にメールをしたが、返信はなかった。脳内一同で、越智に連絡を取るか、多数決を取ろうとした時、越智から食事の誘いがあった。いちこは電話で、早乙女と別れて2週間螢火したことを告げる。越智はそれを聞いて、いちこがいる場所を聞き出し、「これから、そっちに行って、告白をしに行く」と言った。しかし、越智を待つ間に、早乙女から電話があり、「反省してる。やり直さないか」と言われた。いちこと脳内の5人は揺れるが、また、第6の存在・イチコが現れ、5人は気絶をする。
―――いちこは早乙女を選び、同棲を始める。早乙女は段々と、自分の芸術作品が売れ始めてきた。しかし、一緒に暮らしながら、いちこは本の映画化が決まったとなかなか切り出せず、2人の距離は少しずつ離れていく。担当は、越智から田端に変わり、カエルのゲロゲロという鳴き声に聞こえてくるぐらい、意味不明だった。早乙女といちこがでかけた店で、越智とデザイナーの女性・山崎未歩子と遭遇する。ピアスで、早乙女の部屋にあったピアスは、未歩子のものだと気づいたいちこ。更には、映画化の話が、越智経由で、早乙女に知れ渡り、場が沈んでしまった。早乙女は、仲間の小谷から、アトリエを引き払うことを宣告される。頭打ちになっている腹いせをいちこにし、いちこを早乙女は妬み始めた。早乙女と揉めたいちこの脳内は、どしゃぶり。そんな中、目覚めたポジティブ石橋が、「早乙女と別れろ。このままじゃ、幸せになれない!」と言い放つ。ハトコは「早乙女好き」と言い、過去類を見ないほど、脳内は揉める。第6の存在・イチコが現れるが、「理性」の吉田が、イチコを制止し、「自分の一部を殺してまで、早乙女といることは決して良いことではない」「大事なのは、誰を好きかじゃない。誰と一緒にいる自分が好きなのかだ」と、早乙女と別れる決断を下す。イチコは吉田の頬を触って去り、どしゃ降りの雨もやんだ。
―――いちこの新刊『あなたといればいつも晴れ』が出版され、本屋で越智はその本を手にする。いちこが胸につけていたペンダントトップが落ち、越智の茶色のローファーに当たり、再会&恋の予感。脳内では、吉田がメガネを直し、「では、会議を始めよう」と厳かに言い放つところで、エンドクレジット。
以上、映画 脳内ポイズンベリーのあらすじと結末でした。
真木よう子さんは名前しか知らなかったですがこの作品を見ておばさん役ですが綺麗だと思います。
正直、この役は他の女優さんがされた方が合っていたのかなとは思いましたが・・・。
内容的にはすごく面白くていちこの頭の中で色々な思考を持った人物たちが会話を繰り広げるも少し迫力のあるシーンも多く非常に面白かったです。